身近な植物には、根や茎や葉があるものですね。植物のからだが根や茎や葉に分かれているのは、それぞれ大事な役割があるからです。
ここでは、おもに葉のつくりや役割についておさえていきましょう。

葉のつくり

植物はすべての葉に日光があたるように工夫して葉をつけています。葉の断面のようすから、つくりを覚えましょう。




葉には葉脈が通っていて、
表皮の内側には葉緑体を持った細胞が
たくさんあります。

気孔はおもに葉の裏側に多数あります。
※葉の表側や茎にも少し存在します。


1対の三日月形の孔辺細胞に囲まれた
すきまです。

・酸素や二酸化炭素の出入り口
・水蒸気の出口


葉の維管束を葉脈といいます。

根から吸い上げた
葉でつくった養分を運んでいます。

蒸散

背の低い植物はともかく、かなりの大木ですら、全身に届くように根から水を吸い上げています。
蒸散によってからだの中に水の流れをつくっているのです。

蒸散…気孔から水が水蒸気となって大気中に
    出ていく現象

 

葉の中で水は水蒸気となって、
気孔から出ていきます。

※晴れた日や空気が乾燥している日には蒸散がさかんで、
 雨や湿った日には気孔が閉じて蒸散はあまり行われません。

蒸散によって水や、水にとけた土中の養分(肥料)は植物の全身にいきわたります。

気孔は蒸散のために水蒸気を出すだけでなく、光合成や呼吸のために酸素や二酸化炭素を出し入れしています。
「光合成と呼吸」の項目で確認してください。

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