「松花集」跋文
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想善寺には
「日供 当山十九世敬空篤誠上人瑞碓老和尚尊儀(裏)天保十一子十一月十四日瑞林瑞龍遺弟中」の位牌が祀られています。
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梅の句を六十一のあるじかな |
きゆる芦火にかはる月しろ |
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浪速大黒庵撰
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うめさくや日向に出たる去年の蠅 |
若竹や小野山しなの朝ぼらけ |
寒月やかれのの原をなくきつね |
花に行日はいつ頃ぞこよみ売り |
更るほど親しみあつき火桶かな |
うめ柳我ふ處(懐)ゑり(襟)あかき |
山吹に世を隔けりいほ(庵)の垣 |
(他に五句入撰)
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平安枯魚堂撰
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我垣やぬかご交りの露しぐれ |
秋きぬと告るもなみの汐屋かな |
藤咲や朽木もをしむ神の庭 |
梵論梵論(ボロボロ)に埃りかぶせつ麦の秋 |
煮え音の松風すずし朝茶の湯 |
(他に六句入撰)
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浪花井眉庵撰
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芒ちるかたに夕日のせまりけり |
壁にはふ蔓ももろさよ九月尽 |
行儀よく居つてみたり更花 |
閼伽(アカ)棚にすずしさみえて夏の菊 |
(他に二句入撰)
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名木の花も散りけりやよい尽 |
○津田 春日神社拝殿 天保四年(1833)の奉納句額 |
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寒月や落柿舎さびし猿さけぶ |
○『河内往来』
堀月下著・加地士龍書 天保六年(1835) |
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名ばかりの渚の院に行々子 |
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