楽   

We love Music !!!   

書籍紹介 『走って 歌って   濱ちゃんとともに
濱本由美子 編

書籍紹介 『バーバーショップ・ハーモニーへの招待
菅野哲男/松村一夫 共著
M-207 彩の国男声コーラスフェスティバル2024 PDF
埼玉県が全国に先駆け1990年に旗揚げした「おとうさんコーラス大会」が発展的に姿を変えながら、今年9月28日に33回目を開催した。今のところ33回すべてに出場した皆勤賞は男声合唱団コール・グランツとイル・カンパニーレの2団体…
加藤良一
2024/10/2
M-206 ふたば賞受賞 中野さとみ作曲「てのひら」初演 PDF
日本童謡協会主催の第46回童謡祭にて、「ふたば賞」を受賞した中野さとみさんの「てのひら」が初演された。ふたば賞は2020年に創設された新しい賞で「子どもから大人まで楽しめる詩と曲」を広く募る新作童謡作詩作曲コンクール。…
加藤良/一
2024/9/23
M-205 戸澤哲夫ヴァイオリンリサイタル 〜ベートーヴェン後の燦爛〜 PDF
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団コンサートマスターでもある戸澤哲夫さんのヴァイオリンリサイタル・シリーズ「ベートーヴェン後の燦爛」最終回がスペースU(茨城)で開催された。あまり演奏されない珍しい曲を含め最終回に相応しいステージとなって…
加藤良/一
2024/9/4
M-204 合唱部活動の地域移行を考える 全日本合唱連盟 ガイドライン策定へ PDF
「部活動ってなくなるんでしょう?」 部活動の地域移行問題がこのように受け取られていることもあり、部活動の問題は外からはなかなか見えにくく、地域との連携や地域への移行について思うように議論が進まない…
加藤良/一
2024/8/29
M-203 第9回 全日本男声合唱フェスティバル in 松本 2024 PDF
コロナ禍もようやく影を潜め、マスクなしで歌える雰囲気が広がった今、6年ぶりとなる全日本男声合唱フェスティバルが信州松本で開催された。男声合唱団ヴィヴ・ラ・コンパニーは少人数ではあったが参加することができ…
加藤良一
2024/7/26
M-202 男声合唱団イル・カンパニーレ 第18回演奏会 PDF
男声合唱プロジェクトYARO会の中心的存在である、男声合唱団イル・カンパニーレがコロナ禍で遅れていた演奏会を開いた。指揮者も変わり、若いメンバーも増えて一段とパワーアップした歌声を響かせた…
宇佐美平和
2024/7/8
M-201 第13回東京六大学OB合唱連盟演奏会 PDF
2022年の第12回大会はコロナ禍のなか、不自由な思いをしながら開催したが、今年はメンバー間の距離も気にすることなく、ステージを思うように使って演奏することができるまでになった。減っていたメンバー数も緩やかに回復傾向にあった…
加藤良一
2024/6/21
M-200 日本を代表する歌 「故郷」 PDF
唱歌「故郷」は大正3年(1914)尋常小学校唱歌の第六学年用として発表され、以来日本人の琴線にふれる歌として定着してきた。現在作詞高野辰之・作曲岡野貞一とされているが、編纂に当たったのは6人の作曲家であったため、誰が作詞作曲なのか検討を要するといわれている…
加藤良一
2024/6/7
M-199 童謡と唱歌どうちがうか? PDF
子どもの頃から親しんでいる童謡や唱歌それぞれの違いについては意外に知らないもの。日本で最初に童謡という名前を使ったのは「赤い鳥」という雑誌ですが、戦前に廃刊となっている。今ではその思想を引き継いだ日本童謡協会が新たに童謡活動を展開している。…
加藤良一
2024/5/31
M-198 60歳からはじめる 「のどピコ体操」 PDF
特定非営利活動法人 東京ベルズ理事長で音楽家である高牧康さんの著書に「のどピコ体操」がある。フレイルつまり介護状態になる一歩手前で、予防策としてのどの鍛錬を薦めている。のどピコとはいわゆる「ノドチンコ」のこと。ユニークな造語…
加藤良一
2024/3/28
M-197 彩の国シニアコーラスフェスタ2023 PDF
埼玉県合唱連盟が長年検討してきたシニアのための合唱祭を実現させた。参加24団体、杖を突きながら登壇する人、イスに座って歌う人などがいたが、共通することは「いつまでも元気で歌いたい」という願い…
加藤良一
2023/11/15
M-196 彩の国男声コーラスフェスティバル2023 PDF
新型コロナウイルス感染症が2類相当から5類へ変更されたものの、ウイルスが消えたわけでもなく、果たしてフェスティバルができるだろうかと最後まで心配は尽きなかったが、なんとか終えることができた。懇親会ならぬ「合同打上げ」を居酒屋で開き57人が参加して大いに盛り上がった…
加藤良一
2023/9/27
M-195 三善アクセントとは PDF
「<>」という記号で楽譜の中の1音あるいは数個の音符に対して記載されるアクセントは、どのように演奏すべきなのか。作曲家三善晃さんに因んで三善アクセント呼ばれているが、もっと古く古典派の時代から使われているもの。どう演奏するかは楽曲の解釈によるところが大きい…
加藤良一
2023/7/10
M-194 東海メールクワィアー定期演奏会に参加して PDF
荒さんこと荒川滋さんは、「東海メールクワィアー第64回定期演奏会」にオンステするため、宮崎から愛知まで練習に通って参加した。高齢の身にしてはフットワークの良さが際立っている。男声合唱の魅力にとりつかれ、ひたすら歌い…
荒川 滋
2023/6/25
M-193 2台ピアノで紡ぐ音の世界 桑子実千代・持田みどり ピアノデュオ&ソロコンサート PDF
埼玉で活動する桑子実千代さんと持田みどりさんが、2台ピアノ、ソロ、デュオと多彩な奏法で繰り広げる9回目のリサイタルを開いた。このリサイタルの1回目は東日本大震災のあった2011年5月だった…
加藤良一
2023/5/27
M-192 横山慎吾ソロ・コンサート 〜卯月・卯の月、春便り〜  PDF
埼玉県久喜市出身のテノール歌手横山慎吾さんが、久喜市の後援を得て「久喜ゆかりの演奏家コンサート」と銘打つコンサートを開いた。前半は春に因んだ「さくら横丁」などの日本歌曲集、後半はトスティを中心にイタリア歌曲を集めた…
加藤良一
2023/4/24
M-190 男声合唱団イル・カンパニーレ 混声合唱団牧声会 スプリングコンサート PDF
2年間延期となっていたイルカンと牧声会のジョイントコンサートがようやく開催された。マスクも外して思いっきり歌えることの悦びに溢れたコンサートなり、聴衆の殆どがマスク着用ではあったが、久し振りに合唱を満喫したのではないか…
加藤良一
2023/4/14
SS-17 3年ぶり宇都宮市民合唱祭 感染対策し開催  (「齋藤茂樹の北関東巡り」より) PDF
栃木県の宇都宮市民合唱祭は今年(令和5年)創立50周年を記念する合唱祭を企画した。23団体が出演し、招待演奏として東京混声合唱団のステージも予定している。コロナ禍で中止が続き、ようやく開催の運びtなった…
齋藤茂樹
2023/3/13
M-189-1 名演探訪〜日本の合唱シリーズ@ 男声合唱組曲「枯れ木と太陽の歌」  PDF 早 川 功
2023/2/28
         
M-189-2 名演探訪〜日本の合唱シリーズA 男声合唱組曲「月光とピエロ」  PDF
M-189-3 名演探訪〜日本の合唱シリーズB 男声合唱組曲「柳河風俗詩」  PDF
M-189-4 名演探訪〜日本の合唱シリーズC 女声合唱組曲「美しい訣れの朝」  PDF
M-189-5 名演探訪〜日本の合唱シリーズD 女声合唱のための唱歌メドレー「ふるさとの四季」  PDF
M-189-6 名演探訪〜日本の合唱シリーズE 混声合唱組曲 「嫁ぐ娘に」  PDF
M-189-7 名演探訪〜日本の合唱シリーズF 混声合唱、ヴィブラフォン、ピアノのための「動物の受難」  PDF
M-189-8 名演探訪〜日本の合唱シリーズG 混声合唱組曲 「島よ」  PDF
M-189-9 名演探訪〜日本の合唱シリーズH 男声合唱組曲 「水のいのち」  PDF
M-189-10 名演探訪〜日本の合唱シリーズI 男声合唱のためのカンタータ 「土の歌」  PDF
M-188 秋本悠希メゾソプラノリサイタル 「兵士の告白」初演を聴く PDF
歌唱表現と演技力が高く評価され、幅広いレパートリー がある秋本悠希さんのリサイタルを聴く機会を得た。 「時代を超えて愛される 日本歌曲・唱歌・愛唱歌」と題 し、すべて日本歌曲というプログラム。なかでも谷川俊太郎詩・根本卓也曲「兵士の告白」は世界初演!…
加藤良一
2022/12/16
M-187 フルトン男声合唱団 創立55周年記念演奏会 PDF
コロナ禍がやや収まりかかった良いタイミングで創立55周年記念演奏会を開催することができ、大変ラッキーだった。ステージ上で歌う時はマスクを外しても良いとなったので、久し振りに楽しく気持ちよく歌うことができた。賛助出演の小学生は残念ながらマスクを外すことはできなかった……
荒川 滋
2022/12/8
M-186 瀧廉太郎 「憾」(うらみ)  PDF
瀧廉太郎は、ドイツ留学後、間もなく結核に侵され、失意のうちに帰国してきたが、23歳という若さで亡くなった。絶筆となったピアノ独奏曲「憾」は、死を覚悟したとき、その悔しさや残念な思いを何か形にしたいと、必死の思いで書き上げた楽譜であった…
加藤良一
2022/11/1
M-185 日本の音楽界を作った10人 筆頭は山田耕筰  PDF
〔音楽現代〕誌が組んだ特集「日本の音楽界を作った10人」は、さまざまな音楽分野の方々10人がそれぞれの立場で10人の音楽家を選び出したもので、文明開化の明治時代の躍動が伝わってくる。最も多くの選者が推挙したのは山田耕筰であった…
加藤良一
2022/10/27
M-184 オペラ蝶々夫人ハイライト 〈不動岡高等学校物語〉新聞発行支援コンサート PDF
平成29年(2017)に第11号を出して以来休刊となっている新聞〈不動岡高等学校物語〉の再刊を望む声の高まりを受け、発行資金の支援コンサートが開かれた。同校は埼玉で最も古く、明治19年(1886)に私立埼玉英和学校として開校した歴史ある高校。コンサート形式のオペラが…
加藤良一
2022/1/24
M-183 彩の国男声コーラスフェスティバル2022
3年ぶりに開くことができた彩の国男フェス、出演は12団体と少なかったが、コロナ禍ではやむを得ない。公募のフェスティバル合唱団が武田雅博先生の指導指揮により「この道を行く」と「酒頌」を演奏し、会場を大いに盛り上げた
加藤良一
2022/10/5
M-181 《歓喜への頌》 67年前の楽譜  PDF
古書店で見つけた67年前の《第九》の楽譜《歓喜への頌》は、練習番号の付け方が現代とかなり異なり、【A】〜【Z】、さらに【Aa】〜【Tt】と44箇所に細分化されていた。今では多くが【A】〜【T】までの19箇所だから倍以上もある。両者に共通するのは【J】が欠番となっていること…
加藤良一
2022/9/22
M-180 甲南大学グリークラブ 部員ゼロからの復活劇  PDF
甲南グリー(男声合唱団)は以前から部員が減少していたが、コロナ禍で活動が停止し、2021年にはついに部員がゼロとなった。部員ゼロでは学内での活動もできず部室も与えられない。そこで、指導陣やOBが立ち上がり、部員獲得に努め、混声合唱団として復活を果たし…
松本一樹
2022/9/15
M-178 舫の会 第13回演奏会 5ステージすべて委嘱初演  PDF
2020年3月に予定していた演奏会が延期となり、2016年以来6年ぶりの開催となった。全5ステージすべてが委嘱初演、信長貴富、千原英喜、山下祐加、木下牧子、新実徳英という当代一流の作曲が揃うという注目すべき…
加藤良一
2022/9/11
M-177 コミュニティ・ソング【1】 母校の校歌をうたえますか?  PDF
学校行事で校歌をうたうのは当たり前のことと思っていたが、意外にも文科省が法令で義務付けてはいないという。校歌の制定は明治に始まり、昭和初期に北原白秋や山田耕筰によって「校歌ブーム」が巻き起こされた…
加藤良一
2022/8/31
M-179 コミュニティ・ソング【2】 地元の歌をご存じですか?  PDF
いつも暮らしているはずなのに、地元の歌を知らないという人は意外と多い、そいう人たちにとって都道府県民歌や市歌はどのような存在なのだろうか。長野県民で知らぬものはいないという「信濃の国」は驚異的な県民歌とし…
加藤良一
2022/9/14
M-182 コミュニティ・ソング【3】 《第九》コミュニティ  PDF
校歌や県民歌などに加えベートーヴェンの《第九》もコミュニティ・ソングの代表ではないか。その証拠に全国に《第九を歌う会》という組織があり、多くの合唱愛好家が集っている。その集まりから派生した音楽集団はけっこうある…
加藤良一
2022/9/25
M-176 Hi We're Y*S Corsaire 音楽の日〜The music day  PDF
コロナ禍が沈静化しない中、佳枝yoshieと祥子showkoの義姉妹によるデュエット「コルセイル」が、埼玉県幸手市の小学校で芸術鑑賞会を開いた。子どもたちは安全にそして楽しく自分たちの校歌を思い切り歌い上げることができ、卒業してゆく子どもたちにとって心にずっと残る思い出になった…
Showko
2022/6/9
M-175 荒さんのひとりごと ある愛のかたち PDF
荒さんは、都城クリスタルコール創立67周年記念コンサートに賛助出演したおり、65年前に出会ったきりの懐かしい人と再会を果たした。しかし、その人は病で視力を失っていたが、合唱団で歌うとともに、作詞作曲もし、ボランティア活動もやる素晴らし能力を発揮していた……
荒川 滋
2022/6/1
M-174 宗教曲と楽譜  PDF
「宗教曲を歌う時は楽譜を持たねばならない」という。それは如何なる理由によるのか、歴史的な背景はどうなのか、ネット上にはそのような話題はほとんど見かけないが、大阪芸術大学の平野啓子教授は論文の中で「聖書の言葉をしっかり伝えることが第一義」と述べている…
加藤良一
2022/5/24
M-173 ツインピアノ&ボーカルデュオ Y*S Corsaire (コルセイル)  PDF
2台のピアノ+ダブルボーカルを駆使し、交響曲からアニソン、K-POPまで幅広い音楽を紡ぎ出す「コルセイル」は、佳枝yoshieと祥子showkoの義姉妹によるデュエット。コルセイルとは、16世紀フランス王家公認の海賊、音楽という宝物を求め、冒険心に満ちた活動を続けている…
加藤良一
2022/5/13
M-172 東京六連奮闘! 東京六大学合唱連盟第71回定期演奏会  PDF
東京六大学合唱連盟はコロナ禍で2年続けて中止となった定演をようやく開催した。しかし法政大学アリオンコールがメンバー不足で参加を辞退したため、残る5大学でなんとか開催にこぎつけるという異例の事態と…
加藤良一
2022/5/7
M-170 木下牧子委嘱新作『タラマイカ偽書残闕』 東混第258 回定期演奏会  PDF
作曲家木下牧子さんが5年ぶりに5編からなる混声合唱曲を東京混声合唱団の定演で発表した。谷川俊太郎の詩『タラマイカ偽書残闕』を題材にした2021年度の新作異色である。今回はネットでのオンラインで視聴した…
加藤良一
2022/3/8
M-169 ラ・マンチャの男 1332回公演で幕 市川染五郎→松本幸四郎→松本白鸚 三つの名前で半世紀演じる  PDF
ロングランを誇ったミュージカル「ラ・マンチャの男〜われこそはドン・キホーテ」は令和4年をもって終わった。幸四郎時代のラ・マンチャを青山劇場で観たが、劇中で歌われた「見果てぬ夢」は圧巻であった…
加藤良一
2022/1/27
M-168 1年遅れのオーケストラ・プロジェクト2020 木下牧子サクソフォン・コンチェルト初演
オーケストラ・プロジェクト2020の延期公演が開かれ、松岡貴史、木下牧子、小坂直敏、水野みか子氏のいずれも初演が演奏された。副題は「新しい響きの海へのいざない」。半年延期したものの緊急事態宣言の中、客席を50%に制限して開催された
加藤良一
2021/6/25
M-167 全日本合唱連盟のこと
全日本合唱連盟は、築地の朝日新聞東京本社内に事務所を構えている。以前は社団法人であったが、法人制度改革で一般社団法人となった。本来なら公益法人を目指したいが、公益法人になるにはハードルが高く、ひとまずは一般法人に甘んじているというところか。
新 祖 章
2019/12/5
M-167-2 続・全日本合唱連盟のこと  M-167-2 新 祖 章
2019/12/14
M-166 <長崎の鐘>五郎部俊朗 ─ 洋楽文化史研究会第100回記念例会
洋楽文化史研究会第100回記念例会に参加。講演のみならず関連する歌曲の演奏もあり、より深く研究内容に接することができる貴重な機会でした。今回はテナーの五郎部俊朗さんの歌が聴けるのも大きな楽しみのひとつでした。…
加藤良一
2019/9/6
M-165 木下牧子作品展5 オーケストラの時
木下牧子さんが、ピアノへの回帰宣言をしたのは2017年の「木下牧子作品展4 ピアノ・プラス」においてでした。そのとき以降、ピアノをはじめ器楽曲に軸足を移して作曲活動を進めておられます。合唱愛好家にとってしばらく合唱曲の新作が出て来ないのは寂しいものですが、これま…
加藤良一
2019/7/3
M-164 コール・ジューン コンサート 女声合唱で歌う多田武彦の<雨>
前から気になっていた女声合唱が演奏する多田武彦作曲、男声合唱組曲<雨>を聴きました。多田武彦氏はご自身の楽譜に手を加えることは原則認めていませんでしたが、Chor Juneは、それでも名曲<雨>を女声合唱で歌いたいと熱望し、オリジナルの男声合唱用譜
加藤良一
2019/6/23
M-162 神奈川の男声合唱団事情Uー神奈川男声合唱協会KAMCAのご紹介
神奈川男声合唱協会は1995年4月結成記念第1回演奏会で産声を上げました以来2年に1回、県内各地で合同演奏会を開催するとともに、第9回演奏会からは県内を4ブロックに分けて、賛助出演団体を募りつつブロック演奏会を開
瀬野俊樹
2019/4/3
M-161 神奈川の男声合唱団事情ー洋光台男声合唱団
洋男は1985結成されました。横浜市磯子区の洋光台団地を本拠地とする、合唱レベルも実績もごく並みの地域合唱団です。洋光台は映画シン・ゴジラの舞台にもなってちょっと有名になったでしょうか? 音楽監督はバリトン歌手として活躍中の宮本益光氏です。…
瀬野俊樹
2019/4/1
M-160 平成の終わりから合唱の未来を考える 東京都合唱連盟特別セミナー
全日本合唱連盟顧問野村維男氏の提言に端を発した合唱活動に関する問題は、都連特別セミナーが開催されるまでに発展しました。野村氏の提言は、「合唱に未来はあるのか?〜社会生活基本調査から見える課題〜」です。
加藤良一
2019/2/28
M-159 野村維男氏の「合唱に未来はあるのか? 〜社会生活基本調査から見える課題〜」
全日本合唱連盟機関紙『ハーモニー』に掲載された野村維男氏の提言に対して、問題を整理し、解決策のひとつでも見いだせればと願いますが、ことはそう簡単ではありません。おそらく現状を把握するのが精一杯ではないでしょうか。
加藤良一
2018/12/13
M-158 彩美歌 -ayamika- CD発売記念コンサート 木下牧子をうたう vol.5
このコンサートは、木下牧子作品のCD録音を機に企画されたもの。彩美歌は、「木下牧子を歌う」と題するコンサートを2014年より開催しており、今年で5回目となった。声楽メンバーの三人はいずれも東京藝大大学院の出身、ピアニストは桐朋学園大学の出身。
加藤良一
2018/11/6
M-157 彩の国男声コーラスフェスティバル2018 in 秩父
今年の彩の国男フェスは、特別プログラムとして昨年12月に亡くなられた多田武彦先生を偲んで、合同合唱に組曲<柳河風俗詩>から「柳河」と、同じく組曲<雨>から「雨」を採り上げた。両曲ともにソロが入る名曲。指導および指揮は山脇卓也先生、合唱団は公募で集まった
加藤良一
2018/10/13
M-156 第7回 全日本男声合唱フェスティバル in 伊豆の国2018
2010年にスタートした全日本男声合唱フェスティバルは今年で7回目を迎え、静岡県伊豆の国市で21団体が参加して開催されました。この大会のコンセプトは、歌うことと飲むことを両立させること。そこに他の合唱フェスティバルとちがった難しさがあります。忙しい男声諸氏を何日も拘束すと…
加藤良一
2018/7/16
M-154 埼玉県合唱連盟創立60周年記念式典・演奏会
埼玉県合唱連盟は昭和32年(1957)、18団体の加盟で発足した。それが今では、加盟団体350を超える全国でも有数の合唱県として発展してきた。現在の理事長・小野P照夫氏は、平成27年(2015)に就任したが、モチベーションのアップ(M)、アカデミックに(A)、クリエイテ…
加藤良一
2018/3/25
M-153 第九の歌い手は何楽章から入場するのがよいか
ベートーヴェンの第九は、どの楽章から歌い手がステージに乗るかつねに問題になる。指揮者によって考え方が大きく異なるからで、歌い手からすれば、第4楽章にステージに出たいところだが、指揮者にしてみれば、楽章間が途切れることなく演奏を続けたいに決まっている
加藤良一
2018/1/3
M-152 消えた男声合唱曲 「十一月にふる雨」
男声合唱の世界で知らぬ人はいないといわれる作曲家多田武彦氏の作品に、差別用語が含まれるとして作曲家自らが別の曲を作って差し替えたものがある。堀口大學の詩を用いた「十一月にふる雨」と「年の別れ」、中原中也の「朝鮮女」。こんなところにも、差別用語の問題が暗い影
加藤良一
2017/11/21
M-151 女声に遅れること33年…第1回全日本男声合唱フェスティバルinみやざき2010
全日本合唱連盟主催の男の祭典、第1回全日本男声合唱フェスティバルはおかあさんコーラス大会に遅れること33年目にしてようやく開催に漕ぎつけた。会場は南国宮崎、メディキット県民文化センター・アイザックスターンホール。男声合唱の大会には、日本男声合唱協会主催…
加藤良一
2017/11/15
M-150 彩の国男声コーラスフェスティバル2017
11月4日、彩の国男声コーラスフェスティバル2017が行われた。ウェスタ川越は2015年、1,700席の大ホール。駅から至近で、最新鋭の設備を駆使した次世代型ホールといわれ、クラシック音楽に適した豊かな響きをもつコンサートホール。音響反射板をセットした時のステージとほぼ
加藤良一
2017/11/11
M-149 男声合唱大会の歩み 埼玉〜関東〜全日本
1990年、伝統と歴史のあるおかあさんコーラス大会に対抗して男声合唱の大会ができないかと埼玉で立ち上げたのが、歌とお酒をセットにしたおとうさんコーラス大会。前半はちょっとまじめな演奏、後半はビアパーティという趣向。初めこそ埼玉だけの大会だったが、瞬時に広がり…
加藤良一
2017/11/9
M-148 トットちゃん 両親の出会いは第九
自由が丘の駅で大井町線から降りると、ママはトットちゃんの手をひっぱって、改札口を出ようとした。トットちゃんは、それまで、あまり電車に乗ったことがなかったから、大切に握っていた切符をあげちゃうのは、もったいないと思い、改札口のおじさんに、「この切符、もらっちゃいけない?…
加藤良一
2017/10/25
M-147 木下牧子作品展4 ピアノ・プラス ─ピアノ回帰宣言─
作曲家木下牧子さんの4回目にあたる作品展を聴いた。2008年に開かれた第3回作品展以来9年目の個展。1回目「歌曲の夕べ」、2回目「合唱の世界」、3回目「室内楽の夜」というプログラム。そして、今回は「ピアノ・プラス」と題し、ご自身…
加藤良一
2017/10/18
M-146 合唱団お江戸コラリアーず 第16回演奏会
山脇卓也氏率いるお江戸コラリアーずの定演を聴いた。 お江コラは、関西で活動していたなにわコラリアーズのメンバーが東京に転勤したため、1998年東京で立ち上げられた男声合唱団。 なにわコラリアーズの伊東恵司氏の「関西がナニワやから、東京はお江戸で…
加藤良一
2017/9/21
M-145 <全日本合唱連盟70周年史>から見る合唱界の今
全日本合唱連盟から創立70周年記念誌が届いた。国際交流事業や資料室の概要、支部・県連の略史、11に及ぶ各種事業の記録等々がまとめられており、貴重なアーカイブとして後々残るもの。 昭和2年全日本合唱連盟の前進「国民音楽協会」が設立され、昭和23年に関
加藤良一
2017/8/2
M-144 第6回全日本男声合唱フェスティバルin小樽
2017年の開催地小樽市は、詩人・伊藤整に因んだイベント「小樽雪あかりの路」を毎年冬に開いている。雪あかりの路は無数のキャンドルが古い街並みを照らしだす幻想的なイベント。キャッチフレーズは「冬を味わう、夏」。まさに小樽は冬こそ魅力的な雰囲気を醸し出すの…
加藤良一
2017/7/21 
M-143 ハミングに続けて母音を鳴らすと音が下がらない!
声楽は文字通り「声」が楽器。吸い込んだ空気が肺から始まって気道や声帯を通り抜け、口や鼻の中あるいは頭蓋骨などで共鳴して音となるわけで、つまり「声」という楽器は目に見えないところで音が作られる。 ピアノやヴァイオリンなど他の楽器は少なくも全容が「目」に見えていま…
加藤良一
2017/6/20
M-142  西下航平 合唱作品の夕べ
作曲家西下航平氏の合唱作品のみを集めたコンサートが行われた。実行委員長野口享治(たかはる)氏は男声合唱団コール・グランツの主要メンバーである。このコンサートは、『新進気鋭の若手作曲…
加藤良一
2017/3/28

M-141

ジャズとエロス ジャズ・ヴァイオリニスト 牧山純子
ジャズ・ヴァイオリニスト牧山純子さんの『ジャズとエロス』という本のタイトルは、編集者のちょっとしたひらめきによるものという。「牧山さん、ジャズとエロスでいきましょう!」といわれて、ついその場の勢いで「はい!」と返事をしてしまった。つい承諾してしまったものの、ジャズとエロス…
加藤良一
2016/12/19

M-140

The Big Nine 世界一大きな「第九」
1998年、長野冬季オリンピックの開会式で、ベートーヴェンの「第九」を五大陸同時に演奏した。遠距離で生じる2秒の時間差を新たに開発した通信技術で克服し、大会会場の観客も合せて世界5万人の大合唱となった。技術大国日本を世界に示した一大イベント。
加藤良一
2016/12/14

M-139

彩の国男声コーラスフェスティバル2016 〜20年目にして埼玉に里帰り
関東おとうさんコーラス大会は、2015年までに関東支部の各県を一巡したので終了とし、そのあとは2009年10月にスタートした彩の国男声コーラスフェスティバルに一本化されることになった。1990年からスタートした埼玉発祥のおとうさんコーラス大会は、その後関東一円へと広がり…
加藤良一
2016/10/13

M-138

コーラル・ソシア 3rdコンサート
指揮者の南めぐみさん率いる女声合唱団コーラル・ソシアのコンサートに男声合唱団ヴィヴ・ラ・コンパニーがゲスト出演した。 南めぐみさんは、埼玉県合唱連盟理事でヴィヴコンとは、全日本男声合唱フェスティバルin岡山2014、in京都2015、in高知2016と連続3回指揮をお願いし…
加藤良一
2016/9/28

M-137

ミュージカルを楽しむ ブルースな日々♪ 「夢に向かって」
今年の夏、職場に近い築地の居酒屋「元帥」の女将高沢ふうこさんがミュージカル<ブルースな日々♪ 「夢に向かって」>に出演するというので、仲間と一緒に築地ブディストホールに行った。 築地ブディストホールは、その名のとおり築地本願寺内に付属しているホール…
加藤良一
2016/9/27

M-136

脱「現代音楽へ向かって」 オーケストラ・プロジェクト2016
池辺晋一郎さんはじめ多くの作曲家集団からなるオーケストラ・プロジェクトは、「オーケストラ作品の創造と発表のための運動を展開する。その目的に賛同する作曲家が、毎年1回、独立採算制による自主公演を開催し、新作オーケストラ曲の発表を行う。」ことを目的として1979年に旗揚げ…
加藤良一
2016/9/11

M-135

Duo Binary ベートーヴェン ピアノとヴァイオリンのためのソナタ全曲演奏会・第二回
Duo Binary はヴァイオリニストの魚水由里さんとピアニストの永田美奈さんのお二人で結成したユニット。現在、二人はドイツで隣り合った町に住んでおり、お互いの行き来に何かと便利。今年で結成4年目を迎えた。Duo Binary とは『二つの要素から成るもの』とい…
加藤良一
2016/8/11

M-134

第5回 全日本男声合唱フェスティバル in 高知 ヴィヴ・ラ・コンパニー バッカス賞受賞!
今年で5回目を迎える男声合唱の祭典<全日本男声合唱フェスティバル>が、高知市文化プラザかるぽーとで7月9日、10日の二日間にわたって開催さた。関東支部からは、男声合唱団Vive la Compagnieヴィヴ・ラ・コンパニー(ヴィヴコン)が、第3回岡山大会、第4…
加藤良一
2016/8/2

M-133

ジャズとの出会い
私がジャズを聴きだしたのは、高校生のとき1960年代だった。ちょうど東京オリンピックが開かれた頃。当時のジャズ界はどんな状況だったかといえば、1940年代から盛んになったビ・バップからハード・バップへ移行した時代、まさにジャズの絶頂期だった。いっぽうで、ビートルズの衝撃…
加藤良一
2016/6/11

M-132

Ensemble Polano アンサンブル・ポラーノ 第2回コンサート
Polanoは2008年創団の混声合唱団。東京都文京区の「文の京の第九」参加者で結成し、団名は宮沢賢治の「ポラーノの広場」からとっている。「ポラーノの広場」は、博物局で働くキューストと農夫の子ファゼーロたちが伝説のポラーノの広場を追い求め、ついに自ら理…
加藤良一
2016/2/29

M-131

第4回 全日本男声合唱フェスティバル in 京都 〜狐六法踏みゆかむ!
男声合唱団ヴィヴ・ラ・コンパニーは昨年の岡山大会に引き続き2回目の参加となった。指揮者は埼玉県合唱連盟理事・南めぐみさん、団長は宇佐美平和さん(男声合唱団イル・カンパニーレ)にお願いした。今回は、それまで晩秋から冬に開…
加藤良一
2015/8/22

M-129

第3回 全日本男声合唱フェスティバル in 岡山
初めて男声合唱の全国大会が開かれたのは2010年、宮崎県宮崎市(15団体参加)でのこと。1年おいて2012年には福島県会津若松市(25団体参加)で開催、そしてまた1年おいて今年で3回目となりました。2014年11月29日〜30日の二日間、岡山県岡山市(岡山シン…
加藤良一
2014/12/6

M-128

木下牧子<もうひとつの世界>
作曲家の木下牧子さんが、新譜<もうひとつの世界>をリリースしました。このCDは2010年以降に作曲した室内楽の新曲4曲で構成されています。ピアノ4重奏のための 『もうひとつの世界』 およびアルト・サクソフォンとピアノのための 『夜は千の目を持つ』 は2011年発表、マリンバとピ…
加藤良一
2014/11/24

M-127

贅沢なコンサート“The Chorus Plus II
2014年9月26日、紀尾井ホールで 「The Chorus Plus II」 というちょっと変わったコンサートを聴きました。「The Chorus Plus」 とは、一般社団法人・日本作編曲家協会(JCAA)が主催するコンサートで、合唱にプラスアルファすることで、そこに新たな世界が現れるのではないかとの狙
加藤良一
2014/10/13

M-126

ジョイントコンサートを終えて 「歌声よ届け〜魚水愛子とヤングハートな仲間たち」
2014年7月27日(日)「歌声よ届け〜魚水愛子とヤングハートな仲間たち〜」 コンサートを市民会館おおみやにて開催し、おかげさまでほぼ満席と盛況のうちに無事に終了いたしました。 このコンサートは、私が指導していますシニア世代の合唱団5団体(女声4、混声1)によるジョイン…
魚水愛子
2014/9/7

M-125

合唱祭
日本の普通の(この考え方もどうなのかと思うが)合唱団の多くは地域の連盟に所属しているところが多く、県の合唱祭、もしくは音楽が盛んな市町村であれば、市町村の合唱祭があり、必然的に?!何の疑問?も持たずに参加することになることが多い。 せっかく発表をさせて…
森下智晴
2014/7/25

M-120

なにわコラリアーズ第20回演奏会を聴いて
男声合唱を趣味というか、始めたのは高校生の時だから、もう20年以上が経っている。男声合唱のおもしろさも難しさも、それなりに知ったつもりであるが、まだまだ奥深いものがあると今でも思っている。 最近はなかなか、鳥肌が立つ、というような演奏に巡り合わず、悶々として過ごし…
森下智晴
2014/6/4

M-119

ラター「レクイエム」を聴く
遅咲きのサクラが満開になる2014年4月13日、知人が所属する混声合唱団アレス・クラーの演奏会を聴きに武蔵野市民文化会館小ホールへ出掛けた。この合唱団は2004年10月発足、今年で創立10周年を迎える。常任指揮者は松岡さん。ホームページに…
加藤良一
2014/4/19

M-118

山田耕筰 自伝/若き日の狂詩曲
山田耕筰は1886年(明治19)、東京本郷で父・山田謙造(医師、キリスト教伝道者)と母・ひさの二男として生まれた。彼の自伝は、1951年(昭和26)2月、講談社から『若き日の狂詩曲』と題して出版された。その後、1962年(昭和37)、全26巻の〔世界の人間像〕とい…
加藤良一
2014/2/16

M-117

詩は音楽のなかでどう表現されるか
詩の読み方はけっこう難しい。まして、高校生に詩の世界をどう説明するか、現場の教師たちは大いに悩んでいる。 たまたま多田武彦作曲、男声合唱組曲 『わがふるき日のうた』 の歌詩を調べているうち、岡山県の高校教諭、松下泰久氏の論文に行き当った。『わがふるき日のうた』 …
加藤良一
2014/2/11

M-116

彩の国男声コーラスフェスティバル2013
彩の国男フェスは今年で4回目を迎えた。10月5日土曜、小雨模様の秩父ミューズパークへ埼玉県下の男声合唱団15団体が一年振りに集まった。スタート時の2009年は20団体参加だったから、徐々に減っているのはちょっと寂しい流れ。そんな中、若くて新しい益荒男グリークラブ…
加藤良一
2013/10/16

M-115

お江戸コラリアーずを聴く
お江戸コラリアーずは数々のコンクールで上位入賞を果たすなど、一目置かれる人気男声合唱団。この合唱団は、1998年「なにわコラリアーズ」の関東メンバーによって設立されたもので、音楽監督である伊東恵司氏の「関西が ナニワ やから、東京は お江戸 でしょ」という一言か…
加藤良一
2013/8/10

M-114

天井から雨が… 関東おとうさんコーラス大会 in いずのくに 
真夏の年中行事、関東おとうさんコーラス大会、今年は関東支部の中で最も南にある静岡県伊豆の国市で開催された。埼玉からスタートしたこの大会は、今年で通算24回目となった。参加は原則各県3団体までだが、主催県は特別にそれ以上でもよいとの申し合わせが…
加藤良一
2013/8/2

M-113

関東の男声合唱事情
1990年、おかあさんコーラス大会の向こうを張って、埼玉で立ち上げた「おとうさんコーラス大会」が、その後関東支部へと拡大、第19回から独立して「関東おとうさんコーラス大会」となり今年で通算23回を迎えた。移行期にはいろいろ紆余曲折があり、関東支部が主催に加わったのは第
加藤良一
2012/12/29

M-112

第2回 全日本男声合唱フェスティバル in ふくしま トリオ・ザ・ケイイチ
今年で2回目を迎えた全日本男声合唱フェスティバルが、去る2012年12月2日、福島県会津若松市の會津風雅堂で開催された。この催しはとりあえず隔年ごとに行われることになっているもので、第1回目は2年前の2010年宮崎県で開催、全国から計15団体が参加した。とり…
加藤良一
2012/12/8

M-111

第23回 関東おとうさんコーラス大会 in にいがた
平成2年に埼玉で立ち上げた「おとうさんコーラス大会」が、その後関東支部に拡大し、今年で通算23回目を迎えた。真夏の男の祭典といったところ。ただ「おとうさん」じゃないんだけれど、という独身の若者(あるいはおじさん)がいることはわかっている。たしかにそうでしょうね。でも…
加藤良一
2012/9/9

M-110

もうひとつの 「富士山 PDF
男声合唱として現在広く知られている名曲「富士山」は、多田武彦氏の作曲によるものだが、この詩にはほかにも多くの作曲家がいろいろな形態で作曲している。それだけ草野心平の詩が魅力的であることはまちがいないし、日本人にとって富士山は忘れることのできない存在でもあ…
加藤良一
2012/9/4

M-109

魚水ゆり & 魚水愛子 第3回親子でカンタービレ
最後に魚水ゆりさんのヴァイオリンを聴いたのは、渡独する前の2004年6月のこと、ドビュッシー、ブラームス、イザーイのソナタ3曲をメインとしたもの。ピアノ伴奏はお母様の愛子さんだった。当時ゆりちゃんは東京芸大の学生として、演奏技術の向上に励むとともに、いっぽうでステージ活…
加藤良一
2012/8/12

M-108

伊藤整の直筆手紙 関学グリーから小樽文学館へ
小樽を代表する作家・伊藤整の直筆の手紙が、関西学院グリークラブOB「369会」から小樽文学館へ寄贈されることとなり、5月23日、同館で寄贈式が行われ、手紙を保管していた「369会」代表から、中松義治小樽市長へ手渡された。直筆の手紙は、今から50年近く前、1960…
川村輝夫
2012/6/20

M-107

届け! 復興のメロディー 井手綾香<輝く海>
2010年春、宮崎県南部を中心に広まった口蹄疫はその年の夏にかけて大発生し、ようやく8月27日に終息宣言が東国原・宮崎県知事によって出されるまで猛威を振るった。しかし、その間、牛や豚の全頭殺処分など悲惨な状況が続いたことは、いまだに生々しい記憶として残って…
加藤良一
2012/3/9

M-106

リコーダー奏者から指揮者へ フランス・ブリュッヘンFrans Bruggen
バッハの 『無伴奏チェロ組曲』 をリコーダーで演奏。1973年、フランス・ブリュッヘン がリコーダー(ブロック・フレーテ)奏者として初来日した。この時のコンサートではJ.S.バッハの 『無伴奏チェロ組曲』 の第1番から第3番までをアルト・リコーダーで演奏した。当時、…
加藤良一
2012/1/30

M-105

前川國男と東京文化会館(東京文化会館50周年記念展)
東京文化会館は今年開館50周年を迎えた。いろいろな記念事業が展開されているが、その一つとして設計者である建築家・前川國男を紹介する展覧会が小ホールのホワイエで開かれています。併せて、写真家・木之下晃の「20世紀のマエストロ100人」という写真展も開かれてい…
加藤良一
2011/11/9

M-104

埼玉の男声合唱が元気です 彩の国男声コーラスフェスティバル2011
今年は、千年に一度といわれる東日本大震災の影響で自動車業界の休日が土日から木金にずれたこともあり、どの男声合唱団も週末の活動に四苦八苦している。そんな逆境を跳ね除けるかのように、今年の埼玉は近年になく男声合唱陣の活躍が目につく。男声の元気のある…
加藤良一
2011/10/5

M-103

合唱コンクールの審査員室を覗く──ヴィヴコンが金賞となったワケ
男声合唱団ヴィヴ・ラ・コンパニー略してヴィヴコンが、2011年度全日本合唱コンクール埼玉県大会の〔一般の部:Bグループ〕で金賞を獲った。Bグループとは人数が33人以上の団体を指す。ちなみにAグループは32人以下。B部門には20団…
加藤良一
2011/9/24

M-101

待ち望んでいた合唱史 『日本の合唱史』〈上〉 (書評)
合唱楽譜&CD専門店「パナムジカ」から新刊の案内メールが届いたのは去る6月のこと。キャッチコピーが[日本の合唱音楽の変遷をたどる初めての書 日本の合唱史]とあったので、おやと思いながら先を読んでみると、「いま日本の合唱水準は世界的に見ても大変高いレベルに…
加藤良一
2011/9/16 

M-102

待ち望んでいた合唱史 『日本の合唱史』〈下〉 (書評)
時代が昭和に入り、戦争によって社会が大きく変化するなかで、つねに合唱はその時代背景と密接に絡んでいました。戦時中は「規律化」のために音楽が導入され裾野が広がっていきました。終戦後の1948年(昭和23年)に全日本合唱連盟が設立されています。合唱と放送局との関…

M-100

くちびるに歌を(男声合唱団Vive la Compagnie 全日本合唱コンクールに挑戦)
男声合唱とピアノのための組曲『くちびるに歌を─Hab’ ein Lied auf den Lippen─』は、作曲家の信長貴富さんが東海メールクワィアー創立60周年記念として委嘱を受け、作曲したものです。初演は2005年6月でした。ドイツとオーストリアのそれぞれ異なる詩人の作品から4篇を選…
加藤良一
2011/9/13

M-99

第22回 関東おとうさんコーラス大会 in いばらき
今年の関東おとうさんコーラス大会はじつに難産でした。というのも、会場である茨城県の日立市シビックセンター音楽ホールが東日本大震災の被害を受け、開催そのものが危ぶまれたからです。開催日は8月6日、参加申し込み期限は4月21日でした。しかし、震災後の復旧めどがはっきり…
加藤良一
2011/9/12

M-98

モーツアルトとフリーメイソン
モーツアルトが秘密結社フリーメイソンのメンバーであったことはよく知られているが、ではこのフリーメイソンとは果たして何か、モーツアルトの音楽とどのような関係があったのか、これまで気にはなっていたがくわしく知る機会がなかった。たまたま音楽家・吉田進氏の著書『フリーメイソ…
加藤良一
2011/9/8

M-97

コンサートの時間を考える
2008年の「男声合唱プロジェクトYARO会コンサート」に知人を招待したときのこと。始まる時間は分かるが、何時に終るのかと質問され一瞬返答に困った。その人はふだんコンサートからは足が遠のいているので、自然にわき出た疑問なのだろう。コンサートでは開演時間は書くけれど終…
加藤良一
2011/8/23

M-96

三河市民オペラの冒険
オペラのチケットは高いですね。なぜあんなに高くなるのか、実際に観に行ったことのない人でも、舞台装置や登場人物の数を考えただけで何となく理解できるのではないかと思うが、いかがか。たとえば、今年9/13に東京文化会館大ホールで行われる、ミケーレ・マリオッティ指揮、イ…
加藤良一
2011/8/12

M-95

彩の国男声コーラスフェスティバル2010
暑すぎた夏も終りを告げた10月2日、埼玉県西部の秩父ミューズパーク音楽堂で彩の国男声コーラスフェスティバル2010が開かれ、男声合唱15団体に加えて賛助出演の女声合唱4団体が出演した。埼玉でスタートした「おとうさんコーラス大会」が「関東おとうさんコーラス大会」へと…
加藤良一
2010/11/1

M-94

Volgaを歌う
2010年10月17日、所沢市合唱祭で廣瀬量平の『Volga』を歌った。総勢62人がオンステ。会場は所沢市民文化センター ミューズ・アークホール、西部新宿線の航空公園駅にほど近いところ。メンバーは、「法政大学アリオンコール」関連、「川越高校─埼玉大学」関連、「○○を歌…
加藤良一
2010/10/23

M-93

復刻版Chor Glanz Chronicle架空対談 “海鳥は海を渡る”廣瀬量平合唱講習会
「海鳥の詩」の作曲家・廣瀬量平氏を迎えた埼玉県合唱連盟主催の合唱講習会が1996年5月、さいたま芸術劇場で開催された。蕨市立第一中学校と埼玉栄高校の学生を中心にした一般公募の方々がモデル合唱団としてこの廣瀬作品を演奏した。今日ここに紹介するのは、コ…
加藤良一
2010/9/17

M-92

真夏の男の祭典(第21回関東おとうさんコーラス大会)
恒例となった、真夏の男の祭典<関東おとうさんコーラス大会>が今年も開かれました。この催しはそもそも埼玉県でスタートし、今年で21年目を迎えたもので3年前の2008年に埼玉県から関東支部へと拡大しています。今回の担当は神奈川県合唱連盟、会場は横浜港に突き出した「…
加藤良一
2010/8/10

M-91

ア・カペラの祈り スウェーデン放送合唱団
2010ワールドカップは日本代表が初戦のカメルーンを破って海外初勝利をあげたが、続く対オランダ戦は惜しくも0−1で負けた。決勝トーナメントへ進出するにはデンマークと引き分けるか破る以外ない。そしてアジアの盟友韓国は、ナイジェリアと引き分けベスト16に進出した。今まさに…
加藤良一
2010/6/23

M-90

信じる道〜be With You(平松混声合唱団)
2010年5月11日、東京文化会館小ホールで平松混声合唱団の第25回定演を聴いた。ひらこんは、その名のとおり指揮者 平松剛一さんが1982年に結成した団体。1994年、全日本合唱コンクール金賞受賞、1999年、ウィーンにおけるシューベルト国際合唱コンクール第2位入…
加藤良一
2010/5/15

M-89

ちこんきディレクターの音楽(みち)(音楽評論家川村輝夫氏) PDF
音評論家川村輝夫さんから著書「ちこんきディレクターの音楽道」をいただいた。川村さんは、元・KBS京都のディレクター、テレビ制作局長、ラジオ制作局長を歴任。関西フォーク黎明期の、1960年代から1970年代、音楽番組を担当し、高石ともや、ザ・フォーク・クルセイダーズらをバッ…
加藤良一
2010/3/6

M-88

ステージの上から見た『第九』(埼玉第九合唱団と炎の指揮者コバケン)
2009年12月25日、埼玉第九合唱団第72回演奏会は<炎の指揮者 コバケン>こと小林研一郎さんによるベートーヴェンの『第九』だった。指揮者とソリスト陣が名立たることもあってか、大宮ソニックシティ・大ホール2,500席は発売早々に完売した。ソリストは、ソプラノ:菅 英三子、…
加藤良一
2010/1/29

M-87

彩の国男声コーラスフェスティバル2009
埼玉県合唱連盟が全国に先駆けて20年前に始めた「おとうさんコーラス大会」は、今では関東支部主催にまで拡大し、ますます盛んになってきました。うれしい反面、規模がでかくなりすぎた結果、今年8月の千葉大会では各県3団体という制限を設けざるを得なくなりました。そうなると多く…
加藤良一
2009/10/13

M-86

第20回関東おとうさんコーラス大会inちば
2009年8月1日「関東おとうさんコーラス大会in ちば」が千葉県多古町コミュニティプラザ文化ホールで開かれました。この大会は1990年に埼玉でスタートした男声合唱のお祭りです。その後、口コミで広がり、近隣からの参加者が増加したため、それではと第5回目(1994年)から埼…
加藤良一
2009/9/5/

M-85

埼玉会館の響き
日本音響家協会では、全国の2,500以上もある劇場・ホールを対象として「音響家が選ぶ優良ホール100選」を選出している。そのうち埼玉からは、埼玉会館、彩の国さいたま芸術劇場、桶川市民ホールの3施設が選ばれている(2009年3月現在)。しかし、もっと大きて設備も悪く…
加藤良一
2009/8/28

M-84

東京文化会館小ホール
上野の東京文化会館は職場から歩いて10分くらいのところにある。近いからよく足を運んでいる。平均すると3ヶ月に2回くらいは何らかのコンサートを聴きに行くし、たまには資料室も利用している。平日のコンサートといえばほとんどが夜7時開演だから、仕事が終ってから行くとしても時間を…
加藤良一
2009/8/20

M-83

「吹雪の街を」を歌い終えて(小樽商科大学グリークラブ)
『歌は女の唄うものだ。そんな時代の中で「昴」の歌詞ではないが、青白き頬の青年たちが四〜五十人も寄り集まって、男声合唱に熱を入れていた。軟弱なやつらだと謗りも受けた。しかし、その後のフォークソングブームにより素人の男が唄うことへの抵抗感が一掃され、世はカラオケ全盛…
長屋競一
2008/10/31

M-82

<現代音楽>と<現代の音楽> 木下牧子作品展3〔室内楽の夜〕
今、合唱界でもっとも人気のある作曲家のお一人、木下牧子さんの作品展を聴いた。この個展のことは、男声合唱プロジェクトYARO会で木下さんの男声合唱曲『鴎』を歌うために未出版楽譜を送って頂いた際にご連絡いただき、9月26日千駄ヶ谷の津田ホールへ仲間と駆けつけたわけ…
加藤良一
2008/10/11

M-81

倍音を聞く
倍音のボリュームはとても小さいものですが、聞くことはそんなにむずかしいことではない。つぎの二点がコツ。たとえば、鍵盤楽器ヴァージナルのか細い音を聞くのはお好きですか? まず、このか細い音を聞き分けられるとOKかな! ボリュームのあるピアノの側で弾いているかそけき…
佐古眞理
2008/8/26

M-80

合唱創発
最近、「創発」という言葉を目にする機会が多くなった。もともとは生物学や物理学あるいは社会学などで使われているようだが、これまであまり聞いたことがない言葉である。あらためて調べてみると「創発」とは英語の“emergence”(出現、発生、脱出の意)に当たるとのことであったが、日…
加藤良一
2008/8/15

M-79

歌曲とは歌う心である
昔から私淑する音楽評論家吉田秀和さんは、1913年9月23日生まれだから、もう95歳にもなろうというご高齢にもかかわらず今でもご健在である。30年にもおよぶ長寿番組となったNHK-FM『名曲の楽しみ』はまだ続けておられるし、執筆活動もますます旺盛で休まることがない。今…
加藤良一
2008/8/3
M-78 第19回関東おとうさんコーラス大会 IN ぐんま
2008年7月26日(土)猛暑の中、少々の暑さには負けぬ男たちの集い、第19回関東おとうさんコーラス大会が群馬県藤岡市で開催された。今回は、全日本合唱連盟関東支部に所属する茨城(2)、栃木(6)、群馬(6)、埼玉(11)、千葉(1)、神奈川(1)、山梨(4)、静岡(3)…
加藤良一
2008/8/6

M-77

チャイコフスキー《交響曲第四番》〜埼玉中央フィルの定演を聴く
埼玉中央フィルを久しぶりに聴いた。これまで何度か聴いているが、確実にレベルアップしていることが見て取れた。埼玉中央フィルは、1996年に創設されたアマチュアオーケストラで、70名を越す団員を擁している。常任指揮者の宮寺勇さんから招待状を頂いたが、その…

加藤良一
2008/6/1

M-76

舞台から消えたコバケンさん
「炎のコバケン」こと小林研一郎さんの演奏をはじめて聴いたのは、今から30年ほど前のことだったと記憶している。以来コバケンさんの演奏は、合唱曲を中心に何度か聴いている。というのも、たまたま私の大学時代の同級生がコバケンさん率いる武蔵野合唱団に所属していたから…

加藤良一
2006/8/12

M-75

さとかんと」 を聴く
5月4日、さいたま市文化センター小ホールで行われた「さとかんと」第17回演奏会を聴きに行きました。「さとかんと」とは、東京学芸大学名誉教授で声楽の佐藤幹一先生のニックネーム「さとかん」にイタリア語で歌を意味する「CANTO」を合わせたものだそうです。この日の出演者は「…

新島としゆき
2006/5/24

M-74

新聞記者を逆取材
男声合唱プロジェクトYARO会について新聞社の取材を受けた。待ち合せの場所へやって来たのは、髪をうしろで無造作に束ねたいかにも屈託のなさそうな若い女性だった。迎えるこちらは、幹事の関根盛純、指揮者の須田信男そして加藤良一のおじさん三人組、おなじみのYARO会三…

加藤良一
2006/5/11

M-73

合唱連盟は何をすべきか
去る4月22日開催した埼玉県合唱連盟総会において、昨年から懸案となっていた会費値上げ案が否決された。会費の値上げは、昨年の総会で提案し、一年間の検討期間をおいて準備してきたが、主旨が理解されず残念である。もっともこの一年間どうしたかといえば、会員からの質問…

加藤良一
2006/4/30

M-72

心のオアシスを求めて『荒さんのぶらりある記』PDF
記念切手も発行されていますが、2005・2006年は「日本におけるドイツ年」と銘打っていろんな催しがあります。昨年と今年の2月に参加した両国国技館の「すみだ5000人第九」もその一環です。4月15日(土)の午後は、北とぴあ(東京北区)での東京リーダーターフェル主…

荒川 滋
2006/4/19

M-71

現代日本の作曲家・自作自演<日本合唱協会定期演奏会>
4月7日、東京文化会館小ホールにおいて日本合唱協会第149回定期演奏会が開かれた。今回の定演は、日本の現代合唱作品で人気の高い、鈴木憲夫、木下牧子、新実徳英の三人の作曲家を招いて、自作を指揮したり、自作について語ってもらったりしながら、その人気の秘…

酒井 清
2006/4/11

M-70

大学グリーを救えるか Project GO! (大学生のチャレンジ)
去年の暮れ、フジテレビの朝の番組「とくダネ!」で丸の内合唱団と男声合唱プロジェクトYARO会が全国に紹介された。丸の内合唱団は女声だけで第九を歌うという丸の内ビジネス街のイベント合唱団、いっぽうYARO会はその名のとおり男声合唱団の集まりである。番組のコンセプトは…

加藤良一
2006/3/28

M-69

春分の日に因んで ─ バッハ生誕321年
ヨハン・ゼバスティアン・バッハは1685年3月21日に生まれた。今年で生誕 321 年目となる。奇しくも今年の3月21日は春分の日である。去年の春分の日は3月20日だった。春分の日は、国立天文台が天文学計算にもとづいて割り出した<春分日>をもとにして前の年の2月に…

加藤良一
2006/3/3

M-68

4分間の第九
今日12月29日はチェリストパブロ・カザルスの誕生日である。カザルスは、1876年、スペインのカタロニア地方に生まれ、11歳でチェロを始め、バルセロナ市立音楽学校に学んでいる。当時、弓を持つ右手をチェロの胴体にくっつけて弾くのがふつうだったそうだが、カザル…

加藤良一
2005/12/29

M-67

魔法のア・カペラ シャンティクリア
2005年11月11日、東京オペラシティホールでアメリカの男声ア・カペラ・コーラスグループ、シャンティクリアを聴いた。10月に聴いたスウェーデン王立男声合唱団・オルフェイ・ドレンガーと比較しながら聴くには、会場もまったく同じであり絶好のタイミングであった。シャンティクリアは、12人編成…

加藤良一
2005/10/17

M-66

150年の伝統 オルフェイ・ドレンガー
指揮者ローベルト・スント率いる、スウェーデン王立男声合唱団が1984年以来21年振り2度目の来日を果たした。正式名称は「オルフェイ・ドレンガー」ODである。「総勢90名の圧倒的な迫力で、世界随一の実力と人気を誇る男声合唱団」のコピーそのままに、日本ではまず聴くことが…

加藤良一
2005/12/29

M-65

久喜混声合唱団 モーツアルト「レクイエム」に挑戦
久喜混声合唱団の創立15周年記念演奏会を聴いた。指揮者の齊藤映二さんの人柄だろうか、「楽しく歌う」をモットーに気取らず高望みもせず─といってはモーツアルトの「レクイエム」を取り上げた意欲的な姿勢に対して失礼かもしれないが、それなりに身の丈に合ったアットホームな雰囲…

加藤良一
2005/9/16

M-64

オルフェイ・ドレンガー日本公演に寄せて
すでにご存知のことと思いますが、オルフェイ・ドレンガーが10月に来日します。「JAMCA通信」第29号にも書きましたので「またか」と思われる方も居られるかもしれませんが、繰り返し、ODの宣伝をさせていただきます。オルフェイ・ドレンガーもスウェーデン王立男声合唱団も、日本ではヘルシ…

菅野哲男
2005/9/11

M-63

ガス・ハウス・ギャング 日本ツアー
今年はバーバーショップ・チャンピオン・シリーズ第3弾として、1993年度のチャンピオン・カルテット、ガス・ハウス・ギャングを10月に招聘、東京と伊丹でショーを開催することになった。また、せっかく来日したのに、たった2回のショーだけではもったいないので、東京ではバーバーショッ…

菅野哲男
2005/9/6

M-62

第16回おとうさんコーラス大会
「カトチャン、2部の司会頼むよ。」 さも当たり前のような宮寺理事長からのひとこと。「え、またですか。司会は酒を飲むひまがないからなぁ。でも、まぁいいですよ。」 どうやら私とおとうさんコーラス大会とはもっとも近い距離にあるらしい。ふたつ返事で引き受けてしまったが、あの忙しさを思い出す…

加藤良一
2005/8/10

M-61

モーツアルト『レクイエム』
モーツァルトの作品や生涯について書かれたものをみると、いちばん最後の締めくくりとして『レクイエム 二短調 K.626』が出てくることが多い。その理由は、やはり絶筆となった最後の曲であるからだろうが、それ以上に曲全体の壮大な構築性や荘厳さ、激しく叩きつけるような神の怒り、そして優…

加藤良一
2005/7/22

M-60

夏の秩父
男声合唱の夏祭り、おとうさんコーラス大会の季節がやってきた。この大会は平成2年に埼玉で生まれた。当初は埼玉だけで開催していたが、その後、次第に近隣へと広がって参加団体が増えたので平成6年に関東大会へと拡大、そして16回目を迎えた今年は全国大会へと成長した。…

加藤良一
2005/7/13

M-59

NHKの「みんなのコーラス」 (旧「朝のコーラス」)
民放から言わせれば国民の金を使って勝手に番組を作っているNHK、不祥事が次々と現れて不払いに悩むNHK、そんなNHKがやることだから何をやったからといってどうってことはないと思いつつも、ある事象に対するNHKの扱いがある種の「世の中」という評価の一つのバロメータになるだ…

菅野哲男
2005/5/9

M-58

ユニークなリレーコンサート [第3回 関東合唱祭]
去る3月20日(春分の日)、さいたま文化センター大ホールにおいて、今年で3回目を迎えた関東合唱祭が開かれた。関東合唱祭は、全日本合唱連盟関東支部が主催する合唱祭である。“関東”合唱祭とはいっても、合唱の区分けは1都6県の関東地方とは一致しない。関東…

加藤良一
2005/4/6

M-57

著作権と現実
自分の財産を他人に勝手に使われて黙っている人はいない。自分の財産を守る権利は、憲法第29条で保障されている基本的人権のひとつである。われわれ音楽に携わる者にとって何かにつけ話題になる「著作権」は、「著作者」の基本的財産権であり、何人たりとも犯してはならないこと…

加藤良一
2005/3/25

M-56

いよいよオルフェイ・ドレンガーがやってきます
世界最高の男声合唱団として自他共に認める (認められる) スウェーデン王立男声合唱団 オルフェイ・ドレエンガーがいよいよ今年10月にやってきます。2003年に創立150周年を迎えたおりには、記念シンポジュームのパネリストとして参加しましたが、記念演奏会は圧巻、ただただ音に身

菅野哲男
2005/3/8

M-55

上野の森フィルハーモニー管弦楽団 第1回演奏会
東京藝術大学、東京音楽大学などの音大在学生により結成されたオーケストラの第1回演奏会を聴いた。クリスマス直前の12月22日(水)、練馬文化センター大ホールでその演奏会は開催された。指揮者の高井優希さんは、東京藝術大学音楽学部指揮科に在学する学生で今回…

加藤良一
2004/12/29

M-54

2004年を締めくくるコンサート
コンサートレヴューというものは、本来は聴衆として感じたことを書くものであろうが、今回は演奏者の側からみたレヴューである。レヴューは、極力客観的に書くよう心掛けたいが、はたしてどうなることか。年末の定番といえばベートーヴェンの第九交響曲 「合唱付」 である。埼玉県に…

加藤良一
2004/12/26

M-53

第4回東京男声合唱フェスティバル
今年で4回目を迎えた東京男声合唱フェスティバルが、12月4日、JR王子駅前の北とぴあ・さくらホールで行われた。一般参加 34 団体の演奏、招待演奏、そして公募合唱団の合同演奏、さらに最後の人気投票まで、あいだに2回の休憩をはさんで午後1時からほぼ6時間。長い…

加藤良一
2004/12/18

M-52

人間と神の融合 「歓喜の歌」
埼玉第九合唱団は、名前のとおり毎年暮れにかならずベートーヴェンの交響曲第九番「合唱付」を演奏している専門合唱団である。第九を毎年定期的に演奏する団体はいくらでもあるだろうが、季節合唱団ではなく年間を通して活動し、夏は第九以外のレパートリーもやるといういわば第九…

加藤良一
2004/12/15

M-51

ベートーヴェン・マラソン
先日、東京文化会館の音楽資料室へ行ったついでに1階のチケット・ヴューローに寄った。たくさんあるコンサート案内チラシを眺めていたら、『岩城宏之 ベートーヴェンの1番から9番までを一晩で振るマラソン』(東京文化会館大ホール・N響名手たちと)が目にとまった。そういえば、以…

加藤良一
2004/12/2

M-50

平成16年度 茨城県芸術祭合唱演奏会
平成16年度茨城県芸術祭は、10月から12月まで、水戸市、日立市、土浦市、常陸太田市、結城市、つくば市、ひたちなか市、美野里町、那珂町の茨城県内9市町においてさまざまな催しが開かれる総合的なイベントである。そのうちの合唱演奏会が、結城市民文化センターアクロス…

加藤良一
2004/11/20

M-49

十五夜お月さん と 婆やのお家
よく歌われる男声合唱曲に「婆やのお家」というしっとりした曲がある。これは、林 柳波の詩に本居長世が作曲した男声四部合唱である。3巻からなるグリークラブアルバムの第1集に収載されているから、おのずと日本中の男声合唱愛好家に歌われている。「婆やのお家」 を作曲した本居…

加藤良一
2004/10/23

M-48-2

埼玉県合唱連目理事長 三代揃い踏み
熱帯夜が一息ついた8月17日、大宮駅にほど近い料亭で賑やかな宴が開かれました。集まったメンバーは、埼玉県合唱連盟の新旧理事の面々。この集まりは、小秀一先生が理事長定年のあと発足した「秀ちゃんを囲む会」という理事OBと現役の…

加藤良一
2004/8/26

M-48

渋滞は忘れたころにやってくる
歌とビールの男声合唱フェスティバルとして定着した関東おとうさんコーラス大会、今年は静岡県・浜名湖花博のガーデンパークで開催された。花博公式ホームページのイベント欄に「静岡県内&関東一円の男声合唱団による、花の妖精と心優しい女性に捧げる男声コーラスの集い。仕事…

加藤良一
2004/8/10

M-47

魚水ゆり ヴァイオリン リサイタル
「バンヨリンをならいたい」と母愛子さんにせがんだのは、3歳のころ。知人に相談したところ、ヴァイオリンを始めるにはすこし早すぎるといわれたため、4歳になるのを待って始めさせたと、ピアニストである母愛子さんは語っていた。子どもは何にでも興味を示すもの。おもしろ半分、遊び感…

加藤良一
2004/6/23

M-46

近ごろの男声合唱事情 バーバーショップそして東京六大学OB合唱団
いまの合唱界は全体的に元気がなくなっていると思いませんか。まだしも女声合唱は人口が多いぶんだけ男声より賑やかなのが救いではあるが。もっともこんな疑問を投げかけるのは、なにも合唱にかぎったことではない。たとえばテニス界をみても、ひと昔前にくらべると会員制クラブ…

加藤良一
2004/5/12

M-45

音の跳躍の狙い
金管楽器は、息を吹き込む唄口と、音を拡大するための朝顔、そして音程を変えるためのスライドやバルブでできている、きわめてシンプルな楽器だ。シンプルなだけに、指だけですべての音をだすことはできない。唇の状態や息の圧力で基音や倍音を切り替え、音の高さを変化させている…

加藤良一
2004/3/28

M-44-1

皆様の台所 たじま桜庵 町の文化の中心は店
かつて大宮ソニックシティビルの前に「ビアシェンケ」というビアホールがあった。男声合唱プロジェクトYARO会のお気に入りの店だった。オーナー新道健吾さんは「レストランは町の文化の中心でありたい」と頑張っていたが、経営困難となって手放し、西浦和に移って和風のレストランを開いた…

加藤良一
2004/3/9

M-44

フォルテシモ:考
松村様 「フォルテシモが課題」を考えてみました。喜び(笑い)、怒り(憎しみ)、叫び(恐怖)、驚き(感心)、感謝(感激)・・・。フォルテで大笑い:「ワッ、ハッ ハッ ハッァ〜ッ」 腹を抱えてしまう。ピアノで微笑む:「ウフフ」「クス、クス、クス・・・」 口に手をかざしてしまう。フォルテで怒り:「…

織田茂樹
2004/1/23

M-43

フォルテシモにも秘訣はありや
織田さま 貴重なピアニシモの秘訣をご教示いただき有難うございました。大変勉強になります。沢山の興味深いエピソードのお礼がわりに、いくつか…。バーバーショップ・ハーモニーは聞き飽きるか まず、「バーバーショップ・ハーモニー…

松村一夫
2004/1/18

M-42

ピアニシモの秘訣 「誉め殺し」のような、恐縮感・・・これが、私のピアニシモ!?
松村一夫様 昨年の東京男声合唱フェスティバルでは、フォア・ローゼズがよい演奏をしたと思います。今までにない、すばらしい表情で、表現していたと思います。技術的には、彼らはすばらしい3名のバリトン・トーンとテナーでカルテットを構成し、アクースティックス日本版を演奏して。…

織田茂樹
2004/1/9

M-41

ピアニシモの響き
加藤さんの問題提起はいつも面白く刺激的です。金田が超スローボールを力一杯投げるのは、打者に見破られないための技術だと思いますが、音楽の中でピアニシモの大切さは、仰るとおりです。昔々高校生の頃だったか、ラジオの音楽番組で、かの藤原義江が「私がオペラのテノールと

松村一夫
2004/1/6

M-40

超スローボール と ピアニッシモ
ひと昔まえ、プロ野球に金田正一という長身のピッチャーがいた。金田はたまに超スローボールを投げてバッターの意表を突くことがあった。あるテレビの対談で、その超スローボールに話がおよんだとき、あれはただ力を抜いてフワリと投げているわけではない、直球を投げる以上に全身を使…

加藤良一
2003/12/28

M-39

オルフェイ・ドレンガー と 私
今年5-6月に開催した ACOUSTIX日本ツアーでは大変お世話になりました。加藤さんがこのホームページで宣伝してくださったこともあって、おかげさまにて今年も成功裡に終えることができました。ありがとうございました。と…

菅野哲男
2003/12/2

M-38

シャンティクリア “An Orchestran of Voices”を聴いて〜
11月12日(水)に東京オペラシティホールにおいてシャンティクリアを聴いてきたのであるが、とりあえずこれで、いろんな合唱団を聴くのは2003年としては締めくくりとなる予定である。1月の関西学院グリークラブの演奏から始まって、アクースティクス(バーバーショップコーラス)、スヴァンホルム

森下智晴
2003/11/18

M-37

結城市民音楽祭 手づくりコンサート誕生にまつわるエピソード
手づくりコンサートの前身は元々結城市文化祭の一環として行われていた合同音楽演奏会。内容としては市内小中学校の合唱・器楽クラブと一般合唱団が中心で、学校の音楽顧問の先生の力を借りたイベントでした。ある年、開催日程まで決定していたにもかかわらず、数ヶ月前

小林明夫
2003/11/17

M-36

作曲家と演奏家 PDF
多田武彦先生からご自身が指揮された「富士山」の入ったMDをいただいた。5〜6年前の演奏らしいが、関西学院大学、同志社大学、早稲田大学、慶應大学の東西四連の合同によるものである。おそるおそる再生してみたが、ちょっとしたショックを受けた。なにしろ遅い。とにかくテンポが

加藤良一
2003/10/16

M-35

ヘルシンキ大学男声合唱団を聴いて
JR四谷駅をおりて、歴史のあるソフィア・ユニバーシティの隣にある紀尾井ホールにて、ヘルシンキ大学男声合唱団の演奏を聴いてきました。まずは、ヘルシンキ大学男声合唱団について簡単にご紹介させていただきます。演奏内容はもりだくさんでありました。1シベリウス

森下智晴
2003/10/6

M-34

La Traviata
これまでヴェルディのオペラは観たことがなかったが、ようやく今年9月に『椿姫』を観る機会がやってきた。チェコ国立プルゼーニョ歌劇場の日本引越し公演。よいか悪いかは別にして、字幕スーパー付きである。『椿姫』は、オペラの代名詞のようにもいわれるだけに、オペラに縁がない人に…

加藤良一
2003/8/15

M-33

第14回おとうさんコーラス大会 in 秩父
例年になく遅い梅雨明け直後の8月2日、第14回目を迎えた「おとうさんコーラス大会」が開かれ、地元埼玉を中心に遠くは静岡、神奈川、新潟、群馬、茨城など関東一円の男声合唱団28団体が秩父ミューズパーク音楽堂に集まりました。おとうさんコーラス大会は、埼玉県が全国に

加藤良一
2003/8/7

M-32

暗譜の秘訣
加藤さんの「暗譜の科学」面白く拝見しました。でも、実は暗譜には秘訣があります。@楽譜を見ないで歌うように常に心掛けること、A歌詞を声を出して読むこと。@は当り前といえばあたりまえ。でも誤解している人が多い。即ち「暗譜が出来るようになったら譜面を外そう」と。これでは暗譜

松村一夫
2003/7/24

M-31

暗譜の科学
暗譜していたはずの音が出てこない。あれっと、もたつくうちに曲はどんどん先へと進んでゆく。生涯最大のあたま真っ白状態に陥ったのは、ずいぶんむかしのこととなった。いまでこそひとごとのように話せるが、その当時はかなりめげたものだった。それは、娘のピアノとのデュオでフルート

加藤良一
2003/7/19

M-30

北欧の男声合唱団を聴く
黒いスーツに身を包んだ長身の若者集団と、同じく黒を基調にしたワンピース姿の若い女性指揮者が、全曲ア・カペラで演奏するといえば、どこか地味なコンサートのように思われるかもしれないが、実際には若さが溢れた明るい雰囲気に包まれたステージだった。「シェナンドーはよかっ…

加藤良一
2003/7/2

M-29

ドン・キホーテ男声合唱団 第5回演奏会
創立10周年を迎えたドン・キホーテ男声合唱団の第5回演奏会を聴いた。この団は埼玉県志木市に本拠を置いている。10年のあいだに歌ってきた曲はほとんどがア・カペラで、現在も専属のピアニストはいない。指揮者の村上弘氏はバスパートでもあり、ときおり歌うこともある。ステージは、

加藤良一
2003/6/10

M-28

秀ちゃんを囲む会
去る6月7日、今年も無事に“秀ちゃんを囲む会”が行われた。高齢化が進む世の中を尻目に、ここ埼玉県合唱連盟の新旧理事が集う会は、とうとう3回目を迎えるまでになった。秀ちゃんとは、前埼玉県合唱連盟理事長・小秀一氏のこと。秀ちゃんを囲む会は、県連の同窓会のような

加藤良一
2003/6/8

M-27

ACOUSTIX Show in Tokyo
とにかくマイッタ…。とても手の届かない遠い世界の出来事をみているようだった。これは、アメリカを代表するバーバーショップ・カルテットACOUSTIXの演奏を聴いて感じた素直な印象。強靭な声と気の遠くなるようなロングトーン、独特のハーモニー、それをアピールするエンターテインメント

加藤良一
2003/5/30

M-26

雑感 ジョイント・コンサートに寄せて
<ふるさとの四季>混声合唱のための唱歌メドレー(源田俊一郎編曲)「春の小川」 田植え時になると、大堰から用水に水がひかれ、“芳草青々、水は田に満つ”の風情が出現する。最も好きな季節のひとつだ。花は厳寒の日から咲き始める。霜の降りたあぜ道に咲く星のひとみ“オオイ

津田哲行
2003/5/16

M-25

ヴォーチェ・ビアンカ/コール・グランツ Joint Concert
今回は、2500席もある大宮ソニックシティ大ホールを使ってのコンサートであった。当日は開場1時間半以上も前から行列が出来てしまったため、急きょ開場を繰り上げた。満席で立ち見も一部出たというからけっこうな入りである。1st Stage混声合唱曲『ふるさとの四季』で幕を開けた。2…

加藤良一
2003/5/14

M-24

大きく息を吸って 〔修正版〕
日本人であればラジオ体操を知らない人はまずいるまい。ぼくらが子供のころ、ラジオ体操は夏休みの日課だった。どこの町内会でも広場に子供を集めてやったものだ。朝早くから起こされてしぶしぶ出かけて行くこともしばしばだったが、出席するごとに「出」のハンコを押してもらえるのが…

加藤良一
2003/3/12

M-23

関西学院グリークラブを聴いて
関学グリーの演奏を聴くのは、関西学院と横浜国大の交歓演奏会(だったと思う)以来なので、ある意味、非常に楽しみであった。さて、演奏の内容は、「アイヌのウポポ」、「ディズニー・コレクション」、「バーバーショップの世界」、「草野心平の詩から」という4ステージからなる男声合唱団らし…

森下智晴
2003/2/18

M-22

ピアノのタッチとはなにか
田村氏は、ピアニストであるが合唱もやられている。ピアノとタッチの関係についてどのような考えをお持ちかという質問にお答えいただいた。タッチと音との関係およびタッチと音楽との関係を中心に、両者を織り交ぜながら説明します。これらについては定…

田村邦光
2002/11/29

M-21

著作権を通して
私は、中学校の教育現場で吹奏楽の指導をしています。もちろん教師として。担当教科は音楽ではないが、音楽が大好きで、小学校の頃からピアノや吹奏楽、合唱、ポップスなど、ありとあらゆるジャンルの音楽を楽しんでいます。ぴあのんさんの「著作権について想う〜街の音楽教室から

h i r o
2002/11/23

M-20

著作権について想う 〜街の音楽教室から〜
街のちいさな音楽教室をしています。いつもは平穏なこのちいさな教室で、著作権をめぐって一騒動おきたことがありました。私の教室では、ずっと以前から楽譜のコピーは一切しません、と宣言してきました。かつてコピーしてください、と言ってこられた親御さんがいたが、きちんと訳を説明

ぴあのん
2002/11/21

M-19

音楽を聴く喜び
連休に久しぶりにゆっくりと自宅で音楽を聴く機会をもった。それは、かねてからの計画でもあった。我が家のオーディオ機器も時がたったので、スピーカーの音響調整(ボイシング)をやってもらい、同時に高純度のスピーカーコードと機器をつなぐコードを新しいものに取り替えて、ようやく音…

小林泰明
2002/11/17

M-18

猫とピアノ
吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生まれたか、とんと見当がつかぬ。なんでも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていたことだけは記憶している。吾輩はここで始めてピアノというものを見た。しかもあとで聞くとそれは楽器の中でもいちばん高貴にして万能な種族であっ…

加藤良一
2002/10/30

M-17

合唱人、この盗っ人たち       (ぺんぎんていしゅじん)
皆さんが無意識に触れていない問題に触れることにする。結論から言えば、合唱人の未来は保障されていない事実を認識すべきである。皆さんに問う。楽譜をコピーしたことのない者がいるとしたら、拙稿は読むに値しない。しかし、一度でも書籍(製本されて頒布されているもの)から、音符を

筆銀亭主人
2002/10/18

M-16

ピアノとタッチ
またどうして、加藤さんはピアノの「タッチ」について知りたくなったのでしょう。「もっと研究せい」という私へのメッセージ? などとひねくれて考えずに(家庭ではこうしてすぐけんかになったりしますが)、ここは自分の頭を整理するために素直に考えてみます。「タッチ」とは音の指先によるコントロ

魚水愛子
2002/10/16

M-15

「楽しい合唱」考
海外の合唱団の演奏会を聴くとお国柄が感じられる。我々が伝統的に親しみを感じているドイツの合唱団は直立不動で歌っているが、一般のドイツ人は音楽を身近に感じているせいか、それで十分に楽しんでいるようだ。アメリカのバーバーショップは完全にエンターテインメント指向

菅野哲男
2002/9/7

M-14

梯 剛之のピアノ演奏を聴いて -澄み渡った透明な音-
若手ピアニスト梯剛之については、最近TV等でも取り上げられたことがあり、ご存じの方も多いのではないかと思われる。筆者もTVを通して二〜三度演奏を聴いており、興味のあるピアニストの一人であった。先日幸運にも、初めて演奏を聴く機会に恵まれた。当日のプログラムは、『オーケス

田村邦光
2002/8/3

M-13

コンテスト指向の合唱団は寒々しいか
日本のコンテスト(コンクール)の現状を考えると、そう思えてしまうのだろうか。加藤さんの「コンクール・こんくーる」でもコンテストに批判的なプロ音楽家のコメントが並んでいたが、我らアマチュア・コーラス・メン (ウィメン)にとってもそうであろうか。いや、そうであるべきだろうか。採点するの

松村一夫
2002/5/3

M-12

幻の『音楽は体力です』─出版秘話─
『音楽は体力です』を文芸社から出版してもう一年が過ぎた。たくさんの方から共感やお褒めの言葉を頂いたし、それが契機となって新しい人とのつながりもできた。本を出版するには、けっこう時間がかかるものである。出版までにかれこれ半年以上かかった。どうしてそんなにかかるのか…

加藤良一
2002/4/29

M-11

コンクールあるいはコンテストの審査について
「コンクール・こんくーる」の中で、加藤さんが紹介している青木さんのご意見に出てくる「審査結果の発表」と「審査員の再審査」について少し考えてみた。「『審査結果の発表』 は、最近ではよく行われているが、『審査員の再審査』はまだこれからというところである。」というところで議論を切り

松村一夫
2002/4/18

M-10

青春18キップの旅─小出郷文化会館を訪ねて─
平成14年4月5日(金)はすがすがしい晴の朝だった。一番電車に乗って上野に向かった。成田線は3月から新しくJRが投入した最新型のモハE230型の車輌で、車内も美しいが、車内放送が女声で英語のアナウンスもあるという、大変国際化された車両であった。私はキップ1枚とロマ

山下広之
2002/4/17

M-9

おしゃれな空間にて       (ぺんぎんていしゅじん)
仕事の打ち合わせで、編集の素敵な女性とお茶を飲んだ。春まだ浅い公園の片隅にあるコンクリートの打ち出しの無機質な建物。そこのオムレツは僕の好みなのだが。 よせばいいのにカフェオレなんか頼んでしまった。何で午後にこんなコーヒー牛乳なんか飲まにゃならんのか。いや、ちょ…

筆銀亭主人
2002/4/12

M-8 【変態リスナーの呟き @】●オーディオはSPに限る
エジソンの円筒式チコンキ(蓄音機)から125年。CDは登場から20年になる。我が家では、50年前のLPはもちろんのこと、100年前のSPでさえ、再生することができる。何も骨董趣味で50年も100年も前のものを集めているわけじゃない。音も素晴らしいのだ。特にSPは圧倒的。音色、

石ノ渡 潤平
2002/4/18

M-7 四旬節も終わりに近づいたので       (ぺんぎんていしゅじん)
四旬節を身近な言葉として使っている人は少ないと思う。これは、キリスト教用語で復活祭を迎えるまでの40日間を称している。カトリック、プロテスタント併せても176万人と、対人口比1%強の「業界用語」ともなれば、馴染みのない単語であっても仕方がない。さらに四旬節の終わりで、復

筆銀亭主人
2002/3/31

M-6

漱石とグールド
グレン・グールドは、夏目漱石の愛読者だった。このことはぼくにしてみれば、ほんとうに意外なことだった。これが「『草枕』変奏曲」(横田庄一郎)を最初に手にしたときに感じた偽らぬ印象だった。この本は、グールドと漱石のつながりを書いたものである。あの天才ピアニストの音楽が、どこで夏目

加藤良一
2002/3/23

M-5

ピエール・フルニエのこと
初めての給料で買ったレコードは、ピエール・フルニエのバッハ「無伴奏チェロ組曲全集」だった。ずいぶん昔の話しである。ドイツ・アルヒーフの三枚組で、値段は覚えていないが、安くなかったという印象だけは記憶に残っている。布張りの立派だが、落ち着いたデザインの化粧箱に入って…

加藤良一
2002/3/23

M-4

コンクール・こんくーる
埼玉県合唱連盟のホームページができたのは2000年8月。埼玉は全国的にみても合唱が盛んな県である。そのホームページが立ち上がったときには、またたく間にヒット数が上昇して大賑わいだった。中学生や高校生、音楽の先生、一般の合唱愛好家、そして合唱指揮者や音楽家…

加藤良一
2002/4/12

M-2

秩父の山々に響け! 男声合唱   PDF
夏休み真っ盛りの8月はじめ「おとうさんコーラス大会」が今年も開かれた。全日本合唱連盟関東支部、埼玉県合唱連盟、朝日新聞社の主催によるこの大会も今年で12回目を迎えた。今回は、とても響きのよい秩父ミューズパーク音楽堂に、関東一円1都8県から31の男声合唱団…

加藤良一
2002/3/23

M-1

やっぱり『音楽は体力です』
もののはずみから音楽の本を出してしまったけれど、ぼくはプロの音楽家じゃない。まったくのトーシローである。でも、ぼくの強みはこのトーシローという立場にある。これは強がりでもなんでもない。あくまで趣味だからこそ、つねに音楽だけを純粋に求めて楽しんでいられる。プロの音楽…

加藤良一
2002/3/23



別掲載過去ログ 2002-2005