抵抗が回路に2個以上つながれていて、それが並列回路だった場合について問題を解く練習をしましょう。
並列回路のきまり 忘れてしまったときはこちらで復習
2つの抵抗にかかる電圧は同じ
(電源の電圧と同じ大きさ)
2つの抵抗で全体の電流を分け合う
回路全体の抵抗は
各抵抗値より小さくなる
(各抵抗値の和ではありません)
きまりにそってオームの法則を使う
各抵抗それぞれにまたは回路全体にオームの法則を使います。実際にやってみましょう。
【例題2】
左図のように、抵抗値のちがう2個の抵抗を
並列につないだ。次の問いに答えよ。@ 抵抗Dを流れる電流IDは何Aか。
A 図の電流計は何Aを示すか。
B 回路全体の抵抗は何Ωか。@並列回路なので、抵抗Dには電源と同じ8Vの電圧がかかっています。
抵抗Dについてオームの法則を使います。
A図の電流計は回路全体の電流を示すので、各抵抗に流れる電流の和を求めます。
まず、抵抗Cに流れる電流を求めましょう。
並列回路なので、抵抗Cには電源と同じ8Vの電圧がかかっています。
抵抗Cについてオームの法則を使います。
I=IC+ID=0.8(A)+0.2(A)=1.0(A)
B並列回路なので、単純にたし算できません。
回路全体の電流と回路全体の電圧から、オームの法則を使いましょう。
回路全体の電流はAより、1A。電源の電圧は図より8Vです。
※8Ωはもとの抵抗C(10Ω)や抵抗D(40Ω)より小さくなっています。
大きな抵抗も並列につなぐと電流がたくさん流れることになりますね。
並列回路の場合、全体の抵抗は各抵抗値より小さくなることは、テストのときの確かめに利用してください。
※解答は半角数字整数で入力してくださいね。
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