図Tのように、電気抵抗が20Ωと60Ωの2個の抵抗を直列につなぎ、電源装置1の電圧を変化させ、20Ωの抵抗に流れる電流を調べました。 次に図Uのように、図Tで用いたものと同じ電気抵抗を持つ抵抗を並列につなぎ、電源装置2の電圧を変化させ、20Ωの抵抗に流れる電流が、 図Tの場合と同じ値を示すように調節しました。このとき、電源装置1の電圧V1と電源装置2の電圧V2の比(V1:V2)はいくらですか。 最も簡単な整数の比で書きなさい。

   

ご質問: みかんさん(2005/1/19)

参考ページ…基本の公式 直列回路 並列回路

解説

問題文の条件に合ったときの直列回路(図T)の電圧をV1、並列回路(図U)の電圧をV2として、
それぞれの回路でオームの法則から電流を求め、その電流が等しいとして式をつくります。

【直列回路】
回路のどこでも電流の大きさは同じなので、回路全体の抵抗を求め、オームの法則を使って電流を求めます。
回路全体の抵抗は
  20(Ω)+60(Ω)=80(Ω)
電圧V1(V)、抵抗80(Ω)のときに回路に流れる電流は、オームの法則より、
 

【並列回路】
電源の電圧(V2)は、各抵抗にかかっています。
20Ωの抵抗にも、V2の電圧がかかっているので、20Ωの抵抗に流れる電流は、オームの法則より、
 

問題文より、@とAの電流 I は同じ値となるので、@=Aとして

  

これより、V1はV2の4倍の値であることが導き出されました。
V1はV2の4倍大きな値であるということは、V2がもし1V(ボルト)なら、V1は4V(ボルト)になりますね。
よって、V1:V2=4:1

答え

V1:V2=4:1

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