解答と解説

1.

(1)下がる
(2)a
(3)a イ
(4)B
(5)イ

参考ページ…雲のでき方

(1)
ピストンを強く引くと、フラスコにあった空気が注射器内にも移動するので、空気が無理やり膨張させられ、気温が下がります

(2)
白くくもったということは、ふくみきれなくなった水蒸気が凝結して細かい水滴ができた状態ですね。
気温が下がって露点に達した、ということなので、操作a(ピストンを引いたとき)のほうです。

(3)
風船内の気圧は変わりません。
風船の外(フラスコ内)の気圧が下がる)と、それまでつり合っていたはずの気圧がつり合わなくなり、風船はふくらみます。
フラスコ内の気圧が下がるのは、操作a(ピストンを引いたとき)ですね。

(4)
地表にあった空気のかたまりが上昇し、上空にいくにつれてまわりの気圧が下がるため、空気のかたまりは膨張して気温が下がり、露点に達したときにふくみきれなくなった水蒸気が凝結して細かい水滴になり、雲ができます。
フラスコ内の水蒸気が凝結して白くくもる(雲ができる)のは、露点に達したときなので、実際の雲のでき方ではBの高さになったときですね。
さらに上昇し、気温が0度より低くなると、細かい水滴は氷粒になります。

(5)
フラスコ内の水蒸気の量が少ないと、露点が下がるため、ピストンを引いた程度では露点に達しない(雲ができない)可能性があります。
水蒸気の量をふやして露点を高くするために、フラスコ内を水でぬらしておく)とよいです。
また実際には、きれいな空気だと、露点に達して水蒸気が飽和状態を過ぎても意外と凝結しにくいものです。
参考:そんな状態のときに飛行機が飛ぶと、飛行機の排出ガスを凝結核にして雲(飛行機雲)ができやすいのです。
凝結するときに芯となるものが存在すると、スムーズに凝結しやすいので、線香の煙を入れておきましょう。
ちなみに酸化カルシウムは、一般には乾燥剤として利用されているくらい水を吸収しやすいので不適当ですね。

2.

(1)A
(2)1014hPa
(3)d
(4)a地点:イ d地点:キ
(5)垂直方向:い 水平方向:ア

参考ページ…等圧線と風

(1)
等圧線の1000hPaと1020hPaの位置関係を見て考えましょう。
B地点からA地点まで気圧は高くなっていきます。
A地点が高気圧付近、B地点が低気圧付近だとわかります。

(2)
等圧線は4hPaごとに引かれます。c地点は1012hPaと1016hPa
の中間くらいなので、1014hPaだと推測できます。

(3)
等圧線の間隔に注目です。
間隔がせまいほど、気圧の変化が大きいので、風が強いですね。
一番間隔がせまいのはd地点です。

(4)
高気圧からは風がふき出し、低気圧には風がふきこむのですが、地球の自転の影響で、風は等圧線に垂直にふくわけではありません。
風のふく向きを矢印で表し、北半球では矢印の向かう先を垂直より右に回転して考えましょう。
a地点では、高気圧からの風を背中に受けたと想像して、風の行き先を右にずらすと、風向は北東)になります。
d地点では、低気圧へ向かう風を背中に受けたと想像して、風の行き先を右にずらすと、風向は西)になります。
参考ページ…高気圧と低気圧 等圧線と風>風向の求め方

(5)
B地点付近は低気圧の中心です。
北半球において、低気圧の中心では上昇気流)が起こり、地表付近では風は反時計回りにふきこみます)。
高気圧の中心(A付近)では、下降気流(ろ)が起こり、地表付近では風は時計回りにふき出します(エ)。
イの時計回りにふきこむのは南半球での低気圧、ウの反時計回りにふき出すのは南半球での高気圧です。
参考ページ…高気圧と低気圧

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