解答と解説

1.

(1)@気孔 A蒸散
(2)eabdc
(3)イ
(4)維管束
(5)C

参考ページ…葉のつくり 単子葉類と双子葉類

蒸散と気孔の関係と、茎の断面のようすから双子葉類だと判断する問題です。

(1)
ワセリンは葉の気孔をふさいでしまいます。
気孔から水が水蒸気になって出ていく現象を蒸散といい、おもに蒸散のおかげで植物のからだに水の流れができて水を吸い上げることができます。
気孔をふさいでしまったら蒸散が起こりにくくなり、水を吸い上げにくくなりますね。

(2)
ふつうの陸上の植物では、気孔は葉の裏側に多く存在します。表側や茎にも少量存在しています。
まず、何もぬっていないaとeまで早く水を吸い上げると思われます。
その中でも下のほうにあるeの葉脈が一番早く着色します。次に上のほうのaの葉脈が着色します。
あとははたらいている気孔の数を考えればわかりますね。
b・c・dで、はたらいている気孔の数が一番多いのは裏に何もぬっていないb、次に多いのは表にぬっていないd、一番少ないのは表裏ともワセリンでふさがれているcです。

(3)(4)
アは葉で光合成によりつくった養分(有機物)の通り道で師管、イは水や無機養分の通り道で道管です。
師管と道管をまとめたたばを維管束といいます。
着色された水は道管(イ)を通って葉脈にいきますね。が着色されていると考えられます。

(5)
図2の茎のようすは維管束が輪状になっています。これは双子葉類の特徴です。
図1をよく見ると葉脈も網状脈ですね。網状脈も双子葉類の特徴です。
双子葉類なら、芽ばえは子葉が2枚、根は主根と側根というつくりになります。
この組み合わせはCの図があてはまります。
単子葉類は子葉が1枚、根はひげ根、葉脈は平行脈ですね。

2.

(1)ゼンマイ  ほかの3種類は種子植物
(2)マツ  マツは裸子植物・ほかの3種類は被子植物
(3)ススキ  ススキは単子葉類・ほかの3種類は双子葉類
(4)サクラ  サクラは被子植物・ほかの3種類は裸子植物
(5)ナス  ナスは双子葉類・ほかの3種類は単子葉類

参考ページ…分類のまとめ

具体的な植物名と、その植物のだいたいの姿を知らないと解けません。
ここにある植物の葉のようすと名前、木か草か、くらいは覚えておきましょう。
大木で花がきれいでない(花びらがない)のは裸子植物が多く、草で葉が細長いのは平行脈であることが多いです。
草で平行脈であれば、被子植物の単子葉類だと判断できますね。

(1)
ゼンマイは花がさかない植物です。その他は花がさいて種子ができる種子植物ですね。

(2)
この中でマツひとつだけ木であることに気づけば半分できたようなものです。
マツ裸子植物で、タンポポ・エンドウは被子植物の双子葉類、ユリは被子植物の単子葉類です。

(3)
葉脈の形を思い出しましょう。月見でよく飾られるススキは葉が細長い植物ですね。
ススキ単子葉類で、ツツジ・アブラナ・ホウセンカは葉脈が網状脈の双子葉類です。

(4)
すべて草ではないのでわかりにくいですが、花の美しさで判断できます。
サクラは木になりますが、被子植物の双子葉類、ソテツ・イチョウ・ヒノキは裸子植物です。

(5)
ツユクサだけ食べられない、というのはナシです。分類上、ここでは葉脈の形で判断しましょう。
ナスの葉は丸めの網状脈なので双子葉類、トウモロコシ・ツユクサ・イネは平行脈なので単子葉類です。

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