植物の分類

植物といえば、「花がさいて実がなってタネができて…」というイメージですが、花もさかない植物もあれば、分類上一応植物扱い、という生物もあります。
ここでは植物のそれぞれの特徴をおさえ、分類していきましょう。

花がさかない植物(参考)

花がさかないので、種子はできません。
今は教科書から消えてしまっていて習いませんが、ひとつずつ紹介していきます。





根・茎・葉の区別があって、胞子でふえます。葉緑体を持ち、光合成を行います。

日かげのしめった場所に生育しますが、きちんと根があるので、比較的乾いた場所でも生活できます。

花はさきませんが、葉のウラに「胞子のう」ができて、その中の胞子がしめった地面に落ちて、発芽すると「前葉体」という平たい小さな葉のようなものになり、そこに雄器(♂)と雌器(♀)ができます。雄器から精子が水の中を泳いで雌器の卵にたどりつくと受精して幼いシダ植物ができます。

ワラビ ゼンマイ スギナなど





根・茎・葉の区別がはっきりしないので、からだ全体で水を吸収します。葉緑体を持ち、光合成を行います。

水分の多い日かげに生息しています。

雄株と雌株の区別があって、雄株にできた精子が水を泳いで雌株の卵にたどりついて受精し、成長して胞子になります。

ゼニゴケ スギゴケなど



根・茎・葉の区別がなく、からだ全体で水を吸収します。葉緑体を持ち、光合成を行います。

水中に生息します。海藻と呼ばれるものは藻類です。

多細胞…ワカメ コンブ ノリ アオサなど
      胞子でふえます。

単細胞…ケイソウ クロレラ ミカヅキモ
      など
  分裂でふえます。


カビやキノコのなかまです。
根・茎・葉の区別はなく、葉緑体を持っていないので光合成はしません。
菌糸という糸状の組織からできていて、ほかの有機物にとりついて菌糸から養分をとります。
菌糸の先にできる胞子でふえます。

カビ…アオカビ クロカビなど  キノコ…マツタケ シイタケなど



単細胞でふつう分裂でふえます。
葉緑体を持っていないので光合成はしません。
非常にカンタンなつくりで、核と細胞質の区別もありません。
まわりの水・空気・土・生物などから養分を吸収しています。

病原菌…セキリキン コレラキンなど
その他…ニュウサンキン ナットウキン 根粒菌など

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