三浦ギャラリー目次


見本をクリックしてください


見  本
名  称
説 明
小面 小面
小面(こおもて)H9年作。能面の花といえば、やはり若い女面ということになる。金春の「小面」、宝生の「増女」、金剛の「孫次郎」、観世の「若女」が各流派を代表する若い女面である。小面の「小」は愛らしさ、可憐さ、美しさという意味で、15、6才の処女の面である。
(バックは酒井抱一の絵のコピーである)
小面 小面
小面(こおもて)H14年作。
小面 小面
小面(こおもて)H14年作。
前の裏面 前の裏面
前の小面の裏面。裏面も作品の良否の対象となる
小面三態 小面三態
小面三態H14年作。左から、赤鶴、近江作、環。室町期の名手、石川龍右衛門が打った「小面」三面に有名な(雪、月、花)がある。能に傾倒していた秀吉が手にいれ、後に(雪)を金春岌蓮に、(月)を家康に、(花)を金剛宗家に贈った。一説に(月)は江戸城炎上の折り、烏有に帰したと伝えられ、他の二面も所有者を離れた。三面は、若さと華やかさの順に花、月、雪となる。
若女 若女
若女(わかおんな)H10年作。「小面」の可憐さと「増女」の品位と知性の中間をねらった面といわれ、知性と品位のある美しさを表現している。観世流で専ら若い女性役に用いられる。
逆髪 逆髪
逆髪(さかがみ)H9年作。類型の少ない面。「蝉丸」の狂気の皇女、逆髪用の面で、その内存する妖しさと比類のない美しさは「道成寺」の前シテにふさわしい。新作能「知恵子抄」にも用いられた。
姥(うば) 姥(うば)
姥(うば)H14年作。年老いた女の歳月を思わせる。「高砂」のツレ「卒都婆小町」に用いられる。
般若 般若
般若(はんにゃ)H10年作。翁面と共に能面を代表する面である。女性の嫉妬から怨霊と化したその激しさを表現した面で、室町中期に出た般若坊という作家の創作なのでこの名が付いたといわれる。「葵上」「道成寺」「黒塚(安達原)」「紅葉狩」等に用いられる。
白式尉 白式尉
白式尉(はくしきじょう)翁、H7年作。知恵と安らぎの象徴で、面そのものが特別の神性を帯びていると考えられる。能楽発生以前の猿楽に用いられていた。
 
この作品は「能、狂言面大賞21」100賞に何とか入賞していますが、能面教室に入って3年程度ですので先生の手が相当入っております。
黒式尉 黒式尉
黒式尉(こくしきじょう)翁、H5年作。知恵と安らぎの象徴である翁の面で黒き尉「黒式尉」と呼ばれ三番猿楽、すなわち三番叟が鈴之段で着用する面で狂言方が受け持つ五穀豊穣の祈りである。能楽発生以前の猿楽に遡り民家の象徴として祀られている。また、「翁面」は「神面」として能家では特別に扱っている。制作2面目で、殆ど先生に作ってもらったと考えてよい。
十六中将 十六中将
十六中将(じゅうろくちゅうじょう)H11年作。須磨の浦で16才の花の命を散らした平家の公達、平敦盛を写した面で、美しい可憐な男面である。「敦盛」「経正」等、年若の公達物に用いられる。
三光尉 三光尉
三光尉(さんこうじょう)H13年作。創作者、三光坊の名による。尉面のうち、やや武張ったところがあり、「頼政」「実盛」「屋島」等、修羅物の前シテに最もふさわしい。その他、「国栖」「野守」等に幅広く用いられる。
悪尉 見 悪尉 見
悪尉ベシ見(あくじょうべしみ)H13年作。悪尉とは鬼神系の中でも最も恐ろしげな相貌の老人の顔。べし見は、口を「へ」の字にへしむところからきている。「大べし見」より劫を経て、なお強大な超能力を存する大天狗に用いる。「鞍馬天狗」「善界」等に用いられる。
俊寛 俊寛
俊寛(しゅんかん)H14年作。鹿ヶ谷の山荘で、平清盛討伐の夢破れて、鬼界ヶ島に流された俊寛僧都が大赦の赦免状に自分の名が無く、ひとり取残される悲嘆と憔悴を表わし、剛愎の気風はどこかに見えながら、頬骨もあらわに肉を落とし、下歯のない事が悲痛の感をますます強くさせている。額に沙門帽子のヅレ止めの竹釘が打ってある。「俊寛専用面」(橋岡一路能面展写真集より)
 
ご観賞 ありがとうございました

ホームへ