forever-19

旅立ちの日に
 
 
この世の中に何人もの人が生まれ死んでいく
人は誰でも死を迎える
なのに何故、死を迎える日まで
健康でそして
楽しい事ばかりではないのか
私はそう思いました
でも仕方ありません
それが人生ですから
でも神様・・・
こんな病気になった私に
幸せも沢山くれますよね
約束です・・・
(平成9年、2月5日、祐子記)私の運命より
 
☆祐子がこの詩を書いたのが偶然にも二月五日でした。


祐子へ・・・
あなたが旅立ってからもう三年の月日が流れたんですね。
苦しんでいた時はとても長く感じたけれど、旅立ってからの時間はあっという間に過ぎていく気がします。
三年前の今日、永遠の眠りについたあなたの顔はとても優しくて、微笑んでいるようでした。その姿を残しておきたくて、何枚も写真を撮りましたよ。現像をお願いした写真屋さんはどう思ったかな。
 
あの日から、あなたを送り出すまでお父さんもお母さんも夢中だった。
と言うより、気持ちに反して勝手に体が動いていたと言った方がいいかな。
精神的におかしくなっていたんでしょうね。
(もともとおかしいけど更にね(^^;))
もっとも、おかしくなっていたからあなたが息を引き取る瞬間を見届けたり、あなたを棺なんかに納めたり、火葬したり、なんて
事が出来たんでしょうね。
神様はその時、その時、何とか乗り越えられるように人間を創ってくれているのかも知れませんね。
 
でもね、出来るものならあなたを綺麗なガラスの箱に入れて
残しておきたいと思ったよ。
 
 
 
あなたを旅立たせた後、季節が春へと変わる事も、桜が咲くことも、周りがいつもと変わらず動いている事全てが腹立たしくて仕方なかった。
祐子はもういないのに・・・・・
そんな気持ちでいっぱいだったよ。
自分勝手だけど気持ちがどうしようもなかった。
 
もっと生きたかったと言うあなたの想い、たったひとりで死を受け入れて行く瞬間のあなたの想い、考えるとたまらなくなります。
本当に申し訳なくて・・・
ごめんね・・・
 
 
 
 
 
あなたと過ごした場所、一緒に歩いた道、今でも素直に辛いよ。
その場所へ行けば、その道を歩けば、あなたがいなくなってしまった現実を改めて感じてしまう。
場所も道もあの時のままだから。
 
お父さん、お母さんの想いは寂しいとか哀しいとか
そんな単純な事ではありません。
言葉では言い尽くせない、様々な想い
沢山の想いがあるんです。
 
あなたを想い、胸が締め付けられるほど苦しい時もある。
だけどそれは、あなたをいっぱい苦しめ、辛い人生を与えてしまった
お父さんとお母さんが一生背負って生きていく苦しみ
そう思ってます。
 
 
もう三年・・・まだ三年・・・
過ぎた時間なんて関係ないよね。
全てが昨日の事のよう。
あの時確かに感じていた温もりも、声もしっかり覚えている。
そしてあなたを想うのは何年過ぎようと今だから・・・
親だもの、我が子だもの当たり前だよね。
 
 
今、家族それぞれが毎日忙しく過ごしていますが
いつもあなたを心に置いて頑張っています。
これからもみんなを見守っていて下さいね。
 
あなたは今も大切な「私の運命」と共に生きているのですよね。
 
平成15年、2月5日
 
 


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