解答と解説

1.

(解答例)
遺伝とは親の形質が子に伝わることをいい、
の中の染色体にふくまれる遺伝子によって
形質が伝えられる

「遺伝」について簡単に説明できていればOKです。もっと詳しく説明してもかまいません。
理科用語について、他人に簡単に説明できるように、日ごろから練習しておくといいです。

参考ページ…無性生殖と有性生殖

遺伝とはどんなことか、何によって伝えられるか、ということを提示されたことばを使って述べていきます。
遺伝とは親の形質が子に伝わることです。
形質はその個体の形や性質のことで、形質を伝えるものは遺伝子です。
子に伝わる遺伝子は、親の生殖細胞のの中の染色体にふくまれています。
生殖細胞以外の細胞内の核にも、形質を決定する遺伝子がふくまれています。
迷うのは、遺伝と遺伝子・形質ということばの違いですが、遺伝は「現象」、遺伝子は「もの」、形質は「性質」と考えてもらうといいです。

2.

(1)D
(2)ア…卵細胞 イ…精細胞 ウ…受精卵
(3)受精
(4)胚珠  H 種子
(5)被子植物
(6)F

「めしべの柱頭(A)に花粉がつくと、花粉管(B)が胚珠(E)に向かってのび、胚珠(E)の中の卵細胞(ア)に到達し、精細胞(イ)を送りこむ。
卵細胞の核と精細胞の核が合体し、卵細胞は受精卵となる。受精卵はその後細胞分裂をくり返し、胚(F)となる。」
という文章になります。

   

参考ページ…受精の例と発生の例

(1)
やく(D)は花粉をつくる器官です。花粉はおしべのやくの中でつくられます。

(2)
花粉はめしべの柱頭についた刺激で花粉管をのばしていきます。
花粉管の中の精細胞(イ)が胚珠の中の卵細胞(ア)にたどり着くと、精細胞の核と卵細胞の核が合体して受精し、受精卵(ウ)になります。

(3)
生殖細胞(精細胞・卵細胞・精子・卵)において、雄の核と雌の核が合体することを受精といいます。

(4)
Eの部分は胚珠ですね。受精後、やがて胚珠はH(種子)になります。

(5)
Cの部分は子房です。子房がある植物は被子植物といいます。
参考ページ…植物のつくりとはたらき>花のつくり

(6)
種子内で、発芽後、植物のからだになる部分はF(胚)ですね。胚乳(I)は発芽のための養分として使われます。
胚乳のない植物(ソラマメなど)は、胚の子葉の中に養分をたくわえます。
参考…胚は子葉・胚軸・幼芽・幼根でできています。

3.

(1)C→B→E→D→A
(2)発生
(3)イ
(4)えら呼吸から肺呼吸に変わる
(5)イ→ア→ウ

参考ページ…受精の例と発生の例

(1)
はじめのうちはただ細胞分裂をさかんに行い、細胞の数がふえていきます。C→B→E
その後つくりが複雑になり、成長していき、だんだん形ができていきます。D→A

(2)
受精卵が細胞分裂をくり返して親と同じつくりの個体になっていく過程を発生といいます。
参考ページ…無性生殖と有性生殖

(3)

減数分裂は卵巣や精巣などで生殖細胞(卵や精子など)をつくるときに行う特別な細胞分裂です。
参考ページ…無性生殖と有性生殖
染色体の数が半数になるような分裂なので、卵割でこんな分裂をすると、染色体がだんだん減ってしまいます。
卵割のときの細胞分裂では、染色体の数は保存されます。

はじめのうちは細胞分裂を行うだけで細胞そのものはほとんど成長しません。
細胞の数が十分ふえて器官がつくり出せるようになると、細胞も成長し、生物のからだができていきます。

カエル(両生類)は卵生でさらに体外受精なので、受精卵の卵割は体外で行われます。
メスの胎内で卵割が行われるのは胎生(ホニュウ類)や一部の卵胎生の動物です。
参考ページ…動物の分類>セキツイ動物の特徴 特殊な動物の例

(4)
オタマジャクシからカエルの成体になるまでには、いろいろな変化があります。
食性…草食から肉食へ
オタマジャクシはコケや水草などを食べているので、口が小さく全面についています。
カエルになると虫などを食べるため、広く大きな口になり、舌をもつようになります。
生活場所…水中から水辺(陸上)へ
卵は水中にうまれるので、卵からかえったオタマジャクシは水中生活のため、泳ぎやすい形をしています。
水中での呼吸のため、えらがあります。
陸上に出たカエルは肺と皮膚で呼吸します。
呼吸法の変化だけで答えると、えら呼吸から肺呼吸になった、ということですね。
両生類の成体は完全な陸上生活には不向きで、皮膚についた水にふくまれる酸素をとり入れる皮膚呼吸も行っています。
そのため、水辺にすむことが多いです。
参考ページ…動物の分類>セキツイ動物の特徴

(5)
飼ったことがある人はすぐわかりますね。
まず後ろあしが出て()、前あしが出て()、尾がとれる()という順番です。

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