ダイブログ 2012


7月中旬まで梅雨明けが遅れて大荒れとなった九州地方。

しかし、今回のツアーはとりわけ好天、ベタ凪に恵まれた真夏らしいツアーとなりました。

鏡のような海面の上を昨日はは南へ、今日は西へ。

海を体いっぱいに感じた3日間でした!

1.湯瀬

2.湯瀬

3.湯瀬

4.鷹島

5.宇治群島 雀島

6.津倉瀬

7.千貫瀬


湯瀬三昧

薩摩硫黄島と黒島の間にある孤岩「湯瀬」、またの名をデン島。

九州地方の大物釣り師には有名な岩。

鹿児島本土からは2時間弱。

いつもの「しおり丸」も最近はスピードを落とし25ノットの巡航で南下します。

以前は凪なら30ノットでカッ飛んでいましたが最近は大人になった?(笑)

そんなわけで1時間40分ほどで到着。

真夏の湯瀬が待っていました!

N.Kayama

Y.Takabatake

ツバメウオは今回も多かったです。  N.Kayama
水底にサメの死骸が落ちていました。  akinoshima

すっかり夏の海になった薩南海域。

湯瀬の水温は水面近くで32℃の場所も。。

いくらなんでも高すぎでしょう、のぼせちゃいますよ(苦笑)

水中はときおりヒヤッとする水の場所もあって涼めましたけど。

名物、ギンガメアジは健在、あいかわらずドヒャーッと現れては泳ぎ回ります。

潮流はどうしたことか1日緩く、凪の海面同様ダイビング中もかなりまったりペースで巡ることができました。

それでも、場所によってはダウンカレントでエアーは下へ

名物脱兎のギンガメアジ。      Y.Asai
Y.Asai

ニザダイはあいかわらず多い!     T.Yuuki

T.Yuuki
T.Yuuki

温帯のハギ類と亜熱帯のハギ類が混じるのも湯瀬らしい

Y.Asai

Akinoshima

ここはどこ?ッて感じのムレハタタテダイの大群

昨年の7月に凄い数のイソマグロが見られた場所に行って見ますが、今年は「??」いませんでした(-_-;)

前の週もそれほど見られなかったし、水温の影響か潮の影響か海はやっぱり不思議です。

少し沖のほうでイソマグロの編隊を見たので、もっと深い場所にたまっているのかな?

それでもやっぱり湯瀬は野性味タップリ、楽しい場所です!


凪の湯瀬でスキンダイビング

湯瀬か見える薩摩硫黄島 次は行きましょうか!  Y.Takabatake

終始おだやかな中で湯瀬のダイビングが終了
2年分の湯瀬ルート図。10年分の何枚かあります。 Yuuki

・・

湯瀬をバックに

・・

帰路もベタ凪、開聞岳を見ながら。  T.Yuuki


2日目は3島巡り

2日目も真夏の陽射しとベタ凪の海。

絶好の遠征日和です!

まずは津倉瀬を経由して鷹島へ。

今日もベタ凪、 海面はまたもや鏡となりましたぁ!  Y.Takabatake

.

.

鷹島 なかなか迫力ある無人の島(岩)です。   akinoshima

釣り人さん、メジナはここにもこんなたくさんいますよ(^_^;)
Y.Asai

以前潜ったときに10匹以上のメジロザメに中層から浮上までずーっとグルグル回られた場所に潜ってみます。

もちろん、そのサメを(適度に)期待して。

湯瀬辺りの黒潮ブルーとはまた少し違いますが、素晴らしく抜けの良い透明度です。

水温も27〜28℃と快適。

潮のあたる場所まで行くとメジナが凄い数で群れています。

鷹島では特に多く感じるコガネスズメダイも乱舞で気持ちの良い光景です。

でも

最後までサメは現れませんでした。

ダイバーの周りをずっとグルグル回るようなサメが来なくて良かったような残念だったような(苦笑)



宇治群島!        Y.Takabatake

2島目は宇治群島

鷹島で潜ったとは宇治群島へ走ります。

約30分で到着。

まずは雀島で潜ります。

こちらも気持ちの良い真っ青な夏の海。

潜ってすぐにギンガメアジ群れ、浅い場所のキビナゴナドの群れもきれい!

カスミアジやツムブリ、メジナの大群などを見てきました。

今日は本当に素晴らしい透明度、気持ちいい! Yuuki
ギンガメアジもお出迎え

ため息の気持ちよさ。   T.Yuuki

・・

・・

宇治家島の避難港で

宇治群島は薩摩半島から西へ約70km。対馬暖流の通り道で魚が多い場所として釣り人などに知られています。

江戸時代から明治時代には漁業基地として人が住んだこともありましたが現在は無人島となっています。

ここには避難港があり、薩摩半島などの子供たちがキャンプなどで訪れることもあるそうです。

今回も笠沙小学校の遠足のための草刈やキャンプ準備のために船が来ていました。

宇治群島の港に入港しました。  N.Kayama

廃墟と飛び降り

なんか「廃墟と飛び降り」って字にすると怖い感じがしますね(^_^;)

もちろん怪談とかではなく。

住居跡にも行ってきました。

以前に行ったときよりずっと草深くなっていて便所後などは発見できず。

それでも、カマドや五右衛門風呂の跡などもあって廃墟好きにはたまらない風情がありましたよ(笑)

そして、岸壁からの飛び降り

高さ約7mほどの岸壁から海に飛び降ります。

この高さはちょうど怖さを感じる高さで、さらに海底がクッキリ見えるので激突しそうな気がしてさらにドキドキします。

N.Kayama
N. Kayama

五右衛門風呂。入ってみた(笑)
カマドの跡?      N.Kayama

昔はここに生活があったんですよね。  akinoshima

今回40歳代以下の男性はみな飛び降り、皆さん「勇者」となることができました!

宇治群島をあとに          nankyoku


津倉瀬

宇治群島と薩摩半島の間にある岩群です。

水面上に出ている岩はそれほどの高さは無いものの、水中地形はこのあたりでもっともダイナミックかも。

岩の直下から一気に40mくらいまで落ちていたり水路通過もできたりします。

今回も気持ちの良い青い海の中、タカサゴ、メジナ、ニザダイ、ムレハタタテダイなどどれも大群でわきあがってきました。

ここも楽しい「岩」 津倉瀬         Y.Takabatake

津倉瀬の釣り人。この暑さの中、大丈夫??  Yuuki
カツオドリ   T.Yuuki

青くて暖かい実に気持ちいい海です! T.Yuuki

津倉瀬では深い場所から魚たちがわきあがってきます。

突然の嵐のようなタカサゴの大群。  N.Kayama
ムレハタタテダイもきれい!

魚で向こうが見えないくらいになります。  T.Yuuki
ウミウサギ

後半は水路を。これまた皆さんあちこち覗いて楽しそう!Akinoshima

下にカメがいたのに気が付きませんでした。 N.Kayama
海面下から(^-^)


ここがいつもの拠点。 ひたすら静かな坊津秋目港  Akinoshima

常宿 がんじん荘          Y.Takabatake

・・

・・

秋目 がんじん荘のおいしい夕食     T.Yuuki

Mさんの釣果! これも夕食でいただきました(^-^)


ラストは千貫瀬

今回もラストのダイビングは港から10分とかから無い場所にある「千貫瀬」へ。

魚影の濃さで言えば、湯瀬や宇治群島より上。

今回は先日まで続いた大雨の影響か透明度が良くなかったのですが、あいかわらずの魚の数!

イサキやタカサゴ、ニザダイ、ハガツオ。

なにか動きが妙だと思ったら濁った層から突然現れるメジロザメ軍団。

見えたときにはほんの数メートル先。迫力満点でした。

キビナゴの超大群とそれを捕食しまくるカツオやカンパチなどの時の千貫瀬もまた見たいぞ。

すぎ沖合いの沖秋目島 

最終ダイブはこの沖合いの沈み瀬「千貫瀬」で。  Y.Takabatake

伊豆っぽいカゴカキダイと南っぽいタカサゴ群 Y.Asai
中層には視界いっぱいサンノジ大群

大きいメジロザメが何度もいきなり出てくるのでドキッ!
イサキもサメを怖がってか走りまくってました。

千貫瀬の根頭のキンギョハナダイたち、凄い数できれい!

.


.

宇治群島の港にて

今回はとくに最高の夏の海でしたね。

さすがにこの高い水温で魚は多いとは言えませんが、それでもいろんなシーンを見ることができました。

でも、なにより鏡のような海を縦横に走り回り真っ青な海でダイビングや海遊び、最高に贅沢で幸せなことですよね。

参加していただいた皆様と、快速船でこの広い海域を走り回ってくれた「しおり丸」、そしてユキオ君に感謝です!

この季節なのにまたもや他のダイバーにぜんぜん会わなかったです。(会ったのは釣り人の船だけ)

多くのダイバーが手軽なビーチポイントか、人気生物やガイドさんがいる有名スポットばかりを目指すと言うことでしょうか。

かえって、ブランドとして海を選ぶ方がまず来ることの無いこの海域をこの2日間私たちだけで遊びまわれてありがたい限りですヽ(^o^)丿

そんな遠征に参加していただいたメンバーの皆さんに敬意と感謝の意をいっぱいささげたいですね。

ありがとうございました!!

おわり


これまでの南九州ログ


ツアーログ目次

Top Page