法令科目概要
試験に関して
危険物取扱者試験の全35問中、法令問題が15問出題されます。6割以上正解しなければ、足切りされます。
消防法およびその下位法令(危険物の規制に関する政令、危険物の規制に関する規則)によって、わが国の危険物の取扱に関する規制が行われているのかの全体像を把握しておきましょう。
全体像を把握したうえで、危険物取扱者試験に関連する項目を重点的に覚え、問題集を何回も解いたり、このサイトの問題に取り組んだりしてください。
まずは、下記に挙げる5分野に分けて勉強しましょう。
消防法による危険物の定義
危険物とは消防法により定義されるものです。
「消防法別表第一の品名欄に掲げる物品」
という定義されています。この品名欄に掲げられている物品は、第1類から第6類まで6つに分類されます。
それぞれの品名は、覚えてしまいましょう。
皆さんが取扱資格を取得しようとしている第4類の危険物はさらに、危険度が高い方から 特殊引火物~動植物油類 まで、7つの品名に分類されます。
各品名区分の代表的な物質は、名称を暗記します。
危険物の取り扱いを規制するために、危険度に応じて量を決めているのが指定数量です。
各物品の指定数量とその計算方法は絶対に覚えてマスターしておきましょう。
許認可申請・届出等の手続きと予防上の義務
製造所等で危険物を取り扱っていくには、様々な法規制を受けます。その具体例を覚えていきます。
試験に頻出される項目を中心に勉強しましょう。
各種許認可申請(許可・承認・認可・届出とその許認可権者や手続き相手)に関する問題が出題されます。
予防規程、保安検査、立入検査、定期点検についてもしっかり学習しましょう。
危険物取扱者等
下記の危険物を取り扱う有資格者や責任者について学びます。
- 危険物取扱者
- 危険物保安統括管理者
- 危険物保安監督者
- 危険物施設保安員
さまざまな危険物施設とその技術的基準
危険物施設(製造所等)は、危険物の規制に関する政令第2条により、 製造所(1)・貯蔵所(7)・取扱所(4)の12種類に区分されています。それぞれについて、位置、構造及び設備の基準が定められています。
保安距離や定期点検、給油取扱所(セルフも)についてよく出題があります。問題集をやりこなしておきましょう。
貯蔵・取扱の基準および運搬・移送の基準
製造所等で危険物を貯蔵したり、取り扱ったりする際の、技術上の基準が政令で定められています。頻繁に出題されるので、各製造所共通の基準、各類共通の基準などを整理して覚えておきましょう。
車両や移動タンクによる運搬・移送の際も、運搬容器や積載方法、法的手続き、運搬時の注意事項などが政令で定められています。これらも整理して覚えましょう。