解答と解説
(1)988hPa
(2)イ
(3)A
(4)@−D A−A B−C C−B
(5)ア
(1)
等圧線は4hPaごとに引かれています。
低気圧と問題文に明示されているので、
中心に向かって気圧は下がっていくはずですね。
B地点は992hPaの等圧線のひとつ内側にあるので、
992hPaから4hPa低い988hPaとなります。
参考ページ…気圧>等圧線と風(2)
X-Y方向の断面では、X側に寒冷前線、
Y側に温暖前線の断面があり、前線はともに東へ進みます。
寒冷前線は寒気が暖気の下にもぐりこむように進み、
温暖前線は暖気が寒気をはい上がるように進むので
イの図のようになります。
参考ページ…前線の種類(3)
積乱雲は寒冷前線の西側のせまい範囲に発達します。
寒気にもぐりこまれて行き場をなくした暖気が前線面にそって急上昇するため、垂直方向に発達した雲(積雲)ができます。
寒冷前線の西側にあるのはA地点ですね。(4)
低気圧は前線をともなったまま西から東へ移動します。
問題の図の少し前と少し後についても、雨域や風向を意識しながら考えていきましょう。
※実際には前線のようすや等圧線の形は時間とともに変わっていきますが、ここでは形を変えないで考えています。以上のことから推測すると、
@「現在は弱い雨の雨域→後で雨域を抜けて暖域に入る」のはDです。
A「少し前に暖域にあった→現在は寒域で積乱雲の雨域にある」のはAです。
B「少し前まで弱い雨の雨域→現在雨域を抜けて暖域にある」のはCです。
C「現在暖域(南よりの風がふく)にある→後で北よりの風になる」のはBです。
参考ページ…低気圧の移動(5)
寒冷前線(a)や温暖前線(b)は▲や●の描いてある向きに移動します。
寒冷前線(a)は温暖前線(b)より速いので、追いついて重なり(ア)、閉そく前線となり、その後消滅します。
参考ページ…低気圧の移動
(1)エ
(2)ア
(3)イ
(1)
午前中は徐々に上がっていった気温が、
13〜14時付近で急降下しています。
また、その後急に雨が降ってきているようです。
気圧配置の図からもわかるように、広島市には
寒冷前線が通過しました。
通過の時期であてはまるのはエ(12〜15時)です。
参考ページ…前線の通過(2)
寒冷前線通過直後の特徴は、「気温が下がる」「強いにわか雨になることが多い」「風向が南よりから北よりになる」です。
風向については、あてはまるものはアしかありません。
参考ページ…前線の種類 低気圧の移動(3)
低気圧は西のほうから東(北東)へ移動しています。前線も東のほうへ進んでいます。
神戸市は広島市のさらに東にあるので、寒冷前線の通過は広島市の12〜15時よりさらに遅い時刻になります。
アのグラフは7〜9時に、イのグラフは16〜18時に気温が急降下しています。
(1)の広島市より遅い時刻のイが神戸市の気温変化だと推測できます。
※ちなみにアのグラフは島根県浜田市の実際のデータを用いて作りました。気圧配置の図では9時の時点でちょうど寒冷前線が通過中です。
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