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私breakoutが所持している
お気に入りのモノや、
試しに買ってみたモノについて、色々独断と偏見で感想を述べてみようというコーナーです。

購入時の参考にするもよし、
これで物欲を引き出すもよし、
使わなければわからない情報もあるので、気ままに読んで下され。

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■ 新しいモノ好きだった当時の私

 今や音楽媒体のメディアとして当たり前となり、現在ではLPモードやmp3対応など高機能化され、そろそろメディアとして世代交代の時期に追いやられているなぁと感じるMD。一般的に市販されたのは今から約10年前にもなります。
 覚えている方も多いでしょうが、当時ポストCDとして MDとDATとDCCの3種類が一気に登場し、どのメディアが最終的に生き残るのか激しい闘いを繰り広げていました。

 当時からポータブルCDプレイヤーは大きくて買う気になれなかった私は、この小型化された新技術に飛付きました。いとこはDATを選択、私はMDを選択して、いきなり初代MDウォークマン『MZ-1』を買ってしまったのです。
 今回のimpRessionは、いまだ現役で動いている (とは言え、僅か2年で故障したので修理しました。恐るべしS●NYタイマー!) 、このMZ-1について振り返ります。


■CDよりは小さいとは言え、見よ! この初代のデカさを!

 名前が初代を物語る「MZ-1」は、小型を売りにしているものの、今現在と比べると驚くほどデカく、そして重かった。
← 左の写真で、左からMZ-1、中央は世界最小最軽量を売りにするP社のSJ-MJ50、そして右がMDそのもの。どれほどデカかったのかは、写真を見て貰えば一目瞭然である。上下に重ねても親亀小亀状態。
 本体の重量の殆どはリチウムイオン充電池だった。

 そして、負けず劣らずデカいのが、付属のACアダプタだ。本体とデカさと重さを競っている(笑)。流石にウォークマンとは言え、このACアダプタまで持ち歩くにはいかない。
 更には、このACアダプタの出力電圧はなんと10.5Vもある。長時間聴くと、ACアダプタからの発熱は相当なものになる。随分前になるが、5Vで動作する新しいMDプレイヤーに間違って挿して電源を入れてしまい、1回でそのMDプレイヤーを破壊してしまったことがある。コネクタの形状は変えて欲しいものですね。


■そのデカさを弄んだ、贅沢な操作パネル。

 現在ではジョグダイアルの操作性で有名なSONY製品。しかしまだジョグダイアルで名を馳せていない当時のMZ-1には、その巨体にジョグダイアルを備えない。その代わりに、まるで携帯電話のような入力キーが用意してある。
 実は1キーで何もかもこなしたり、ジョグダイヤルでゴリゴリ回すよりも、案外この入力方法の方が意外と楽かもしれない。しかし、この10個ものキーは、曲名入力以外には使用しない(笑)。曲を選択するのにも使用しないのだ。
 またメイン画面の右側には、曲名を表示するためだけのキー、DISCタイトルを表示するためだけのキー、再生時間と日時を表示するためだけのキーが付いている。なんて贅沢なキーパネルなんでしょう(苦笑)。


■本体サイドにある操作ボタンも無駄に豊富。音質の評価は高い。

 実はこのMZ-1には、リモートコントローラがない。全ての操作は本体で行う。

 本体右側には、主に再生に関する操作が集められている。「PLAY MODE」ではリピート再生や1曲リピート再生、ランダム再生も選択できる。「RESUME」はその名の通り、前回再生を止めた場所から続けて再生を開始できる機能。

 そして何より「BASS BOOST」が良い。現在のポータブルMDプレイヤーでは、電車内での音漏れ防止のためか、迫力ある重低音を聞くことが難しいイコライジングになっているが、このMZ-1は「MID」に設定すると、実に気持ち良く調整された重低音を楽しむことができる。最近、PCやmp3プレイヤーで聴いていた私が、このコーナーを機に久々に聴いてみて、かなりその音の良さに驚いた。ちなみに、他メーカーの最近のMDプレイヤーとも聴き比べたが、やはりMZ-1の重低音は綺麗。ポータブルプレイヤークラスとしては個人的に好きなイコライジングである。

 そして本体左側には、主に録音に関する操作が集められている。光学ケーブルのIN/OUTは勿論、RECレベルやMICの入力デシベル設定も備える。液晶画面の下端には、入力音量のピークを表示してくれるので、これらの操作パネルと合わせて最適な録音設定をすることができる。
 初心者にとっては試行錯誤で最適な録音設定をすることになるが、一度慣れてしまえばかなり綺麗な音で録音できるので非常に良い。

■今のポータブルプレイヤーでは考えられないギミック

 さて、最高に無駄で楽しいギミックの登場(苦笑)。
なんと、MDの出し入れが、自動スロットイン方式なのだ! しかも、ディスクが入っている時にはカバーが入れ替わるという懲り様(右写真)。具体的にどう動くのかは、こちらの動画をご覧下さい。

 困ったことに、このギミックは非常に壊れやすい(涙)。特に「DISC IS INSIDE」のカバーが壊れ、中のディスクが出なくなってしまうのでタチが悪い。折角音質も良いし、再生・録音機能に異常がなくても、このディスクの出し入れが壊れてしまえば何も使えなくなる。なので「最高に無駄」という言い方をしたのだ。この製品以来、この方式を採用しているポータブルプレイヤーを私は見たことがない。


■初代にして、豊富な編集機能を備えていた

 液晶画面と、編集機能について紹介しよう。
 MZ-1は初代にして十分な編集機能を備えていた。私も当時、これを利用して、運動会のマスゲームの音楽を編集したものだ。

← 液晶は黒の巨体に似合う、オレンジ色のバックライト。英数字のみ対応の3×5ドットフォントで、15文字×3行表示するシンプルな画面構成。表示内容も必要最小限。

← 再生中の画面。やっぱり表示内容は必要最小限。画面下端には、音量レベルを表示。録音時にも入力音量レベルを表示してくれる。ピーク値も見やすくなっている。

← 再生中に、本体前面にあるスライドスイッチ「EDIT」をONにすると、編集機能を利用することができる。Combine機能を利用して次の曲とつなげてしまおう。

← 曲を切るDivide機能。再生中にEnterを押したタイミングでも、一時停止したタイミングでもDivideすることができる。Combineと合わせて、ちょっとしたRemixが楽しめます。

← 再生中の曲を削除するErase機能。ちゃんと削除確認をしてくれます(ってそんなの当たり前か)。ディスク1枚を一気に削除することはできません。地道な作業です。

← ディスクのタイトルを入力する画面。入力には本体上面の10個のキーを利用します。携帯電話と同じで、大文字→小文字→数字 の順番でシフト。意外と入力しやすい。


■今回は「買い」の判定はなしで。

 今回は、貴重なMDプレイヤー初代モデルの懐古的なインプレなので、「買い」の判定はしません。これを購入したときは、かなりの衝動買いでした。確か定価では、8万円を超える高価格だったのを、展示品処分を良いことに59,800円で購入した記憶があります。
 余談ですが、右写真は、私が今所有するMDプレイヤーの数々(笑)。時代の進化がダウンサイジングに見てとれます。さらに1台盗難にあってしまった経験がありますが(苦笑)。
 最近、mp3プレイヤーを愛用してますが、やはり音の迫力や質に限界がありますね。プチ高級音質志向として、MDがあとどれくらい生き残るのかどうか。CDはまだまだ生き残りそうな気がしますが……。

■商品購入データ:

MZ-1 (約10年前に購入)
メーカー: SONY / 購入価格: 59,800円(確か京都AVANTY)

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