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キュリー夫人の理科教室  
監修:吉祥瑞枝 共訳:岡田勲 渡辺正 2004年11月7日初版 A5判・ 128頁/本体 1,800円
本書はパリのキュリー博物館でも展示販売しています
丸善出版株式会社: http://pub.maruzen.co.jp/book_magazine/curie_rika/

マリーが伝えた科学のココロ。

私も「キュリー夫人伝」の感動が甦りました。


マリー・キュリーはアインシュタインが「あらゆ知名人の中で名誉によって損なわれなかったただ一人の人である」
と高く評価した女性科学者です。有名になっても常に科学する気持ちを持ち続けました。

私は学生時代に「キュリー伝」を読んで感動しました。特に、1961年秋にはパリのアンリ・ポアンカレ研究所に滞在し、すぐ目と鼻の先にキュリーのラジウム研究所があり、キュリーを身近に感じました。

本書は「キュリー伝」にでてくる共同授業のノートです。百年近く”幻の授業”だったものがこの度、吉祥瑞枝さん監修で日の目を見ることとなりました。マリー・キュリーの授業からは学ぶものが多く、広く読まれることを期待します。

近藤次郎 東京大学名誉教授推薦

マリーの「共同授業」は、次女エーヴが書いた”キュリー伝”(1937年)にも紹介されているが、詳しい記録が残っておらず、”幻の授業”とされてきた。このたび偶然に、マリーの授業を受けた少女イザベル・シャヴァンヌのノートが見つかった。

 マリーは10歳の長女イレーヌと同僚の子どもたち10人ほどに、学校のむりやり過度な授業ではなく、私塾形式で効率のいい勉強をさせたいと思い、仲間のノーベル賞受賞者や科学アカデミー会員と一緒に教えた。難しい抽象的概念を簡単な実験でやさしく教え、科学的なものの見方を基本から理解させようとした。日本の理科教育にも大いに参考になるだろう。

 わずか2年間だったけれど、後年この授業を受けた子どものなかから、ノーベル賞受賞者イレーヌ・ジョリオ・キュリーやフランス原子力庁長官フランシス・ペランを輩出し、このノートをとったイザベルも、当時の女性としては珍しい化学技術者になった。

(あとがきにかえてー日本語版発刊のいきさつー)



キュリー夫人のマジックブック
文 吉祥瑞枝 絵 山内のどか 
印刷 アート印刷・パル事業部
税込価格1,300円

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