心臓内の血液の流れはつかみましたか?血液の役目は各細胞に酸素と養分を届け、二酸化炭素などの不要物を受け取ってくることです。
からだをめぐって酸素が少なくなり二酸化炭素がふえた血液も、肺で酸素を補充して、また循環していくようすをおさえましょう。
動脈血と静脈血
「動脈を流れる血液・静脈を流れる血液」と「動脈血・静脈血」は必ずしも同じものではありません。
混同しやすいので、ここでしっかり覚えておきましょう。全身を回ってきた血液は酸素を細胞にわたし、二酸化炭素を受けとってきているので、肺で血液中の気体を交換します。
※肺は血液のリフレッシュ器官です。詳しくは呼吸系の項目で確認してください。
血液中の酸素が多いか少ないかで動脈血か静脈血かが決まります。
下の図で、肺動脈では静脈血、肺静脈では動脈血が流れていることに注目しましょう。
体循環と肺循環
血液の循環はその目的によって2種類の経路があります。
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どの血管でも血液の流れは一方通行です。
心臓の弁の向きなどを参考に流れる向きを判断し、血液の一連の循環をつかんでください。
ヒトの心臓は2心房2心室のつくりで、動脈血や静脈血が混じりあうことはありません。
その他の種類の動物の心臓を紹介しておきましょう。
魚類 1心房1心室
心室→動脈→えら→全身→静脈→心房 心臓の中は静脈血しか流れていない
両生類 2心房1心室
心室内で肺からの動脈血と 全身からの静脈血が混じり合い、
効率が悪い
ハチュウ類 2心房2心室
(不完全)不完全ながら心室が区切られているので、 両生類よりはやや効率がよい
鳥類・
ホニュウ類2心房2心室
動脈血と静脈血が混じらず、効率がよい 魚類→両生類→ハチュウ類→鳥類・ホニュウ類の順に、単純なつくりから、より分化された能率のよい複雑なつくりになっていますね。
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