ゆ・う・こ
 
平成12年、2月5日、天国へと旅立ちました

13    母の独り言4
今年も桜が咲いたよ
真っ白なこぶしの花も
負けずにそばで咲いているよ
あなたは梅の季節に
春を待てずに逝ってしまったね
元気になってお花見しようと約束したのに
桜を待てずに逝ってしまったね
もう春が来たって仕方ない
もう桜が咲いたって仕方ない
ずっと冬のままでいい
そう思ったよ
それでも構わず春がきて桜が咲いて
悔しかった
本当に辛かったな
祐子・・今年も桜が咲いたよ

14    母の独り言5
風になびく草を見つめて
思ってた
砂浜の隅に咲いてる浜昼顔が
潮風に吹かれて揺れていたこと
娘の写真を胸に抱き
座って海を見つめていたこと
風になびく緑の草が
まるでその場にいるように
あの日の砂浜を思い出させる



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