長岡良子
仏像が好きで古代が好きで奈良がとても好きな長岡先生です。
お薦め度は勿論★★★★★
タイトル
葦の原幻想
【古代幻想ロマンシリーズ】
出版社と初版年
秋田書店
昭和59年
万葉の美しい和歌が所々にちりばめてあります
『葦の原幻想』三輪の一族には時に神の血をうけた子が産まれる。封じられた筈の力が大人になったある日目覚める。
 ★史(大友皇子に仕える) ★遠智(史の妻) ★真名(遠智の妹) ★首(史の異母弟) ★大友皇子(天智天皇の皇子)
『春宵華宴』健皇子が天智天皇と間人大后のの子?奇想天外な設定
 ★史(田辺大隅の甥) ★間人大后(天智天皇の同母妹 前皇后) ★田辺大隅(百済から帰化した学者の末裔) ★大友皇子 ★首
『孤悲歌』「葦の原幻想の」数年前のお話
 ★史 ★遠智(三輪の豪族の娘) ★田辺小隅(大隅の弟) ★首
タイトル
夜の虹
【古代幻想ロマンシリーズ】
出版社と初版年
秋田書店
昭和60年
三輪山信仰は蛇神信仰 虹は竜蛇のシンボル
『天土のあわい』真の仏国土は衆生の内に・・・行基が悟るまでのお話
 ★行基(風変わりなお坊さん) ★役の小角(呪術者?) ★首とまゆり(永遠の命を持つ人ではないひと?)
『但馬皇女悲歌』十市皇女を忘れられない高市と穂積を思い続ける但馬
 ★但馬皇女(天武天皇の皇女 高市の妻) ★穂積皇子(天武天皇の皇子) ★高市皇子(天武天皇の年長の皇子) ★藤原史(後の不比等 但馬の叔父)
『夜の虹』純粋な心を持った宮子 娘を入内させたい不比等の野望
 ★藤原不比等(鎌足の息子) ★宮子(不比等の娘) ★田辺大隅 ★役の小角(朝廷に屈しない一族を束ねる) ★まゆり
タイトル
天離る月星 
【古代幻想ロマンシリーズ】
出版社と初版年
秋田書店
昭和60年
『天離る月星』藤原不比等の少年時代から全盛期まで 異母兄定恵の死 異母妹五百重への恋心 藤原の大いなる野望が始まる
 ★藤原不比等(鎌足の息子) ★定恵(不比等の異母兄 唐から帰郷) ★鏡(鎌足の後妻) ★五百重(不比等の異母妹) ★宮子(不比等の娘) ★橘三千代(不比等の妻)
タイトル
天ゆく月船 
【古代幻想ロマンシリーズ】
出版社と初版年
秋田書店
平成元年
古代女帝達のファンは意外に多いですね 特に元正は才色兼備のイメージ
『天ゆく月船』長屋王との恋に幻滅して一生結婚しないと誓う氷高皇女
 ★氷高皇女(草壁皇子の皇女 後の元正天皇) ★文武天皇(現天皇) ★太上帝(持統天皇 氷高の祖母) ★草壁皇子(氷高の父) ★長屋王(高市皇子の息子) ★阿閉皇女(氷高の母)
『晩蝉(ひぐらし)』穂積皇子が晩年に思いがけず出会った激しい恋
 ★大伴坂上郎女(大伴旅人の異母妹 恋多き?女性 優れた歌人) ★穂積皇子(昔但馬皇女と悲恋 坂上郎女に求婚)
『異聞竹取物語』美しいおとぎ話の中にに秘められた藤原氏への怨念
 ★藤原不比等(天皇家に強力な影響を持ち野望に燃える男) ★藤原四兄弟(馬飼、前房、麻呂、武智麻呂チョット父よりスケールが小さい?) ★田辺百枝(田辺大隅の一族 元大学博士) 
タイトル
玉響(たまゆら) 
【古代幻想ロマンシリーズ】
出版社と初版年
秋田書店
昭和61年
「葦の原幻想」の続編
『枯野』大友皇子を皇太子にしたい人々の陰謀が渦巻く大津宮
 ★史(大友皇子に仕える) ★田辺百枝(大隅の一族 史書の編纂者) ★大友皇子(天智天皇の皇子 皇太子候補) ★遠智(史の妻) ★首(史の異母弟 不思議な霊感?を持つ) ★弟魚(百枝の部下)
『玉響』都を荒らし回る盗賊達を影で操るのは誰?
 ★史 ★首 ★遠智 ★大友皇子 ★夜叉王(盗賊の首領) ★迦楼羅(盗賊 男と女の姿を併せ持つ)
タイトル
眉月の誓全4巻 
【古代幻想ロマンシリーズ】
出版社と初版年
秋田書店
昭和61〜62年
藤原不比等の一生。異母妹五百重への叶わない想い。蘇我娼子、賀茂媛との結婚。橘三千代と供に天皇家に深く入り込む野望。そして飛鳥の時代の恋人達の話。
 ★藤原不比等(鎌足の子) ★五百重(不比等の異母妹 天武天皇の妃) ★鏡姫王(鎌足の後妻) ★田辺百枝(田辺大隅の一族) ★蘇我娼子(不比等の妻) ★氷上(不比等の異母姉 天武天皇の妃) ★草壁皇子(天武天皇の皇太子) ★定恵(不比等の異母兄) ★大津皇子(草壁皇子の異母兄) ★大名児(王宮の女官) ★行心(謎の僧) ★道昭(もっと謎の僧) ★行基(僧) ★持統天皇(天武天皇の皇后) ★軽皇子(草壁皇子の子) ★藤原4兄弟(不比等の息子達) ★宮子(不比等の娘 文武天皇の妃) ★橘三千代(不比等の妻)
タイトル
夢の奥城
【古代幻想ロマンシリーズ】
出版社と初版年
秋田書店
昭和62年
『夢の奥城』歴史上に輝かしい足跡を残した天智天皇と案外知名度の低い倭姫王
父の敵を憎みながら愛が芽生え始める倭媛王 大津宮滅亡の日まで
 ★天智天皇(大化改新で有名な人) ★倭姫王(天智の異母兄の姫) ★造媛(天智の妃) ★額田女王(天智の夫人) ★間麻呂(天智の舎人) ★千古(倭姫王の侍女) ★ゆきめ(倭媛王の乳母) ★大友皇子(天智の皇子) ★大津皇子、伯皇女(天武の子達)
タイトル
月の琴 
【古代幻想ロマンシリーズ】
出版社と初版年
秋田書店
平成2年
「葦の原幻想」の続編
『月の琴』大海人皇子ではなく大友皇子が次の天皇か?陰謀渦巻く大津宮
 ★史(大友皇子に仕える) ★首(史の異母弟) ★田辺大隅(史の叔父) ★真貴志(月琴奏者 百済一族) ★定恵(藤原鎌足の長男 唐から帰郷)
『啼沢女の杜』父坂上田村麻呂の愛情に飢え心を閉ざしてきた可鹿
 ★可鹿(田村麻呂の子) ★真緒(放浪の人)
タイトル
初月の歌 
【古代幻想ロマンシリーズ】
出版社と初版年
秋田書店
『初月の歌』私の大好きな大伴坂上郎女が登場します。古代の母系社会、家刀自というものが分かり易い物語です。歌人ではなく政治家としての大伴家にも興味があります。
 ★大伴家持(故大伴旅人の子 歌人として有名) ★円野(家持の妹) ★大伴坂上郎女(家持の叔母 恋多き女 歌人として有名)
 ★大伴大嬢(坂上郎女の母) ★真野(家持に拾われた新羅の娘?) ★八束(橘奈良麻呂の子 家持の親友)
タイトル
昏い月 
【古代幻想ロマンシリーズ】
出版社と初版年
秋田書店
平成3年〜
『飛火野幻想』飛火野は奈良春日大社の辺りです。淡い月明かりの一夜は特に厳かで美しいでしょう。興福寺の仏師の復讐の物語
 ★依羅(舞姫) ★珂瑠(大学寮の学生) ★開(仏師) ★行基(僧) ★当麻真人宇智古(典侍)
『昏い月』武智麻呂が過去から未来までを旅するお話。現実か幻か?
 ★藤原武智麻呂(不比等の子) ★摩由璃(永遠の命を手に入れた娘) ★仲麻呂(恵美押勝 武智麻呂の子)
タイトル
春宵宴全2巻 
【古代幻想ロマンシリーズ】
出版社と初版年
秋田書店
平成3〜4年
「古代幻想ロマンシリーズ」ですが古代ではありません。平安時代です。あ、平安も古代だった。登場人物の中に「陽炎日記」の作者がいたり、「今昔物語」の中の話が出てきたり、割合楽しく読めるお話です。後半は政治絡みでちょっとシリアスになるけど。
 ★薫子(橘の中納言の姫 お転婆) ★源翔(蔵人の少将) 
タイトル
暁の回廊全4巻
出版社と初版年
秋田書店
平成11〜13年
物語は推古天皇崩御の時から始まり、大化改新後までを描く。不良皇子だった葛城皇子が凛々しく成長して行く姿を中心に。
 ★葛城皇子(舒明天皇の皇子) ★古人大兄皇子(葛城皇子の異母兄) ★阿刀(葛城皇子の舎人) ★真朱(阿刀の姉) ★間人皇女(葛城の妹) ★秦河勝(聖徳太子の寵臣) ★蘇我入鹿(古人の妃の兄 蝦夷の子) ★童女君(阿刀が夢で出会った不思議な少女 実は山背王一族) ★山背王(聖徳太子の子 舒明と供に天皇候補だった 上宮に住む) ★大娘姫王(山背王の妃 聖徳太子の純血を頑なに守ろうとする) ★宝女王((舒明の皇后 葛城の母 山背王に振られた事を根に持つ?) 
タイトル
ナイルのほとりの物語
全11巻
出版社と初版年
秋田書店
平成5年〜10年
古代エジプトの物語 ラーモセというトト神の神官で魔法使いのような賢人が登場する
1巻「不機嫌な姫君」太守の娘に恋をした元泥棒の細工師の話
  ★ネフェイル姫(太守の娘 気位が高く我儘) ★エイカ(叔父の泥棒を手伝う細工師 ネフェイルの罠に嵌る)
  「運命の王子」ハトホル女神に不吉な予言を受けた王子の運命
  ★アンクエレ(一人旅の世間知らずの王子) ★アヌプ(アンクエレの犬?妖怪?)
  「イシスの涙」五十年前に沈んだ島に迷い込んだラーモセ 
  ★トゥーラ(貧しい人々の面倒をみる心優しい人) ★インフラ(トゥーラの夫で神官の長)
  「星の砂漠で見る夢は」十年前に拾った娘を実の両親に返す男の複雑な気持ち
  ★アンケセン(ベドウィンと旅をする娘) ★エサル(アンケセンを拾った男) ★センムト(アンケセンの実の親)
2巻「死者の書」後にツタンカーメンの名で有名になる謎の王の話
  ★ツゥト(ツタンカーメン) ★アンケスエン(ツゥトの妃) ★セメンクカラー(前王)
  「メンネフェルからの手紙」ファラオの側室になった運命を呪い初恋の人を想い続けた女性とその王子の物語
  ★トゥトモーセ3世(第十八王朝のファラオ) ★シシィ(婚約者のいる身でファラオに見初められ運命が変わる) ★ジュセル(シシィの婚約者) 
  「精霊の島」エジプトに敗れたエティオピアの王女が出生を隠しエジプトの王女の召使いに・・・
  ★イルディア(エティオピア王女) ★メリエト王位継承権を持つエジプト王女) ★ラムセス(イルディアを愛するがメリエトの婚約者)
3巻「夢解き」多分旧約聖書のお話
  ★ヨセフ(兄達に売られたがエジプトで出世する) ★ベニヤミン(ヨセフの同母弟) ★ヤコブ(ヨセフ達の父 ヨセフを溺愛) ★7人の兄達(父が溺愛するヨセフに嫉妬し売り払う)
  「エクソダス」ナイルの岸辺で王子に拾われた子の話 後のモーゼ・・・かも
  ★ラーモーセ2世(エジプト王) ★モーセ(ラーモーセに拾われて王宮で育つ) ★ハガル(王が寵愛するヘブライ女性) ★ネフェルタリ(王妃) ★ヨシュア(ハガルの弟 後にモーセの後継者) 
4巻「アキレウスの遺産」アレキサンダー大王のお話
  ★アキレウス(王妃の座を追われた母 父に疎まれ自分を見失いそうになる) ★フィリッポス王(マケドニア王 アキレウスの父)
  「カエサリオン」3大美女の1人クレオパトラを母にカエサルを父に持つ少年の話
  ★カエサル(エジプト遠征でクレオパトラの虜になりローマでの人気を落す) ★クレオパトラ(エジプト女王) ★カエサリオン(クレオパトラが溺愛した息子 彼の死により三千年のエジプト古代史は幕を閉じる)
  「ファハカ叙事詩」エジプトが上王国と下王国に分かれていた時代の話
  ★ファハカ(上エジプトの王子 強くなる為旅をする) ★キアン(ファハカが旅の途中に出会った少年 実は下王国の王妃の隠し子) 
5、6,7巻「黄金の地平」パレスチナでヘブライ人に拾われた赤ん坊の波乱万丈の生涯
  ★アイザック(養父母に愛され育ったが恩人の無実を主張する為にテーベの都を目指し旅をする) ★カエムワセト(アイザックの恩人の息子で幼馴染) ★ナキア(一緒に旅をした踊り子) ★ラモーゼ(テーベ市長) ★アメンホテプ4世(エジプト王アクナトン) ★ホレムヘブ(軍人 アイザックの幼馴染) ★アダト(アイザックの出生の秘密を知る男)
7巻「聖家族」キリストの話
  ★ヨシュア(救世主が生まれたと予言された日に誕生) ★マリアムネ(ヨシュアの母) ★ヨセフ(ヨシュアの父)
  「アアンソル奇談」エジプトで発掘調査を行う学生が ほんのヒトトキ古代に迷い込む夢を見た
  ★ウシルマリ王(女に騙され弟を殺そうとする) ★アハト(兄に無実を訴え自ら死を選ぼうとする)
8巻「金と銀の翼」上下エジプトを統一して真の王を目指す男の話 
  ★ホル・アハ(下王国王) ★ジェド(王弟) ★シェン(王の従妹) ★
9,10,11巻「天空の神話」1人の男が旅の途中に古代エジプトまで旅をした クフ王の息子達の時代 世界を支配する為に人々が求めるのは天命の書
  ★ヘロドトス(遺跡調査の途中にタイムスリップ) ★ラーモセ(案内人) ★ラーモセ(クフ王の第4王子) ★ヘテプヘレス(王位継承権を持つ王女) ★クフ・カフ王子(クフ王の後継者) ★エリドゥ(魔術と呪法?の王)
タイトル
花散る里の物語
華麗なる愛の歴史絵巻
出版社と初版年
秋田書店
「蛍の森の・・・」真実の愛を探す貴公子の前に現れた死神?死期が近いと思い込んだ男が友の為に愛を諦める
 ★源宛(中流貴族 軽薄で女ったらし) ★通親(従兄弟 大臣の子息 真面目で誠実 身分違いの依子が好き) ★依子(乳母の娘) ★死神たち(鬼?かも おっちょこちょいの小鬼や超美形な鬼もいる)
「菊慈童」戦国乱世の京都で一人で悪い事をしながら生きている子供が不思議な少年を拾う ★加茂丸(孤児 悪党だけど本当は優しい) ★桂丸(加茂丸が拾った記憶喪失?の青年) ★逆髪(白拍子 加茂丸を養っていた事がある) ★蝉丸(美しい男が好き 悪党だけど本当は感激するタイプ)
「花散る里の物語」絶世の美女を求める貴公子が道祖神との賭けに勝って美女を手に入れる 彼女の秘密とは?
 ★大江春樹(書の達人 だけど詩の才が無い 美女なら誰でも口説く男) ★道祖神(五条の辻に住む 春樹に願文勝負を挑む) ★かぐや(道祖神との勝負に勝って手に入れた謎の美女)
タイトル
花踏む鬼
華麗なる愛の歴史絵巻
出版社と初版年
秋田書店
2003年
「星降る夜の訪問者」
滋之が鬼に追いかけられる貴族を助けた そして次の日に子供が空から降ってきた
 ★小野滋之(他人には見えないモノが見える男) ★葉月(さる貴族の愛人だったが色々あって滋之に預けられる) ★乙丸(降ってきた子供 妖怪?) ★とう子(滋之の亡き異母妹で恋人)
「とりかえばや異聞」
右大臣家に産まれた双子の姉妹の物語
 ★大姫(那美子 非常に女らしい姫) ★少姫(那岐姫 男姿の姫) ★基人(中将 左大臣家の若君で大姫の婚約者) ★当平(淡路の郡司の子 大姫に一目惚れ)
「花踏む鬼」
早死にしない為に女姿で育てられた若君の物語
 ★夜叉王(盗賊の手下 鬼に命を助けられる) ★阿古(鬼から隠すために父母と離れて暮らす) ★山の聖(吉野で鬼に出会う)
タイトル
夢としりせば
華麗なる愛の歴史絵巻
出版社と初版年
秋田書店
2004年
「夢としりせば」目が覚めたら美しい女性の隣 記憶は無いが契ったらしい?
 ★在原業平(在原家は元皇族で業平の母は内親王 申し分ないサラブレッドでプレイボーイを気取る) ★小野小町(美人で歌人で不思議な力を持つ) ★小野篁(小町の養父であの世とこの世を行き来する?) ★宗貞(業平と一、二を争う色男)
「夜の真珠」帰って来ない男を信じて待ちつづける女の物語
 ★桔梗(継母にこき使われていた邸から男と逃亡) ★中興(桔梗を連れ出した男) ★比企の尼(人間に紛れて暮らす蛙?) ★おもと(生きながら鳥野辺に捨てられた少女)
「白菊草子」ドジな鬼の力で若君と10日間だけ入れ替わる男の物語
 ★清友(心を込めて若君を守る男) ★滋春(右大臣の若君 覇気が無い) ★鬼(地獄行きの契約を取る代わりに願いを一つかなえる)
タイトル
うす紅色の夏の影
華麗なる愛の歴史絵巻
出版社と初版年
秋田書店
2004年
「凍れる月」幽霊屋敷を見物?に来た青年と少年の不思議な体験
 ★粟田の俊房(怨霊退治で名を上げようとする青年) ★賀陽丸(近江から出て来た少年) ★橘親任(参議という偉い人らしいが・・・俊房に怨霊退治を任せる) ★尾張守(幽霊屋敷の元住人 つまり幽霊 奥方と子を殺された後、無念の想いを抱いたまま亡くなった) ★翁丸(尾張守の姫の飼い犬)
「桃花源記」山の中の隠れ里に迷い込んだ主従の物語
 ★明衡(浮気性でイザコザを起こしてばかりの軽薄な男 父親に見放されて都落ち) ★貞樹(明衡の家の家来 東国の領地の見回りに来た) ★真野(隠れ里に迷い込んだ二人を助けた美女)
「うす紅色の夏の影」不遇な宮様に仕える事になった物語り好きな女房 行方不明の従姉を探していた
 ★讃岐(新参の女房 宮様に一目惚れ) ★一条宮(父の帝に大切にされた宮だが現在の帝、兄に疎まれて不遇な宮) ★三の宮(評判の不良皇子) ★二条(1年前に行方不明になった女房)
「籃の中」〔花踏む鬼〕に収録の「星降る夜の訪問者」の続編です。
 ★葉月(弁の殿の子を身籠ったまま小野滋之と結ばれる) ★小野滋之(妖怪と同居?する変わり者の貴公子 亡くなった異母妹が恋人だった) ★宝寿丸(葉月の子で元気が良すぎる) ★弁の殿(奥方との間に子が出来ない為に宝寿丸を欲しがる)
タイトル
空より花の散りくるは
華麗なる愛の歴史絵巻
出版社と初版年
秋田書店
2005年
「霧の籬(まがき)」雨宿りをした若君は美しい姫に心を奪われるが叔父は姫の入内を望む ★宗干〔むねゆき〕(両親を亡くし内大臣の叔父の家で暮らす若君) ★内大臣(いい歳をして遊び人) ★姫(実は内大臣の隠し子) ★和泉(姫の乳母)
「空より花の散りくるは」妻子を亡くし、ひたすら供養に没頭する男が寺の帰りに美しい姫に出会う
 ★望城〔もちき〕(妻子を亡くして初めて女遊びを後悔する) ★椰〔なぎ〕(拾ってきた少年 忠実な召使い) ★姫(実は盗賊の引き込み役?)
「卯の花月夜 その闇に」中務宮秘蔵の笛を吹いた時から怪しげな者に出会って・・・
 ★惟則(笛の名手 人付き合いが下手で出世の望み無し) ★中務宮(美しい3姉妹の父) ★春栄丸(中務宮の息子の幽霊?)
「星離り行き 月を離りて」遊び人の若君と幼い頃から仕える女房のチョット面白い関係
 ★少将(内大臣自慢の息子で遊び人) ★直子〔なほいこ〕(内大臣家の家司の娘) ★衍子〔ひろこ〕(直子の友達で少将の恋人) ★広言〔ひろとき〕(直子のいとこで婚約者)
タイトル
花鎮めの祀り
華麗なる愛の歴史絵巻
出版社と初版年
秋田書店
2007年
豊臣秀吉の死の前後辺りの連作4話と昭和初期のお話が1話です
「さがのゝあき」平家物語の悲恋、小督の絵を描くのに悩む町の女絵師の物語
 ★田鶴(商人の娘で男の絵師達に苛められながら健気に生きる) ★千鶴(田鶴の姉で夫を朝鮮で亡くした) ★又兵衛(田鶴の家に居候を始めた謎の男)
「まぁるくなぁれ」不思議な夢を見、不思議な子供が見えるようになった田鶴の悩み
 ★田鶴(朝鮮から還った浪人で溢れる京の町で絵の仕事に励む) ★又兵衛(今度は遊女屋に居候) ★初音(遊女屋の売れっ妓) ★狩野内膳(又兵衛の師匠で正統派の絵師 太閤贔屓)
「夢のゆくへ」大阪城を出て京の三本木に住む高台院(秀吉未亡人)が登場します
 ★田鶴(高台院の邸に絵の指南に通う) ★左京(内膳の弟子で田鶴の送迎担当) ★内膳(田鶴とラブラブ?) ★又兵衛(田鶴の窮地を救う)
「花鎮めの祀り」関ヶ原前夜の物語
 ★田鶴(大きな悩みを抱えながら絵の仕事に没頭) ★内膳(相変わらずの太閤贔屓) ★又兵衛(窯場で修行中 田鶴と海を渡る夢を持つ) ★宗太郎(又兵衛の通う窯場の師匠 長崎の商人)
「冬の夜咄」昭和初期、駆け落ちに失敗した娘が祖父の住む山里で体験した不思議な茶会の物語
 ★閑〔しずか〕(貧乏学生と駆け落ちする筈が・・・相手は来なかった) ★祖父(一介の相場師から成り上がったが3年前に隠居)
タイトル
瑠璃の双紙
華麗なる愛の歴史絵巻
出版社と初版年
秋田書店
2008年
「水底のつき」
平安の都の仲の良い家族の物語
 ★柾衡(蔵人 食いしん坊で子煩悩) ★千花(豪族の娘だが大恋愛で貴族の柾衡と結婚した・・・と思い込んでいた?) ★桂児(かつらこ 何故か父親に蕪姫と呼ばれる娘) ★宰相の君(堅物の柾衡をからかった宮中一の美女) ★?子(千花の友達で小説家?)
「白き花野」
この世とあの世の堺から追い返された青年の話
 ★伊吹(敵討ちに燃える青年) ★勢至丸(気持ちの綺麗な若君) ★播磨守(非道な国守で勢至丸の父) ★夜魔(閻魔様)
「ひぐらし-朱き夏の果て-」
『夢と知りせば』の続編です
 ★小野小町(養父を亡くして悲しみに暮れる) ★在原業平(超プレイボーイ) ★宗貞(主上の信任厚く、出世街道まっしぐら)
「瑠璃の双紙」
武士の台頭が始まりかけた平安時代後期の物語
 ★弥勒(今様の上手な遊女) ★駒王(戦で稼ぐ男 弥勒の恋人)
「珊瑚の苑 水晶の宮」
平清盛の絶頂期 伝説の琵琶に纏わる物語
 ★梓(厳島の内侍) ★資(梓の幼馴染) ★平経正(平清盛の甥で琵琶の名手)
タイトル
夜のこだま
華麗なる愛の歴史絵巻
出版社と初版年
秋田書店
2009年
「夜のこだま」
 ★帝(5歳で即位し青年となった) ★玉藻(帝が夢で出会った身分低い女性) ★皇后(上皇、帝の祖父の養女) ★陰陽師(玉藻の正体に気付く?)
「闇に鳴く鳥」
 ★小野滋之(下っ端の役人で物の怪を見る) ★葉月(滋之の妻) ★物の怪(没落した宮家の姫で受領の妻だった?) ★受領(カナリの年寄り) ★侍従(受領の妻の侍女) ★藤王丸(受領の息子で仏に仕えるイケメン)
「鬼の灯」
 ★康頼(都で出世し始めた切れ者) ★千ハナ〔草冠に白と巴〕(康頼の妻) ★千寿丸(康頼の約束で鬼に渡した息子) ★千寿丸(鬼に渡した子の代わりに引き取った息子) ★鬼童丸(山で暮らす康頼に似た子)
「ふたつの月」
 ★鬼王(大江山から都へ来た子供) ★百合若(ひっそりと暮らす若君)
「春の夜の花の幻」『鬼の灯』の続編
 ★千寿(父が高野山へ籠もったので大納言に引き取られた) ★六条大納言(権勢家で門前市をなす) ★時家(千寿が仕える事になった大納言の息子) ★乙ハ〔草冠に巴〕(大納言の姫) ★渡辺党の武者(大納言お気に入りの武者)
タイトル
水なき空に花は流るる
華麗なる愛の歴史絵巻
出版社と初版年
秋田書店
2010年
「水なき空に花は流るる」
 ★融(化け物邸に住むハメになった 憧れの人を亡くしたばかり) ★守殿(受領 上司で憧れの人の夫) ★北の方(憧れの人) ★さらら(化け物の一人?)
「水の森の蛍」
 ★康頼(貴族の子) ★常夏(康頼の幼馴染の白拍子) ★内大臣(常夏のパトロン) ★実行(康頼の友達で内大臣の甥)
「水炎」保元の乱の後の物語。
 ★上皇(祟りを恐れられた御方) ★琴音(鏡池の近くに住む美女) ★玄兎(琴音の弟?) ★朱鳥(上皇の鎮めが任務?)
「月のしずく」かぐや姫です。
 ★かぐや姫(ミニサイズなんです) ★春王(将軍の正室の子) ★松王(春王の兄だが妾腹) ★卯月(楽士・・・実は・・・)
タイトル
射干玉(ぬばたま)の花 華麗なる愛の歴史絵巻
出版社と初版年
秋田書店
2012年
「幽(かす)かな華」死んだ大切な人に会う為に霊山を目指し旅をする女の話
 ★凪(海辺の貧しい村に住んでいた 魂を見る不思議な能力がある) ★太一(凪の恋人 海で死んだ) ★六(御山の麓に住む 雪の中で凪を助けた)
「人魚の宮」2年前網に掛かったヌシを村長から助けようとする村人達
 ★渡(人魚の子だと名乗る) ★珠母〈あこや〉(人魚伝説のある村の娘) ★タケヒコ(村長の息子 強欲な父と違い優しい男)
「射干玉(ぬばたま)の花」近江の国滋賀の郷に招かれた猿楽一座の娘に入り込む別の人格
 ★由良(京から来た猿楽一座の娘) ★乙春(由良の幼馴染) ★利仁(若君 由良にプロポーズした)
「そらいろ草子」落窪物語の姫のような女性が登場するお話です
 ★保明(腕はいいが人が良くて貧乏な薬師) ★朝鳥(あの世から甦った絵師) ★如月(少納言の一の姫 継母に虐待されている) ★夏雄(二の姫の婿候補)
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河村恵利 [長岡良子] 飛鳥・奈良・平安 源平・鎌倉・室町 戦国・江戸 中国 欧州・エジプト 近代 枚方名所 ギャラリー
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