わたしたちは生きて活動するために食事をし、呼吸をしています。
食事で得た養分、呼吸で得た酸素は、どこで活動するためのエネルギーにして使っているのか、しっかりつかんでください。

細胞の活動

わたしたちのからだは、約60兆個の細胞でできています。

同じ形の細胞が
集まって組織をつくる
組織がいくつか
集まって器官をつくる
いくつかの器官で
からだをつくる

ひとつひとつの細胞が与えられた役割をこなして、わたしたちは生きていくことができます。
細胞がはたらくためにもエネルギーが必要ですね。細胞が活動のエネルギーをどうやって得ているのか、つかみましょう。

細胞の呼吸(内呼吸)

細胞の呼吸
 養分と酸素を用いて、細胞内で
 生命活動に必要なエネルギー
 
を発生させるしくみ

細胞はまわりの組織液から酸素・養分
をとりこんで、化学変化によって活動
するためのエネルギーを得ています。

また、二酸化炭素などの不要物を
組織液に捨てています。

酸素・養分・不要物を運ぶのは
血液です。

血液と細胞との物質のやりとりはこちらで確認してください。

細胞に必要なものはどうやって血液中に入ったか、不要物はどこにいくのかまとめてみましょう。

必要なもの 酸素 肺(肺胞)で毛細血管内にとりこまれる こちらで確認
養分 小腸の柔毛の毛細血管・リンパ管に吸収される こちらで確認
不要なもの 二酸化炭素 血液で肺に運ばれ、肺胞で捨てられ、呼気とともに排出される
血液でじん臓・汗腺に運ばれ、尿・汗として排出される
こちらで確認
アンモニア 細胞内でタンパク質が分解されるとできてしまう有害な不要物
血液で肝臓に運ばれ、尿素に変えられてからじん臓で尿として排出される

養分と酸素の反応後、水や二酸化炭素などができてしまう理由はこちらで確認してください。

アンモニアの生成

細胞内ではタンパク質製造工場のような仕事もしています。

タンパク質窒素をふくむ有機物
アンモニア窒素と水素の化合物

細胞内でタンパク質が作り変えられたりして分解されると、アンモニアなどの窒素化合物ができてしまいます。
これらは人体に大変有害な不要物なので、早く処理して捨てる必要があります。
「処理する」はたらきをするのが肝臓、「捨てる」はたらきをするのがじん臓などの排出系です。
左メニューの「肝臓のはたらき」・「排出」の項目で確認しましょう。

※肺で行う呼吸を外呼吸、細胞で行う呼吸を内呼吸ともいいます。

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