気体

まわりにある空気は酸素が約20%、窒素が約80%とその他微量の気体からなる混合気体です。
その中の酸素は、わたしたちの呼吸にも使われていますね。
代表的な気体の性質と発生方法は、今後もよく出てきますから、ここでしっかり覚えておきましょう。

代表的な気体の性質

呼吸にかかわる酸素や二酸化炭素だけでなく、その他の代表的な気体を一覧してみます。

気体名 におい 空気と比
べた重さ
水に対する
溶けやすさ
その他の性質
水素 × × 0.07倍
非常に軽い
溶けにくい 可燃性(燃えやすい
酸素 × × 1.1倍 溶けにくい ものを燃やすはたらき
(助燃性)がある
空気中に約20%ふくまれる
窒素 × × 0.97倍 溶けにくい 燃えない 
空気中に約80%ふくまれる
特徴が少ない
二酸化炭素 × × 1.5倍
少し重い
少し溶ける
水溶液は酸性
石灰水を白くにごらせる
アンモニア × 刺激臭 0.72倍
軽い
非常によく溶ける
水溶液はアルカリ性
有毒
塩素 黄緑色 刺激臭 2.5倍
重い
溶けやすい
水溶液は酸性
漂白作用
有毒
二酸化硫黄 × 刺激臭 2.3倍
重い
溶けやすい
水溶液は酸性
大気汚染の一因
二酸化窒素
(参考)

かっ色
刺激臭 1.6倍
(少し重い)
溶けやすい
水溶液は酸性
大気汚染の一因

アンモニアの噴水実験

水に非常にとけやすいというアンモニアの性質を確認するための実験です。結果が派手なので印象に残りやすいですね。

順番にラジオボタンをクリックしてみてください。
@右図のような装置を用意します。

Aスポイトを押してごく少量の水をフラスコ内に入れると、
   フラスコの中のアンモニアが吸い込まれるように、
   少量の水にとけてしまいます。

Bフラスコ内にあった一部のアンモニアがなくなったので、
   その空間をうめるようにして下のビーカーの水が
   噴水のようにフラスコ内に吸い上げられます。

Cフラスコ内で、吸い上げられた水にもアンモニアがとけ、
   アンモニア水となります。もともと入っていたフェノール
   フタレイン溶液が反応して赤色の噴水になります。

※かならずしもフェノールフタレイン溶液を使う必要はありませんが、ビーカー内では無色の水がフラスコ内で赤くなるようすがおもしろいですね。
フラスコ内でアンモニア水ができたという確認にもなります。

※正解は1つだけとは限りません。

@水に溶かすと酸性を示す気体をすべて選びなさい。
酸素   二酸化炭素   アンモニア   塩素

A空気よりも軽い気体をすべて選びなさい。

水素   酸素   アンモニア   二酸化炭素   窒素

B刺激臭のある気体をすべて選びなさい。

水素   塩素   アンモニア   窒素

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