解答と解説
(1)古生代
(2)浅くなっていった
(3)火山活動があった
(4)30m柱状図は標高に直して考えると地層のつながりが見えてきます。
(1)
(2)
フズリナの化石は古生代を示す示準化石ですね。
どの柱状図で見てもいいのですが、Aで見てみます。
石灰岩層上端から60mの区間では、下から順に
泥岩→砂岩→れき岩
という感じで堆積物の粒が大きくなっていっています。
このような場合は、海が浅くなっていったときですね。
(3)
地点Aのれき岩層が堆積した後、上には凝灰岩層が堆積しています。
これは堆積当時、近くで火山活動があったという証拠になりますね。(4)
D地点の柱状図がわかればどこまで掘るとれき岩層が出てくるかわかりますね。
問題文より、この付近の地層は一方向に傾いていることがわかっています。
どの方角に傾いているか調べてみましょう。A(標高720m)から北のB(標高700m)の柱状図を標高で並べてみると、地層の傾きはありません。
A(標高720m)から東のC(標高680m)の柱状図を標高で並べてみると、地層が傾いています。
これより、東の方角に地層が下がっていて、北には傾いていないことがわかります。
よって、C(標高680m)の柱状図をずらさずに20m地表を下げた図がD(標高660m)の柱状図となります。
D地点では、地表から30m掘るとれき岩層が出てきますね。
(1)F
(2)石灰岩
(3)凝灰岩
(4)A層…泥岩 D層…砂岩 E層…れき岩
(5)ア・エ堆積岩についての知識を問う問題です。
(1)
地層は大地の変動がない限り、下から順にできていきます。一番下はF層ですね。(2)
生物由来の堆積岩は石灰岩(炭酸カルシウムが主成分)とチャート(二酸化ケイ素が主成分)を習っていますね。
このうち、塩酸と反応して二酸化炭素を発生するのは石灰岩です。
※参考
(5)の石炭も生物由来の堆積岩と考えることがあります。こちらの化石燃料のところを参考にしてください。(3)
これらは岩石のかけらが堆積してできたもので、堆積物の粒の大きさで分類されています。
堆積物は2mm以上がれき、0.06mm以下が泥、その中間(0.06〜2mm)が砂ですね。
岩石の種類を問われているので、堆積岩の名前で答えます。
A層は0.06mm以下なので泥岩、D層は0.06mm以上で2mm以下なので砂岩、E層は2mm以上なのでれき岩です。(4)
古生代石炭紀はその名の通り、古生代の一時代です。古生代を示す示準化石をすべて選びましょう。
この場合、アのサンヨウチュウとエのフズリナですね。
top > 実戦問題解説 > 1年 > 地層と堆積岩