E、I、Rはどんな意味がある?

電圧、電流、抵抗のそれぞれの英語の頭文字をとったものです。
いちいち「電圧」とか「電流」とか「抵抗」と言うのがめんどうだから、かわりに記号を使っているのでしょう。
公式にも表しやすいですね。

Eelectromotive force…………電圧
Iintensity of electric current…
電流
Rresistance……………………
抵抗

※電圧の記号はVを使っている教科書もあります。

 

A(アンペア)、V(ボルト)、Ω(オーム)の意味は?

どれも科学者の名前にちなんでつけています。

アンペア…電流について研究したフランスの物理学者アンペール
ボルト…「ボルタの電池」を発明したイタリアの物理学者ボルタ
オーム…「オームの法則」を発見したドイツの物理学者オーム

の功績をたたえてつけられたそうです。

 

回路による電圧や電流の関係でEやIやRにくっついている小さな数字や文字などは?

E1やE2、IAやIB、RaやRbなどの小さい数字や文字は添え字(そえじ)といって、名前みたいなものです。
たとえば、どこにかかる電圧も全部Eと言ってしまうと困るから区別するために添え字をつけます。
これは本来、使う人が自由に決めてかまいません。ふつう、抵抗の名前(抵抗A、抵抗1などのAや1)を添え字にします。
添え字を使わず、電圧E1や電圧E2をa、bなどの文字で表してもいいのですが、「電圧を表すもの」だと一目でわかるので、できるだけEに添え字をつけて表しましょう。
IやRについても同様です。たとえば…

  抵抗1抵抗2が同じ回路にある場合

E1…抵抗1にかかる電圧 E2…抵抗2にかかる電圧
I1…抵抗1を流れる電流 I2…抵抗2を流れる電流
R1…抵抗1の抵抗の値 R2…抵抗2の抵抗の値

添え字を使う場合、「これは何を表す」と約束を前もって宣言してあるはずです。
問題文に書かれているか、図で表されているので、よく理解してから添え字付きの記号を使いこなしてください。

ただし、抵抗が1個の場合は区別する必要がありませんので、添え字なしのE、I、Rを使います。
抵抗が2個以上のときで、添え字なしのE、I、Rを使うときは
E電源の電圧(全体の電圧)
I全体の電流(電源付近の電流の値)
R全体の抵抗(2個以上の抵抗を1個の抵抗と見なしたときの合成抵抗)

を表すことが圧倒的に多いです。

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