優しい贈り物
 
 
 
 
生徒の皆さんが下さった優しい心
嬉しくて涙があふれました
 
そして更に嬉しかった事は
命の尊さと共に生きてる事の素晴らしさを
感じてくれた事です
 
 
            
 
 
 
 

11    Y.Tさん
今私は高校三年の最後の文化祭でこの劇を演じる事ができて本当に良かったと思っています。また「私の運命」の本に出会えたことは私自身に大きな変化を与えてくれたようにも思います。この冬受験を控えて視野が狭くなっていた私に広い心を持たせてくれました。私は今とても健康だし幸せな環境で暮らせています。だからどんなに一生懸命考えたとしても本当の苦しみや白血病というものを理解できていないのかも知れません。でも私が今回この本に出会えて色々白血病の事を調べたりしていくうちに何かを感じる事が出来たのは事実です。それはとても大切な事だと思うのです。そして劇をみて感動し涙を流された方やその後募金をしてくださった方も私たちの伝えたかった事を少しでも受け取ってくれたのではないでしょうか。だからこういう方々を見て私は本当に嬉しかったしああやって良かったなとすごく思いました。一緒に送らせていただくテープをご覧になって不快に、または遺憾に思われるところがあるかも知れません。でも一度でも見て頂けましたら光栄です。ありがとうございました。

12    T.Sくん(大道具係)
僕はこの劇をやるにあたって大道具を担当しました。実話を元にしているので役者が安心して真剣に演じる事ができる舞台を目指して本番の一ヶ月以上前から大道具全員で話し合い、舞台や袖、舞台の材質など色々な事を決めていきました。話し合いの中で脚本などともめる事もありました。そうやって全員の意見をとりいれていって完成した舞台は個人的に最高のものだと思っています。またその最高の舞台で役者がそれぞれ感情のこもった最高の演技をしてくれた何かとても感動してしまいました。この劇は全員が最高の
ものにしようと頑張った結果完成したものです。実際の話しと違っている所が多々あるのですが役者一人一人の演技や照明、音響の努力最後まで見て下さい。宜しくお願いします。

13    T.Sさん(母役)
こんにちは。私は今回の劇で母親役をやらせていただきました。当たり前の事ですが私は実際母親になった事がないのでこの役が上手くできるのか自分の演技で周りの人に訴えられるものはあるのかとても不安でした。練習を初めてもどうしたら良いのか分かりませんでした。でもある時ふっと自分の母親の顔が浮かびました。母の気持が分からないなら自分から見た母を演じればいいと。私はこの劇を通じて命の尊さはもちろんの事母親の必要性を改めて考えさせられました。安心できる存在、なくてはならない存在だと。祐子さんにとっても同じだったと思います。誰よりも心の支えになっていたと思います。
”今私たちが毎日普通の生活を送っている事は決して当たり前じゃない!!幸せなことなんだ”
と言うことを一人でも多くの人に伝えられたと信じています。
今年が私たちにとって高校最後の夏休みとなります。後悔の残らぬよう精一杯一日一日を過ごしたいと思います。同じ日なんて一日とないのだから・・・最後になりますがこのビデオを見てご家族の方にも祐子さんにも喜んで頂けると幸いです。ありがとうございました。
 
私も祐子の母親で幸せだったよ。
あなたと夢中で生きた時間は私の人生の大切な時間だった。
あなたは今を生きる私たちに生きていることの幸せを教えてくれた。
(私の一番好きなセリフです)

14    M・Sさん(祐子役)
祐子さんのご家族の方へ
こんにちは。初めまして、私はこの劇で祐子さんの役を演じさせていただきましたM.Sと申します。この度は私たちの劇「最後の夏休み」を見て下さって本当にありがとうございました。まさか、祐子さんのご家族の方に見ていただけるなんて思ってもいなかったのでとても嬉しいです。私たちの学校の文化祭では毎年2,3年生はこのような劇をやっています。毎年4月からどのような劇をやりたいか話し合って決めています。私たちのクラスでも何度も話し合い、たくさんの本を読み、ビデオを見て・・・。でもなかなか決まらなくて。悩んでいた時にふと24時間テレビのチャリティドラマのことを思い出したんです。「最後の夏休み」を。当時、私はまだ中学三年生か高校一年生だったと思うのですが・・・。あの祐子さんの詩やドラマの事を覚えていたんです。私は早速クラスの仲間に提案し「最後の夏休み」のビデオをクラス全員で見ることにしました。そしてみんなビデオを見て感動し、これを劇でやろうという超えが上がりました。このドラマは実話だから本人やご家族の方、同じ病気とたたかって苦しんでいる方に失礼じゃないかと考えたりもしました。。だけど、このドラマを劇にすることで、命の大切さ、生きることの素晴らしさ、家族の大切さなどたくさんの思いを自分たちが知り、また見てくれる方に伝えられると思ったのです。だから、私たちは考え、悩んだ末劇でやることを決意しました。私たちは白血病という病気のこと、骨髄移植や骨髄バンクのことについてたくさん調べました。そして、「私の運命」や「種まく子供たち」を読み、祐子さんのホームページを見たりして劇を作り上げていきました。キャストのこともどんな役をつくるかで色々と揉めました。祐子さんやお母さんやお父さんの役は絶対に必要だけど・・・他にはどんな役が必要で、その役のひとは何をみんなに伝えることができるのか・・・。悩んだ結果、祐子役、祐子の母役、父役、弟役、妹役、彼氏役、医者役、父の会社の社長役、祐子の友達役の9役に決まりました。そして、クラスの中で誰がどの役をやるのか。これもまた色々と揉めました。結局、祐子、母、父、彼氏役はクラス投票で。妹、友達役は立候補で。弟、医者、社長役は決選投票で。なんとか決まりました。でも・・・。初めに祐子役をやらせていただいたとかきましたが・・・。私は投票で1番だった訳じゃなかったんです。私は2番でした。1番だった子は友達役をやった子で。でもその子は塾が毎日のようにある忙しい子だったんです。だから私がやらさせていただくことになったんです。でも・・・私も、すごくすごく悩みました。こんなに大事な主役を私なんかがやって良いのだろうか。祐子さん本人やご家族の方に失礼になってしまうのではないか、と。そしてわたしは友達や先生に相談をしました。みんな返って来る答えは同じでした。「Mにならきっとできる]みんな、そう言ってくれました。だから、がんばってみようと思ったんですが・・・。実際、練習が始まるとなると・・・全然ダメで。声もでてない、せりふは棒読み状態で。それに・・・私は幸せなことにこれまで大きな病気にかかることもなく育ってきました。だから、祐子さんがどんな気持なのか、私には想像でしかわからないところがたくさんありました。私はどうしていいかわからず、とても落ち込んでいた時がありました。そんな時、支えてくれたのは家族でした。両親に劇のことを話したら、母は「あなたが思っていること、伝えたいことを素直に劇にぶつけてみなさい。演技がへたでも気持がこもっていればみんなに伝わるから。」と励ましてくれました。そして父は・・・父は高校の時に祐子さんと同じように白血病で亡くなった友達のことを話してくれました。父はそのとき初めてその友達の話しをしたそうです。今まで誰にも話したことはなかったと言っていました。そしてこう言ったのです。「それに実際にこのような重い病気にかかった事はないけどお母さんが病気にかかった時の事を思い出してみなさい。あの時どんな気持だったか」と言ってくれました。私の母は私が中学二年生の時に蜘蛛膜下出血という病気にかかり生死をさまよった事があります。私はその時母を失うかと思いました。でも幸運な事に母の手術は成功して後遺症もなく助かりました。しかしかもし再発をしたら助かる確率は低いそうです。私は母が入院している時に初めて命、生きるって事、家族や友達、好きな人の事について考えました。そして今再び祐子さんの事をきっかけに命、生きるって事、家族や好きな人の事について真剣に考えました。私はこの劇を通してまた一歩成長できたと思っています。辛い事も沢山ありましたがそれ以上に沢山の事を得る事ができました。この長い手紙を最後まで読んでくださってありがとうございました。気持を上手く文章で現す事が出来ないので文章がおかしいかも知れませんがお許し下さい。そして何か気に触るような事を言ってしまいましたら深くお詫び申し上げます。まだまだ伝えたい気持は沢山ありますがこの辺にさせていただきます。本当にどうもありがとうございました。最後に・・私は祐子さんの詩が大好きです。祐子さんの詩のおかげでいつも当たり前のようにある空を当たり前だとは思わなくなりました。空が大好きになりました。そして私は劇の事祐子さんの事をずっと忘れません。
 

15    N・Kくん(照明)
この僕たちの「最後の夏休み」を公演して僕なりに思ったことがあるので書かせてもらいます。僕は照明をやっていて、舞台の全体を見ていました。その中で本番では役者ひとりひとりが自分の役がどのような立場にあるのか、そして何を訴えられるかを考え、またクラスとして何を、見てくれたお客さんに伝えたいかを考え、一公演、一公演真剣に取り組んでいました。そういった想いが伝わったのか、見てくれた人全員に120%何かを感じとってもらえたかと思います。率直に言って演じて楽しい劇ではなかったし、難しい部分の多いことにクラス全体で悩み、そして考え役者だけではなく大道具や音響、広報などクラス全員で一つの物を創りあげようという機会となりました。クラス全員の想いが、高校生なりの考え方が、世間一般に受け入れられたら幸いです。



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