ここでは有性生殖の例として、被子植物の受精のしかたとその後、カエルの発生について見ていきましょう。教科書でおなじみですね。

被子植物の受精

被子植物とは、胚珠が子房でつつまれている種子植物でしたね。
花のつくりを忘れてしまった方はこちらで復習できます。

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受粉
 花粉(♂)がめしべ(♀)の柱頭につくこと受粉といい
 ました。受粉後の花粉のようすを下の図で見ていきましょう。
 花粉は花粉管という管を胚珠の中の卵細胞に向かって
 のばしていきます。

受精
 花粉管の中にある精細胞が胚珠に到着し、
 精細胞の核と卵細胞の核が合体します。
 (参考)精細胞の核が2つあるのは、ひとつは卵細胞の核と合体する
  ため、もうひとつは胚珠の真中の核と合体して胚乳をつくるためです。

卵細胞→受精卵
 受精後の卵細胞は受精卵となります。

受精卵→胚
 受精卵は細胞分裂をくり返してになります。
 胚…植物体になる部分   胚乳…発芽のための養分

胚珠→種子 子房→果実
 いずれ、胚珠そのものは種子に、
 まわりの子房は果実になります。

カエルの発生

カエルの場合も精子は雄の精巣で、卵は雌の卵巣でつくられます。
カエルは雄が雌の腹を抱き、産卵の手伝いをします。
うまれた卵に雄が精子をかけて受精させます。(体外受精)
両生類は水中に寒天状のものにつつまれた卵をうみますね。こちらで復習できます。


1個の細胞だった受精卵は卵割をくり返し、多細胞の胚になっていきます。
胚はその後も細胞分裂と成長、またいろいろな器官・組織をつくり出して、ついにおたまじゃくしとして誕生します。
えら呼吸で水中生活だったおたまじゃくしはその後、後ろのあしが出てから前のあしが出て、肺呼吸のカエルになっていきます。

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