直列回路と並列回路

同じ大きさの電圧の電源を使っても、豆電球のつなぎ方によって明るさが違います。つなぎ方を2種類覚えましょう。

直列つなぎ

電流の通る道すじが一本道
(道すじがひとつの輪になっている)
ようにつなぐこと。

このような電流の道すじを直列回路という

並列つなぎ

電流の通る道すじが分かれている
ようにつなぐこと。
  

このような電流の道すじを並列回路という

回路による電流・電圧・抵抗のきまり

抵抗Aと抵抗Bを直列につないだ回路と、抵抗Cと抵抗Dを並列につないだ回路があるとします。
電圧や電流や抵抗のきまりを覚えましょう。こちらで感覚的にイメージしてもいいです。

各項目のラジオボタンをクリックしてみてください。
電流
  
回路を流れる電流は回路のどこでも同じ大きさ
         I = IA =IB

電圧
  それぞれの抵抗にかかる電圧の和は電源の電圧
         E = EA + EB

抵抗
  それぞれの抵抗の値の和が全体の抵抗の値
         R = RA + RB

各項目のラジオボタンをクリックしてみてください。
電流
  全体の電流はそれぞれの抵抗を流れる電流の和
         I = IC + ID

電圧
  各抵抗にかかる電圧や電源の電圧は等しい
         E = EC = ED

抵抗
  全体の抵抗の値はそれぞれの抵抗の値より小さい
         R < RC     R < RD

ただし、IAは抵抗Aを流れる電流、IBは抵抗Bを流れる電流、ICは抵抗Cを流れる電流、IDは抵抗Dを流れる電流、I は全体の電流とします。
E
Aは抵抗Aにかかる電圧、EBは抵抗Bにかかる電圧、ECは抵抗Cにかかる電圧、EDは抵抗Dにかかる電圧、Eは電源の電圧とします。
R
Aは抵抗Aの抵抗の値、RBは抵抗Bの抵抗の値、RCは抵抗Cの抵抗の値、RDは抵抗Dの抵抗の値、Rは全体の抵抗の値とします。
理解しにくい場合は「添え字の意味」

つなぎ方による豆電球の明るさのちがい

  

同じ電圧の電源を使い、抵抗A〜Dも同じ新しい豆電球を使ったとしましょう。
A〜Dのうち、どの豆電球がいちばん明るいでしょう?
答えはCとDが同じ明るさで明るく光ります。AとBは同じ明るさですが、CやDより暗いです。

直列回路(AとBで電源の電圧を分け合う)と並列回路(電源の電圧がCにもDにもかかる)では、豆電球には並列回路のほうが大きな電圧がかかっています。
それで、並列回路のほうが豆電球1個(CとD)に大きな電流が流れ、直列回路の豆電球(AとB)より明るくつくことになりますね。
ただし、並列回路のほうが早く乾電池がなくなってしまいます。当然ですね。
また、直列回路ではAかBのどちらかが切れてしまうと、回路も切れてしまうので、無事な豆電球も消えます。
並列回路では、CかDのどちらかが切れても、電流は無事な豆電球のほうを流れているので、無事な豆電球だけ同じ明るさで光り続けます。

  ※解答は半角数字の整数で入力してくださいね。

@図1の I1の値は?     

A

A図2の I2の値は?

A

B図3のE1の値は?

V

C図4のEの値は?

V

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