このホームページはモータスポーツ(特にラリー)に興味のある人への情報提供を目的としています。 私自身は諸般の事情によりラリー活動を休止していますが、どこのモータースポーツクラブでも優秀なナビゲータは引っ張りだこです。
私及び私の友人達が十数年間蓄積した国内ラリーにおける[ナビゲーション スペシャルテクニック] をご紹介します。インターネットでラリーのナビゲーション技術がマスターできるホームページにして行きたいと思っています。ラリーは一度はじめると必ず病みつきになることは保証付きです。さああなたも一流ラリーストを目指してがんばりましょう。
!!!!ただし、モータースポーツは、危険と隣り合わせのスポーツです。安全には細心の注意を払ってモータースポーツを楽しんでください。また、一般公道で他人の迷惑になる行為は絶対に行わないで下さい。 この2つを守れない人にモータースポーツをする資格はありません!!!!
まずモータスポーツへの参加の仕方についてご紹介します。
一般にラリーというとNHKのBS放送で放映されているWRC(ワールド・ラリー・チャンピオンシップ)ラリーで車を横に向けて走るスバル インプレッサの姿や三菱自動車のランサーやパリグラナダラリーを走るパジェロの姿を思い起こされるでしょう。
もちろん、距離は短いもののアクセル全開で走れるラリーもあります。しかし、日本国内では一部分のみがこのスピード性の高いラリーであり、他はリライアビリティランと呼ばれる主催者の設定したコースをいかに遅れ、進み無く時間どうりに走ったかが競技の主体となります。
それじゃ全然おもしろくない。俺はドリフトをしたいんだという人はまず、ラリーのスペシャルステージ を抜き出したようなダートトライアルに参加しましょう。 また、F1みたいな強烈な横Gを体験したいんだという人にはジムカーナがお勧めです。
<<ラリーの楽しさ>>
では、ラリーの面白さは何かと言われると、ナビゲーターとドライバーが協力して行う知的ゲーム+恐怖心と戦いながら自分とマシンをコントロールしつつ全開でアクセルを踏むドライビングとそれを引き出すナビゲーションにあると思います。
徹夜で走った後に競技をした仲間と酌み交わすビールのうまさ、それに帰り際に手を振ってエントラント同士が別れを惜しむようなモータースポーツは他に無いと思います。これらラリーならではの楽しさが一杯あります。この楽しさは上級ラリーでも初級ラリーでも同様に味わえます。
ただ、ラリー後のビールが祝杯になるも、ヤケ酒になるのも実力しだいです。日本国内のラリーでは、ドライバーが速いだけでは勝てません。ナビゲータも優秀でなければラリーに勝ことはできないのです。さあ、勝利の美酒を味わいましょう。。。。
<<ラリーの分類>>
日本国内におけるラリーは以下のように分類できます。
1.大学の自動車部主催のデイラリー(大学ラリー)
2.JAF(日本自動車連盟)公認の地方格式の競技 >>>>国内B級ライセンス必要
3.JAF公認の準国内格式以上の競技 >>>>国内B級ライセンス必要(スペシャルステージがある場合も)大学ラリーは中部地方から関東甲信越ではかなり行われていますが、関西圏ではあまり行われていません。 最近は大学ラリーも2か3のJAF公認ラリーとして行われることが増えています。チャンスがあれば、純粋の大学ラリーにも是非出場して下さい。速いラリーだけがラリーじゃない!といことがわかると思います。ということで、とりあえずライセンスを取得しましょう!
<<ライセンスの取り方とラリーのはじめ方>>
JAFの発行する国内B級ライセンスがあればジムカーナやダートトライアル、ラリーの各競技に出場することができます。(要するにサーキットレース以外)ただし、出場にはJAF登録のクラブに所属していることが必要です。
ライセンスの取り方には講習会等もありますが、初心者の方の最良の方法は、このクラブに入会することです。JAF加盟クラブ(準加盟という小さなクラブもあるがライセンスの推薦ができない。)に入会して推薦のハンコを押してもらい手数料を添えてJAFに申請すると発行してもらえます。JAFの地方本部のモータースポーツ課に電話すると近くのクラブを紹介してくれます。車が故障したときだけでなく有効にJAFを使いましょう。
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<<ナビゲータの役割>>
ではライセンスを取得したらナビゲータの仕事を覚えましょう。
1.道案内
ナビゲータは主催者から渡されるコマ図という曲がる場所だけが書かれた図面でコースを間違いなく進むようにドライバーに道案内することが重要な役割です。
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コマ図:これは実際のラリーで使ったコマ図です。普通のロードマップと違いスタートからの距離と曲がる場所だけが記載されてます。この情報をドライバーに正確に伝えることが必要です。詳しくはナビゲーション基礎編を参照して下さい。
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2.リライアビリィティランの計算
主催者から渡される指示書をもとにして指定の速度で車がする進行するように、ドライバーに指示して車を理想どうりに走らせることがナビゲーターのもう一つの役割です。 チェックポイント(CP)は出場者にはわからない位置に主催者が設定するので、どこでチェックポイントがでてきてもよいように、速度を調整しなければなりません。なぜなら道路には信号やカーブ、交差点があるので30km/hで走れと言われても30km/hで常に走ることができないからです。
そこで、距離を測るトリップメータと時計があれば、自分が指示より遅れているのか、進んでいるのかを計算することができます。例えば、ある地点からの指示速度が28km/hの時に2km進むのに4分かかっているとすると2/28=0.071429ですから、関数電卓の時分秒計算キーを押すと4分21秒となりますから、21秒分だけ進みすぎていることになります。つまり
時間=距離/速度 [ 距離=速度*時間 速度=距離/時間 ]
この小学生時代に習った公式さえ知っていれば、ナビゲータの仕事はできるわけです。 このようにして、自分の車の遅れ進みを計算して、ドライバーに指示を出して、遅れ進みを調整します。
>>>なんだかめんどくさそうだと思われたでしょうか、ご心配なく実際にはラリーコンピュータというものがトリップと時計を内蔵していて、リアルタイムでこの遅れ進みを算出してくれます。 しかし、私の経験から言うと計算の原理をわかっていないナビゲータはラリーコンピュータのスイッチを押すだけの人に陥る危険性が高いと思います。基礎をしっかり身につけましょう。今後この辺の基礎計算方法と大学ラリーや初中級ラリーでよくでる難解なパスコン(速度変更点)問題の解き方について解説したいと思います。
ナイトラリー ”スペシャルステージ”
スペシャルステージとは、中、上級ラリーに含まれるタイムトライアルです。占有(貸し切り)の道路で、1分間隔で1台づつヨーイドンでタイムを競います。ドライバーの腕の見せ所! ちなみに海外ラリーではあらかじめコースサーベイを行いますので、ペースノートという、コーナーの大きさ方向,コーナリング可能なギア,などをナビゲータが次々と読み上げていきます。このペースノート読みが海外ラリー(WRC)などでのナビゲータの主要な仕事です。
写真はJMRC近畿ラリーシリーズ ラリエットラリーでの筆者(ドライバー)
ジムカーナ
駐車場やカートコースに作られた1分ほどの舗装路(ターマックと言う)でのタイムを競う競技
ダートトライアルは未舗装路(ダート、グラベルと言う)上で定められたコースでいかに早く走れるかを競うもの。一般道から閉鎖されている場所なのでナンバー付き車両のほか改造車も走るので、迫力ある走りが見られます。パイロンでコースを作ったパイロンコースとカートコースやダートラでは道をつけてあるコースなどいろいろあります。ジムカーナはシビアな競技ですが、これもハマッテしまうと抜けられない面白さがあります。練習の成果が確実に現れる競技でもあります。また、セミレーシングタイヤの強烈な横Gが味わえ、車の基本的な操作能力が向上できます。(筆者も一時期、写真のようにジムカーナに熱中しました。)
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