(1)ある日の午後11時40分に南中する星座と同じものが、9月23日の午後7時40分に南中した。 ある日はどれか?
ア.7月24日 イ.9月19日 ウ.9月27日 エ.11月22日 オ.11月23日
(2)9月23日のある時間に南中する星座と同じものが、9月15日の午前0時に南中した。
ア.午後11時24分 イ.午後11時25分 ウ.午後11時32分 ご質問: かいさん(2003/11/7) |
(1)
星座は地球の自転によって、西へ日周運動をします。また、地球の公転によって同じ時刻の星座は毎日だんだん西へ位置を変えていきます。
まず、9月23日の11時40分にはこの星座はどの位置まで移動したかを考えていきましょう。 9月23日の7時40分に南中した星は1時間に15° 15°×4(時間)=60° より、西へ60°移動したように見えます。 |
![]() |
9月23日の11時40分にはこんなに西に移動していました。この時刻に南中していたのはもっと以前になりますね。
何ヶ月前かを計算します。
同時刻(11時40分)に見える星は1ヶ月に30°西へ移動したはずなので、60°動くには 60°÷30°=2(ヶ月) より、2ヶ月かかることになります。 |
![]() |
よって、9月23日よりほぼ2ヶ月前なのは7月24日です。
【別解】
1日に約4分南中時刻が早くなっていくことを知っていれば、ここから求めることもできます。関連ページ…星の動きまとめ
「ある日」11時40分に南中していた星が9月23日には7時40分に南中した、ということは、「ある日」よりも4時間南中時刻が早くなっています。
1日に4分南中時刻が早くなるので、4時間(4×60分=240分)早くなるのは、
240(分)÷4(分/日)=60(日)
60日前ということは、だいたい2ヶ月前ですね。
(2)
9月15日の午前0時に南中した星は、9月23日(8日後)の午前0時にはどれだけ西へ移動したかを考えます。
1ヶ月(約30日)に30°→1日に約1°なので、8日後の同時刻(午前0時)は約8°西へずれているはずですね。
ということは、この星が南中したのは、その時刻以前(午前0時以前)となります。
これは9月23日ではなく、9月22日です。そこで、もう一度9月24日午前0時のときの位置から推測していくことにします。
9月24日午前0時は9日後なので、約9°西へずれていることになります。
その星が9°もどるには、何分前かを計算しましょう。
1時間(60分)で15°なので、9°なら
60(分):15°=χ(分):9° これを解いて χ=36(分) 関連ページ…比例式の解き方
9月24日午前0時の36分前は9月23日の午後11時24分となります。
【別解】
これも1日に4分ずつ南中時刻が早くなっていくことを使うと早く解けます。
9月15日午前0時の次にこの星が南中するのは9月15日午後11時56分。
毎日これより南中時刻は早くなっていくので、9月15日午後11時56分から8日後の9月23日の南中時刻を考えていきましょう。
1日に4分ずつ南中時刻が早くなるので、8日では 4(分/日)×8(日)=32(分) 早くなります。
11時56分−32分=11時24分 となります。
「午後11時28分」という選択肢がないぶん、かなり親切な問題ですね。
答え
(1)ア |