願乘寺庭園にある3つの名石をご紹介します。

1. 筏の飛石(いかだのとびいし)

一つ目は、小堀遠州の茶室から来た「筏の飛石』と呼ばれる一対の石です。横に長い青石で、長短二つの石が筏型に 面白く並べられています。しっとりとした色といい、形といい、二つの取り合わせ方といい得も言われぬおもむきがあります。第1石(写真右側)は、長さ146cm 幅43cm 高さ18cmあり、第2石(写真左側)は、長さ103cm 幅34cm 高さ17cmあります。

 

 

 

 

2. 傘型手洗い鉢(かさがた てあらいばち)

二つ目は、「傘型手洗い鉢』と呼ばれるものです。傘を逆さにしたものを太く変形して、柄のつく部分が掘られて、水が入るようになっており、 この傘型の手洗い鉢は元は佐和山の石田三成の茶室に大中小と三本あったものの一つです。

一拳きなさい ちょぼすけさん
蛇の目のから傘 三蓋で
しゅっしゅく鉄砲 五さいて
ちょちょんほい

という唄はこの手洗い鉢を唄ったものであると伝わっています。

 

 

3. 捨石(すていし)

最後三つ目は、「捨石』です。高さ90㎝程度で、やや艶のある黒石です。これは豊臣秀吉の長浜城にあったものと伝えられています。長さ145cm 幅83cm 高さ92cmあります。