生物間の「食べる」「食べられる」の関係は、実際は「鎖(くさり)」状ではなく、もっと複雑で「網」状のものです。
生物のえさはある1種類の生物とは限りませんし、その環境内でえさとなる生物の種類も複数の場合が多いです。
いろいろな環境での、具体的な生物間の食物連鎖の例を見ていきましょう。
テストでは生物名で出題されることが多いです。
具体的な生物名と、その生物がどんなタイプ(緑色植物か草食動物か肉食動物か菌類・細菌類か)なのかをつかんでおきましょう。
陸上・土中の食物連鎖
一般的な陸上・土中の食物連鎖の例です。肉食動物は同じタイプでも、その中でさらに食物連鎖ができていることもあります。
消費者 大型
肉食動物ワシ、タカ、
フクロウ、
ヤマネコ、キツネ
など小型
肉食動物ヘビ、カエル、
カマキリ、
小鳥(モズなど)、
モグラ、ダニ、
ムカデ、ヤスデ
など草食動物 リス、ウサギ、
ネズミ、バッタ、
チョウ、ミミズ、
ダンゴムシ、
トビムシ、
カニムシ、
原生動物、
センチュウなど生産者 緑色植物 葉、茎、根、
果実、木の実、
落ち葉など興味があればこちらで無セキツイ動物の分類を調べてください。
菌類・細菌類は次項の「分解者」にあたる生物です。生物の死がいやふんを分解してエネルギーを得ています。
くわしくは次項で確認してください。
水中の食物連鎖
一般的には以下のような食物連鎖になります。
植物プランクトン
水草・海藻・コケ生産者
→ 動物プランクトン
草食性魚類消費者
→
小型魚類消費者
→ 大型魚類
水辺の鳥類消費者
→ 水棲
ホニュウ類消費者
植物プランクトン…おもに微小な藻類 クロレラ、ケイソウ、アオミドロ、ミカヅキモなど
動物プランクトン…微小な無セキツイ動物 甲殻類の幼生、オキアミ、カイアシ、ミジンコ、ワムシ、原生動物など
※原生動物のうち、緑色のものは植物プランクトンともいえます。こちらで確認してください。具体的な例を紹介しておきましょう。
淡水 クロレラなど藻類→ワムシ→ミジンコ→ウグイ・フナ→ライギョ・カワセミ
植物プランクトン 動物プランクトン 小型魚類 大型魚類 鳥類海水 単細胞藻類→甲殻類の幼生など→イワシ→カツオ・マグロ→シャチ
植物プランクトン 動物プランクトン 小型魚類 大型魚類 水棲ホニュウ類藻類とは、水中で生活していて葉緑体を持つ花のさかない植物です。こちらで確認してください。
甲殻類とは、エビやカニなどの水中で生活する節足動物です。こちらで確認してください。
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