娘の末期の頃、真夜中に父と母で交わした筆談の記録です
娘は薬でもうろうとしては居ましたが、それでも声を出せば聞こえてしまいそうで、小さなノートで筆談しました。長い夜不安で不安で仕方なかった。
★祐子にもしもの事があったら今までの思い出や生きていたらこうだろうなとか、それに治してあげられなかった事が辛くて辛くてたまらないね。◯◯くんのご両親もこんな思いをくぐり抜けてきたんだろうか・・・
★奇跡がおきてたとえば腸の傷が快復し始めたとしても、もう祐子の心臓が持たないかも
★何処かで覚悟してるんでしょう
★祐子は大丈夫だよ
★◯◯ちゃんにも連絡した方がいいかな。今なら少しは話も出来るし
★もっともっと生きて欲しいけど、精一杯頑張ってくれたからその時が来ても泣くのやめようね
でもやっぱり無理かな
★生きたくて生きたくてこんなに頑張ってきたのに本当に悔しいよね
★◯◯や◯◯がいたって祐子は祐子だもんね。気が狂いそうだよ
★絶対に死んで欲しくないけど、こんなに祐子が苦しんでいるのを見てると時々もういいよって言う気持ちにもなるんだ。
これって祐子を見てる自分が辛いから、ただ自分が楽になりたいと思っているだけなのかな・・・冷たい親なのかな
★さっき先生から聞いたんだけど、昨日強心剤を5分止めてみたらしい。その瞬間心拍数が一気に下がった
★祐子は今どんな事思ってるんだろう。もうろうとしてるなかで、今までの人生振り返ってるのかも知れないね
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