forever-19

Happy Birthday  To Yuko
平成14年10月1日・祐子22歳
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
祐子、22歳の誕生日おめでとう


祐子(以下、あなたとします)誕生日おめでとう。
もう22回目を迎えるんですね。
一緒に迎えた最後の誕生日は19歳。
あの時は敗血症を起こした後で、少し回復してきた頃だったね。
生死の境をさまよったにもかかわらず、19歳の誕生日を迎えられた事が嬉しくて、先生方にも食べて頂きたくて朝早くから一生懸命お祝いのお赤飯炊いて持って行ったんだよね。
まだ調子が悪かったけれど、一口でもいいからあなたに食べさせたかった。毎年そうしてきたように。
そうすれば次の20歳の誕生日もきっと迎えられる。
そう思って・・・
それでも頑張って三口くらい食べてくれたよね。
 
あなたを見送って、もう二年八ヶ月が過ぎようとしています。
何だか今も信じられずにいます。
あなたと寄り添って過ごした日々が愛おしい。
出来る事ならあの頃に戻りたい。
あなたと夢中で過ごしたあの頃に。
 
22歳のあなたをどんなに想像しても、お父さん、お母さんには19歳までのあなたの姿しか浮かんではきません。
でも元気でいたらきっとこうかも知れないね、なんてお父さんと話してます。
お父さんは仕事から帰ると、いつも真っ先にあなたに、ただいまと声をかけていますよ。それから後のふたりの確認です(笑)
 
そうそう、あなたの弟がもうすぐ19歳になるんですよ。
あなたが旅立って行ったあの歳に。
今、スタイリスト目指して毎日頑張っています。
高校三年の時、色々悩み一晩中遺影のあなたと話していた事も
ありましたよ。
お姉ちゃん何か答えてくれた?と、お母さんが聞くと、「生きてるだけでいいじゃないって言われた」と、笑っていました。
今は今でまた新たな悩みにぶつかったりして
大変そうですが、一つずつ乗り越えながら頑張っています。
 
妹は思春期に入り、あの頃のあなたと同じように毎日色々悩んでいます。
こんな時お姉ちゃんがいたらな、と思う時もあるでしょう。
お姉ちゃんが大好きだったものね。
あなたとふたりで使っていた部屋は今もそのまま使っていますよ。
壁紙だけ変えたけど、後はそのまま。あなたと一緒に天井に貼った沢山の星もそのままで部屋の電気を消すと、その星たちが光っています。
きっと天井の星を毎晩見つめながら、お姉ちゃんを想い元気をもらっているのだと思います。
近頃はあなたに姿も声も良く似てきました。
これから成長する毎に益々似てくる事でしょう。
これからもそばで見守ってあげてね。
 
 
それから、あなたの闘病を応援してくださった皆様への感謝の気持ちも忘れないでいてくださいね。
 
 
 
最近全然夢の中で会いに来てくれませんね。
たまには会いに来てください。
その時は時間をいっぱい作って来てください。
話したい事、聞きたいことがいっぱいあるから少しの時間では
足りませんよ。
 
 
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忙しいお父さんが仕事から帰ってからメッセージを書いてくれました。
 
天国にいるあなたへ、お父さんからのメッセージです。
あなたとお別れをして早二年八ヶ月の月日が流れ去りましたね。
あなたと過ごした楽しい日々が走馬燈のように蘇ってきます。早起きして遺影のあなたに向かい今日も一日無事に過ごせますように祐子見守っていてねと、語りかけお父さんはいざ出勤。あなたのおかげでお父さんは毎日元気で働く事ができています。
あなたが残してくれた大切な想い(人への優しさ、思いやり、そして出会いの大切さ)これからも大切にしていくからね。
今日はあなたの誕生日を家族で祝い、このメッセージを
書いてるところです。
もちろんお母さんがいつものように赤飯を炊いて、手作りのケーキに22本のローソクを立てました。
あなたの弟も可愛い花束を抱えて仕事から帰ってきましたよ。
姉貴にプレゼント・・・だって。良かったね。
お父さんが22歳の時にあなたはこの世に生を受けたのですよ。そんなあなたがその時のお父さんの歳になったのですね。
あれから22年と言う事はお父さんは今?歳だよね。
と、言ったらあなたの妹が、当たり前じゃ〜ん・・・だってさ。
振り返るとあの頃がすごく懐かしく思えます。仕事から帰るとあなたを
お風呂に入れるのがとても楽しみでした。
すくすくと育っていくあなた・・・そんなあなたが19歳で旅立ってしまうなんて今でも信じられません。
13歳の時に発症した白血病、その後6年間の長い闘病生活、病に負けまいと必死に頑張り続けてくれましたね。
私たち家族に沢山の勇気と愛を与えてくれたあなたに
心から感謝しています。
本当にありがとう。
そして22歳の誕生日心からおめでとう。
 
お父さんより
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あなたが生まれた朝、幸せいっぱいだった
 
初めてお座りしたとき、初めて歩いたとき
嬉しくて仕方なかった
 
三つのお祝い、七つのお祝い、可愛かったな
 
幼稚園、小学校と成長する姿を見ながら
あなたの未来を夢見て幸せだった
 
中学生、まさかの闘病・・・良く頑張ったね
 
高校生、青春真っ盛り。なのに苦しみばかりだったね
 
19才、あなたは空の上に・・・精一杯生きてくれてありがとう
 
生まれてくれてありがとう
あなたと過ごした19年間本当に幸せだった
 
そしてごめんね・・・
たった19年しか生きられない人生を与えてしまって
本当にごめんね・・・
 
いつの日かあなたに会う日まで、もう少し
それまでどうか待っていてください
 
そして22歳の今日・・誕生日本当におめでとう
 
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あなたが必死で病気と闘いながら残した想いを皆さんに伝える事が出来たら・・・そう思い、三回忌を迎えた二月にあなたのHPをお父さんと一生懸命立ち上げました。
パソコンなんて全くわからなくて電源入れてみるものの、最初の頃は触る気もしませんでした。
きっとあなたは笑いながら見ていたのでしょうね。
お父さんもお母さんも全く駄目だなあ・・・なんて。
それでも皆さんにご指導頂きながらやっとここまで来る事ができました。
あなたが自分で作ればもっと素敵なHPが作れるのでしょうね。
それでも今、沢山の人があなたのHPに訪れてくださっています。
本当に有り難いことですね。
それからあなたのHPを紹介してくださっている皆さんやHPを通して出会った皆さんに、本当にお世話になっているんですよ。
あなたにあったかい言葉を頂いたり、応援して頂いたり、感謝するばかりです。
皆さん、とてもあったかくて心があって本当に素敵な方々ばかりです。
そんな事言われなくてもあなたがいちばん良くわかっていますよね。
いつも空の上からしっかりと見てるものね。
あなたは人を喜ばす事(幸せな気持ちにする事)が大好きだった。
自分のした事で相手が喜んでくれると本当に嬉しそうでしたね。
そんなあなたの性格が今もこうして沢山の人の心に届いているのかも知れませんね。
これからもあなたのHPを訪れて下さった方々の心に、何でもいい、何かの力として残ってもらえたら嬉しいですね。
あなたの嬉しそうな顔が見えるようです。
 
 
あなたが旅立ってから、初めて送るメッセージですね。もっともっと書きたい事あるけれど、今日はお祝いだからこれくらいにしておきます。
全部書き出したら何ページ必要かわからないから(笑)
あなたは今でも変わらず大切な家族です。
家族みんながいつもあなたをそばに感じています。
これからもみんなで歩いていこうね。
 
 
 


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