シートには、砂や靴の跡があり、かなり汚い。相棒は昨日から高山病に加え、風邪が治らない。ウユニまで25ボリ(475円)/人で6時間と言っていたから、11時出発で明るいうちに着くだろう。舗装道路は町中のみ、すぐに悪路。町外れは、畑が広がっていて、インディヘナ(原住民)のおじさんやおばさんが、羊や牛を追っている。のどかな風景。20分ほど走るとゲートがあり、みんな用足しに降りて行くが、もちろんトイレは無い。男の人はいいけど、女の人は場所探しに困るなあ。だから、インディヘナの女性は膝丈の、傘のようにふんわり広がったスカートを履いているのだ。納得。
野の花もたくさん咲いていて、丘が多く、道はその中腹を縫うように走っている。町中はレンガの家も多かったが、チョットはずれただけで、泥を固めただけで出来たブロック積みの家に変わってきた。赤土の丘に緑がやけに鮮やかに見える。此の辺りは、雨が多いせいか、空気が澄んでいる。それにしても、相棒は咳と鼻ばかりかんでいて、かなり具合が悪い。今は、夏のはずなのに、日中でもバスの中は底冷えがする。皆は小さめの毛布を準備していて、膝にかけている。
どんどん急な丘陵へと登ってきて、緑も少なくなってゆく。リャマが点々と草を食べている。野生かなあとも思ったが、耳にリボンを付けているので、放牧されているのだろう。たまにインディヘナの女性が近くに居たり、番犬はバスがリャマの近くを通過すると、噛みつくかと思われるほど吠えて走ってくる。二匹だけいるリャマは、脱走したのかしら?リャマは思ったよりも大きく、だいたい三色で、白、黒、茶色と単色だったり、混じっていたり様々。皆美味しそうに草を食べている。中には崖のような斜面で、インディヘナのおばさんが、リャマと一緒に立っている。一体どこから現れたのだろう?
途中、何軒か家がまとまって建っている所で、インディヘナのおばさんが手を挙げて乗り込んできた。相棒のイスにつかまり脇に立っているが、もの凄い悪臭。ここの方は、風呂がないのかなあ?大きな湿原に出た。リャマが100頭以上はいる。牛や羊、ロバも混じって、かなりの数だ。シャッターをきるが、ひどい揺れの中、写ってないだろうなあと思いつつシャッターを切る。
しばらく走り、用足ししたい人がいて、バスが止まる。あまりにひどい揺れが続いたので、バスが止まったが、手前の景色は未だ前に進むし、遠くの景色は後ろへ流れていく。気持ち悪くて目を閉じるが、吐き気さえする。私も、高山病かしら。こんなに道の悪い旅は生まれて初めて。ボリビアの道の悪さは聞いていたが、想像を絶する。だんだん景色も変わってきて、丸いコケ、高山植物が目に付く。丘の草もチョビチョビ生える程度。タンポポも日本のように茎が長くなく、葉の付け根にすぐに花が咲いている。サボテンが小判型や真ん丸、木のように大きな物等いろんな種類がでてきた。真ん丸の背の低いサボテンは、オレンジ色の鮮やかな花をつけている。
山も赤土で真っ赤だったり、青かったり、緑のグラデーションの磐の層だったりと、凄い景色。ツアーで行かなくても、充分。相棒は、具合が悪く見ないのが、もったいない。かなり冷え込んできた。もうかれこれ五時間は走ってきたはず。バスは橋もないような川をいくつも渡り、大きな泥水の流れる川を渡りきると、小さな集落に止まった。皆バスを降り、私も、用足しに場所を探す。高台に登り、離れたところで女性が用を足していたが、女同士だからいいかと済ませる。
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