解答と解説

1.

(1)柔毛 G 小腸
(2)ブドウ糖
(3)C F G
(4)ア…a イ…b ウ…a
(5)H
(6)F すい臓
(7)胆汁をためておく

参考ページ…消化器官と養分

用語を問う問題は少ないですが、最初に器官名や消化液、柔毛の部分の名称、養分が何に分解されるか、ということを図に書き込んでしまうと答えやすいし、カン違いがありません。

図3のイは2種類あるということで、養分Y脂肪、イは脂肪酸・グリセリンということがわかります。

(1)
図2は小腸(G)内部の柔毛(または柔
突起)の模式図ですね。中央にリンパ管
(b)があり、まわりを毛細血管(a)がとりまいています。
参考ページ…吸収

(2)
Aはだ液せんですね。ここから分泌される消化液はだ液です。
だ液が分解できるのは炭水化物だけなので、養分Zは炭水化物だということがわかります。
炭水化物はだ液・すい液・小腸の壁の消化酵素により、最終的にブドウ糖にまで分解されてから吸収されます。
参考ページ…消化

(3)
養分Yが脂肪、養分Zが炭水化物だとわかっているので、残った養分Xはタンパク質ですね。
タンパク質は胃(C)からの胃液、すい臓(F)からのすい液小腸Gの壁の消化酵素でアミノ酸にまで分解されて吸収されます。
参考ページ…消化

(4)
養分X〜Zがそれぞれ、タンパク質・脂肪・炭水化物なので、アはアミノ酸、イは脂肪酸とグリセリン、ウはブドウ糖です。
アミノ酸()とブドウ糖()は柔毛の毛細血管a)に、脂肪酸とグリセリン()は柔毛のリンパ管b)に吸収されます。
参考ページ…吸収

(5)
おもに水分を吸収しているのは大腸H)です。

(6)
養分Yは脂肪です。脂肪は胆汁とすい液が分解します。
「すべて」と書いてありますが、胆汁は消化酵素をふくまないので、消化酵素をふくむ消化液とはすい液のことです。
すい液はすい臓F)から分泌されます。
参考ページ…消化

(7)
Eは肝臓の下についている小さな袋は胆のうですね。
胆汁は肝臓でつくられ、胆のうに一時ためておかれ、必要なときに胆のうから小腸に送られます。
胆のうは胆汁をためておく袋です。
参考ページ…消化

2.

(1)オ
(2)A B F
(3)E 赤かっ色の沈殿ができた
(4)ア…d  イ…m  ウ…f  エ…g

だ液のはたらきを調べる実験ですね。
実験に関する問題で図のないものは、混乱しないように整理しながら問題文を読みましょう。
デンプンだ液を加え、体温程度の温度を保つと、デンプンが糖に分解されるというものですね。

参考ページ…消化

(1)
ベネジクト液は糖の検出)に使われます。
参考ページ…指示薬一覧

(2)
ヨウ素液はデンプンの検出に使われ、デンプンがあると青紫色に変化します。
デンプンを分解できなかった試験管を選ぶと、デンプンがもともとないC・Dとデンプンが分解されてしまったE以外(A・B・F)です。
参考ページ…指示薬一覧

(3)
デンプンを糖に分解できる条件は、「デンプンがあること」「だ液があること」「体温程度の温度であること」です。
すべて条件がそろっているのはEの試験管だけですね。
ベネジクト液を加えて加熱すると、糖があれば赤かっ色の沈殿ができます。
参考ページ…指示薬一覧

(4)
だ液はデンプンd)をm)に分解する酵素f)を持っている。
だ液にふくまれる酵素(f)は体温程度g)の温度でもっとも活発にはたらく。
消化酵素は単に「酵素」と呼ばれることもあります。

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