排出系

生きていくためには、いらないものを「捨てる」ということも大事ですね。
血液中の不要物は、そのままからだをめぐり続けると、いろいろな器官が冒されて危険です。
ここではじん臓のはたらきを中心に排出についておさえていきましょう。

排出系のつくり

じん臓は横隔膜の下、背中側に左右2個
ある「そらまめ」の形をした器官です。

毛細血管の束と、そこからしみ出した水など
の不要物を受ける細い尿管がひとつの単位
となり、その単位が約100万個もあって、
血液浄化の効率を上げています。

じん臓でつくった尿は輸尿管を通り、
ぼうこうという袋状の入れ物に一時ためられ、
ある程度たまったときに尿として
排出されます。

輸尿管・ぼうこうは名前と形を覚えておきましょう。

じん臓のはたらき

じん臓は血液のクリーニング器官です。はたらきは2つ覚えておきましょう。

じん臓のはたらき
 ・血液中から尿素などの不要物をこしとって尿をつくる
 ・血液中の塩分などを調節する

塩類・水分をいらなくなったぶんだけ尿にしています。
また、尿としてつくったものから必要な物質はもう一度血液中にもどしたりして、からだの中の体液の成分を調節しています。

汗腺

汗腺は皮ふに分布する、汗を分泌する器官です。

汗腺のはたらき
 ・汗を出して体温の上昇をふせぐ
 ・血液中から尿素などの不要物をこしとって汗をつくる

汗は尿と同じような成分でできていますが、ふくまれている尿素などは、尿よりもかなりうすいです。
排出系のはたらきもしていますが、体温調節がおもなはたらきになります。

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