地球ができて約46億年だといいます。この長い期間に生物が生まれ、姿を変え、種類をふやしてきました。
ここでは生物がどのように進化してきたのかカンタンに紹介していきます。

進化

地球ができたばかりには生物はいませんでしたが、今は数え切れないほど多くの生物が地球にすんでいます。
現存している生物はすべて、最初の生物から進化して分かれてきた、最初の生物の末裔なのですね。

進化…生物が簡単なものから複雑なものへ変化し、1つのものから多くの種類を生じた変化

生命のはじまりは、約35億年前に生物のもととなる有機化合物(原始的な細胞)が海の中でできたときからだと言われています。

植物 動物

コアセルベート…タンパク質をふくんだ微小なかたまり

海にとけた外部の養分を吸収し、二酸化炭素を放出して生活
(酸素を使わない無気呼吸)
原始的な単細胞生物に進化

単細胞の藻類が出現(約20億年前)
光合成を行い、大量の酸素を放出し、
それまでの生物が大量絶滅
(酸素はその当時の生物にとって有毒)
残った生物で酸素呼吸がはじまる



              

多細胞の藻類が出現(約25億年前)
              
淡水中にすめる藻類出現(古生代)

水分が一時的になくても生活できるコケ植物が湿地に上陸
この中から維管束を持ったシダ植物の祖先が出現(受精に水が必要)
              
世界が陸地化 種子植物が出現
(古生代デボン紀〜石炭紀)
受精に水が不要な種子植物(裸子植物)が出現
              
被子植物が出現(中生代末〜新生代)

ミドリムシなどべん毛をもった原生動物が
海の中に出現(約10億年前)
多細胞生物が出現(約6億年前)
            
海綿動物、腔腸動物、ほとんどの
無セキツイ動物が出現(古生代初期)
こちらで無セキツイ動物の分類を確認してください。
下から順に進化していっています。

原索動物からセキツイ動物が出現
            
肺とえらを持つ魚類が出現 両生類に進化
            
この中からからをもつ卵をうみ、
陸上で孵化できるハチュウ類が出現
            
シソチョウ
が出現(中生代中)
ハチュウ類からホニュウ類が出現
         (約2億〜1億5千年前)

海水中→淡水中→水辺→湿地→陸上へ

生物は進化しながら、海から上がってだんだん水から遠ざかるように生活場所を変えてきたようです。
その時代に栄えた生物が化石として残っていることがあります。
どんな時代にどんな生物が栄えていたのか、また地質年代については、こちらで確認してください。

植物の進化
細菌類→菌類→藻類→淡水にすめる藻類→コケ植物→シダ植物→裸子植物→単子葉類・双子葉類
こちらで植物の分類を確認してください。

動物の進化
セキツイ動物と無セキツイ動物はかなり前に進化の道が分かれてしまったようです。
こちらで具体的な動物の分類を確認してください。

セキツイ動物の進化
魚類→淡水にすめる魚類→両生類→ハチュウ類→鳥類・ホニュウ類
だんだんつくりが複雑に、効率のよいものになっていきました。例…心臓のつくり 肺のつくり

※生物の分類のしかたは以前とは変わってきています。 参考…二界説と五界説

セキツイ動物の類縁関係

生物がそれぞれ進化して分化していったようすが想像できたでしょうか。
ここで、セキツイ動物が共通の祖先から進化してきたことが推測される類似点を少し考えていきましょう。

発生の初期の胚

セキツイ動物の発生において、初期の胚の形はとてもよく似ています。

1個の細胞だった受精卵から1個体にまでなる「発生」は、それまでの進化のようすを猛スピードで見ていくようですね。

相同器官

器官をくらべたとき、基本的に共通なつくりが見られるときがあります。

相同器官…現在の形やはたらきが違っても、もとは同じ器官であったと考えられるもの

【相同器官の例】
「ヒトのうで」と「コウモリのつばさ」と「鳥のつばさ」と「イヌの前あし」と「クジラの胸びれ」の骨格は似ています。
「魚類のうきぶくろ」と「両生類以上の肺」もたがいに相同です。

これに対し、相似器官はたらきは同じであるが、もとはちがう器官であったものです。

【相似器官の例】
「昆虫類の羽」と「鳥のつばさ」は飛ぶための器官で形も似ていますが、起源がちがいます。
鳥のつばさはセキツイ動物の前あしにあたるもので、昆虫類の羽は皮膚が変形したものです。

相同器官を見ていくと、長い期間のうちに、それぞれの環境に合わせて変化してきたことがわかりますね。

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