二界説と五界説(参考)

生物全体の分類のしかたはいろいろな説があります。
その中でも、生物を2つに分ける考え方と、現在主流になっている5つに分ける考え方を紹介しておきます。

二界説

生物界を動物界と植物界の2つの界に分ける古来からの考え方です。

動物
動いてえさをとるもの
植物
動物ではないもの

古来より、生物界を2つ(植物界と動物界)に分け、動物でないものをすべて植物として扱ってきました。
以前の中学では、この考え方でさまざまな生物を習ってきました。
現在の中学は、植物は種子植物だけ、動物はセキツイ動物だけを詳しく習いますので、これで問題ありません。
この考え方では、3年生の「生物どうしのつながり」で習う「分解者(菌類・細菌類)」は植物に分類されます。

五界説

生物界を「植物」「動物」「菌」「原生生物」「モネラ」の5つに分ける考え方です。現在有力です。

植物 光合成をする陸上植物
種子植物・シダ植物・コケ植物
動物 多細胞動物(二界説の動物から原生動物を除いたもの)
セキツイ動物・原索動物・キョクヒ動物
節足動物・軟体動物・環形動物・輪形動物・線形動物・扁形動物・腔腸動物・海綿動物
カビやキノコの仲間
菌類
原生生物 植物・動物・菌・モネラにも属さない生物(細胞内では核と細胞質の区別がある)
ラン藻を除く藻類・原生動物(単細胞の動物)、粘菌
モネラ 簡単なつくりの単細胞生物(細胞内では核と細胞質の区別がない)
細菌類・ラン藻

この考え方では、3年生の「生物どうしのつながり」で習う「分解者」のうち、菌類細菌類モネラに分類されます。
具体的な種類については、まだ各説あります。この考え方も今後変わる可能性は大いにあります。

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