
1.時間走行PC アベは「可能な限り大きな数字」とありますが、私はこの場合、コマズから 読みとった距離と指示時間から大まかなアベを計算し、それを入力すると言った方法をとっております。もちろん、距離が読み切れない場合もありますが、この時は入力するアベを速めにするようにします。そうすると、大体現在の地点で時間をどれくらい稼いでいるか、もしくは遅れているかがわかります。 (時間走行PCの解法2を加えました。)
2.時間走行終了地点ではCPボタンではなくPCボタンを押してスタートタイムを
入れ直した方が良いと思います。なぜなら最近のコンピュータはCP間5km、
10kmの規制のためにCP間の距離を表示する機能があり、CPボタンを押してしまっ
た場合、この表示がリセットされてしまうからです。
ただし、旧型のF-ROMの場合、PCボタンは使えません。なぜなら旧型のF-ROMの
場合スタートタイムとして表示されるのはCPのスタートタイムのみだからです。
F-ROMの場合時間走行の処理方法は特殊なものがあるのですが、それに関して
はユーザにマニュアルを見ていただきましょう。
<Nishiyan's 注釈>
(PCのスタートタイムがPCのスタート時間を表示する場合にはPCボタン(RC-NONO,JX555,RP900,90,GR999,クロノス等)、しない場合(RP80A,旧FROM)にはCPボタン)
RP80Aでは、PCボタンを押すと押した時刻がSTに入力されたと思います。(もうこんなラリコン使っている人はいないとは思いますが。。。私は最近まで使っていました。)
CPボタンを押す方法はどんなラリコンでも使えるので、あえて、この方法で書いておりましたが、5kmチェックを考えると、上記方法の方が良いと思います。
PCのスタートタイムが正解通過時刻(PCボタンを押した時刻+ファイナルタイム)になっているかどうか、自分の使うラリコンがどちらに該当するかを確認しておいて下さい。また、CP間5kmをMapTwin等で確認している人はCP処理でもかまいません。
Stage1 普通のパスコン よく出るパスコンです。軽くこなしましょう。
Stage2 チョット難しいパスコン よく考えると簡単。でも焦ると難しいヨ
Stage3 スペシャル級パスコン ナイトラリーでもこれぐらいは出ますよ。
ホームページへ戻る
ナビゲーションの基礎
ナビゲートテクニック(さあスタートです)へ
ウルトラ級パスコン かなり高度、でもラリーナビゲータ・マイスターには必修
(1) カンバンPCとは文字通りコース上で出現する看板、道路標識などが目標物として指示されているPCです。処理は簡単で出現するたびにPCボタンを押すだけです。
図のようにある地点(右端)から左に進行するとして、右端の地点でPC処理を行いました。次のPCはコマ図手前500mから40km/hで走れというPCです。その次には”国道123”カンバンの手前2kmから33km/hで走れという指示だとします。
結果的には下の矢印の中のように処理すればいいわけです。実際の処理方法を下記に示します。
(1) キョリ500mを50km/hで走った場合は0.5/50=0’36”です。500mを40km/hで走った場合は、0.5/40=0’45”です。50kmで走ってコマ図まで到着した場合には、コマ図地点で45ー36=9秒先行していることになります。
(2) そこでコマ図地点でCPボタンを押してスタートタイムを正解到着時刻(押した時刻+ファイナルタイム)から9秒引いた時間を入力します。
または、レスコン(レストコントロール:休憩時間 以下RC)をラリコンに入力する方法もあります。この場合にはコマ図地点で、PC処理を行いRCに9秒を入力します。
この例ではアベが下がる例を示しましたが、アベが上がる場合には、逆に遅れになることを覚えておいてください。図で国道123のカンバン手前2kmから55km/hのPCですとカンバン123を見つけた時点までオンタイム走行していて40km/hで走っているとこの2kmをはしるのに3’00”です。ところがこの2kmは55km/hで走らないといけないで、2’10”(通常は秒未満切り捨てで計算します)で走る必要がありますから50秒遅れていることになります。ここから全開で50秒を取り戻す必要に迫られます。ですからCPでてきそうに無い場合には50秒分先行して走っている必要があります。
公式はキョリをS、手前PCからのアベをA、PCまでのアベをBとすると
レスコンタイム=(L/AーL/B)=誤差(秒)
(PCボタンを押せる時点での遅れ進み)
=(2/55-2/40)*3600=130−180=−50
結果50秒遅れていることになります。これはレスコンに入力する値です。従ってマイナスレスコンすなわち−50秒を入れるとファイナルタイムが一気に50秒遅れの表示になります。
私は暗算が苦手なので、この計算を電卓にプログラムしておいて、すぐ計算できるようにしています。(いろんな場面でこのプログラムは使えます) また、レスコンも入力せずファイナルタイムで単に50秒先行で走らせせるようにする場合もあります。(余計な処理をしてミスをしない為)
ラリーコンピュータのトリップを2km引いてPCボタンを押して、55km/hを入力してから、2kmをTRIPに入力するとういうやり方もあります。クロノスMK-5のように-2 ENTで走行距離が引けるラリコンではこの方法が簡単ですが、不慣れなラリコンの場合電卓で計算したほうが良いでしょう。

<解法1>
単純に距離を測定して、測定終了地点で、計算するやり方です。これは手前PCの応用で解けます。
1)踏切看板で距離を控える。(TRIP2やMAPTWINがあればそちらの方を利用する。)
2)警笛鳴らせの看板地点でPC処理して、手前PCと同様に
L/A-L/B= 距離を1kmとすると
1/20-1/30=0.166667=1'00"
即ち、1分先行していますから、レスコン1分を入力すれば良いのです。または、CP処理(PCのスタートタイムがPCのスタート時間を表示する場合にはPCボタン(JX,RP900,GR999,クロノス等)、しない場合(RP80A,旧FROM)にはCPボタン)して、ファイナルタイムとPCのスタートタイムそれに1分を足します。これで処理ができたことになります。

<解法2>
単純に中間PCだけ単独でPCとして出現する場合には、次のようなスマートな解法で処理できます。図にあるように踏切看板から
公式で導き出した速度で走行するのです。
中間点までの速度をA、そこからの速度をBとします。この区間の平均速度をCとします。
2L/C=L/A+L/B これをCについて展開すると
C=2/(1/A+1/B) となり距離とは無関係になります。
よって上の例では
C=2/(1/30+1/20)=24km/h
24km/hでこの区間を走れば良いことになります。
1)踏切看板でPC処理して、24km/hを入力
2)警笛鳴らせ看板でPC処理して、20km/hで走ります。
この公式を用いると、通常のPCのように中間PCが処理出来ますのでミスを減らすことができます。指示書にあらかじめこのようなPCが出ている場合には、計算しておくとよいでしょう。また、解法1は、臨機応変に対処したい場合に向いています。
ナビゲーションスペシャルテクニックは理解していただけましたでしょうか。スペシャルといっても、あくまで初心者向けですので、ラリーをやっている現役ナビゲータには簡単すぎたとは思います。ここまで理解できれば、ナイトラリーのナビゲーターはできると思います。
ご質問、ご意見、間違いの指摘、役立ったヨ、こんなのはどうやって解くんだなどのメールをお待ちしています。スペシャルよりさらに高度な?(奇問かも?)”ナビゲーション ウルトラ テクニック”も完成しましたので是非ご覧ください。