解答と解説

1.

(1)A
(2)光合成
(3)ウ
(4)有機物を無機物に分解する
(5)ア
(6)イ オ
(7)エ

食物連鎖をふくむ自然界の炭素の循環の模式図ですね。
炭素は有機物の中にふくまれたり、二酸化炭素をつくったりして循環していきます。
すべての生物から出ている気体Dは呼吸による二酸化炭素ですね。
水と空気中の二酸化炭素をとり入れ、太陽のエネルギーを受けて緑色植物が光合成をし、有機物を生産します。
生物A(緑色植物/生産者)を始まりとするA→B→Cの食物連鎖で、その有機物は消費され移動していき、それぞれの生物の呼吸によって有機物は分解され、水と二酸化炭素などになります。
また、生物の排せつ物や遺がいなどは生物D(菌類・細菌類/分解者)の呼吸によって無機物(水や二酸化炭素)にもどされます。

参考ページ…物質の循環

  
(1)(2)(3)
生産者はえさをとらずに自分で有機物を生産できる生物です。
光合成は緑色植物が太陽のエネルギーを受け、水と二酸化炭素から有機物と酸素を合成することです。
光合成をする緑色植物は、無機物から有機物をつくりだすことから、「生産者」と呼ばれますね。
A→B→Cの食物連鎖の始まりの生物です。
図では、大事な二酸化炭素が生物Aにとりこまれていません。
気体E(二酸化炭素)→生物A(緑色植物)の矢印()が抜けています。
参考ページ…生産者・消費者 植物のつくりとはたらき>光合成と呼吸

(4)
生物D(菌類・細菌類)は、生物の排せつ物や遺がいといった有機物を呼吸によって分解し、生きるエネルギーを得ています。
有機物を無機物に分解するはたらきのため、「分解者」と呼ばれますね。

(5)
食物連鎖では、食べられるものが食べるものより個体数も全体の質量も多いです。
えさとなる生物のほうが多くないと、食い尽くされて絶滅してしまいますね。
Aが一番多く、次にB、そして一番少ないのがCです。
よって、個体数はA>B>C)という関係になります。

(6)
生物Dは菌類・細菌類でキマリです。まず、「D:細菌類」と問題に書かれているものを選びましょう。
ここでア・ウは除外されます。
食物連鎖の順番は食べられるものから食べるほうに矢印が向かいます。AがBに食べられ、BがCに食べられる組み合わせを見つけましょう。
順番が逆のエはここで除外されます。
「ケイソウ→ミジンコ→メダカ」()と「落ち葉→トビムシ→ムカデ」()の組み合わせですね。

(7)
気体Eはすべての生物から出ていることから、二酸化炭素です。
ア…水の汚染ですね。水に流す有機物が多すぎて水中の分解者が処理しきれなくなって起こります。
イ…フロンの大量使用により、紫外線を防いでくれていたオゾンに穴があいてしまいます。
ウ…排出ガスにふくまれる硫黄酸化物や窒素酸化物が雨にとけて酸性雨となり、被害が出ます。
…化石燃料を燃やすと必ず発生する二酸化炭素などの気体による温室効果で地球の温暖化が進んでいます。
参考ページ…環境

2.

(1)土の中の生物を殺すため
(2)B 黄色
(3)A
(4)イ エ

土中の分解者が生きていれば、呼吸によりブドウ糖を分解して無機物(水と二酸化炭素)にします。

参考ページ…分解者 指示薬一覧

(1)
分解者がいないと有機物が分解されないということを確かめるためにAの土を用意します。
土中にいたはずの分解者(菌類・細菌類)を殺すため、土を焼きます。

(2)
BTB溶液(緑色)は酸性ならば黄色、アルカリ性ならば青色に変化します。
Bでは、分解者の呼吸によって二酸化炭素が発生するので、BTB溶液に二酸化炭素がとけて酸性になり、黄色を示します。
参考ページ…気体>代表的な気体の性質

(3)
ベネジクト液は加熱すると、糖があれば赤かっ色の沈殿ができます。
Aの土は分解者がいないため、ブドウ糖が分解されず、そのまま残っているので反応が出ます。
Bの土ではブドウ糖は2日のうちにすっかり分解され、残っていてもわずかだと考えられます。

(4)
分解者は菌類()・細菌類()ですね。
コケ植物(ア)・藻類(ウ)・シダ植物(カ)は緑色植物(生産者)、鳥類(オ)は動物(消費者)です。

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