◆平成25年 ツーリング
2013年08月16日〜17日実施
中山道 軽井沢宿〜芦田宿
ツーリングクラブのお盆ツーリングの話を誰も言い出さないまま8月になった。わたくしHP管理人は、クラブのツーリングが無ければ行きたいところがあったので、今夏はそれを実行することにした。
実は2008年から旧中山道の宿場町をバイクで巡っている。きっかけは雑誌「読売旅行2001年11月号」の特集「中山道六十九次再発見の旅」。歩く人のための特集だけど、私はこれをオートバイで巡ろうと思い買った。そのうちに行こうと思いながらも、クラブのツーリングが充実していたことや、1人で出かけるのが面倒になってきたこと。そして雑誌を買ったのを忘れていたことにより実行されずにいた。しかし、2008年の北海道ツーリングから帰ってきて突然「読売旅行」のことを思い出し実行することにした。
実施に当たっては壮大な目標を立てて挫折するのはイヤだから、軽い気持ちで始められ気軽に続けられる方法として、京都から原付2種スクーターを使った日帰りで少しずつ進んでいく事にした。
しかし、滋賀県あたりまで来るとスクーターでは往復に時間がかかり過ぎるようになり高速を使い始めた。このあとさらに遠くなると日帰りでは不可能になる。それどころか何泊も必要になる。そこで目標を「江戸・日本橋」でなく、1泊で行ける「軽井沢宿」までと決めた。そこから先は、また考えが変わった時に行けばいい。
既に京都・三条から滋賀県の柏原宿まで訪問済みである。今回は次の「今須宿」から旅を続けるのもいいが、せっかく夏のツーリングであるから、思い切って私の終点「軽井沢宿」から攻めることにした。
8月になってから計画を立て始めたが、1人で長距離を走るとテンションが下がり、ペースが保てないこと(2008年の「高遠の桜」で実感)や安い宿がなかなか無く、ツインでコストダウンを図ろうと考え、1人誘って2人旅になった。
長い前置きはここまでです。
08月16日(金)
てなわけで、今回はCB1300とCB400の2台です。急なお願いに付き合ってくれてどうもありがとう。
出発はいつものバイクショップを3:23。今日は平日なので高速の深夜割引を利用するためこの時刻の出発。3:46に京都南ICから名神高速に乗る。4:20、黒丸PAで休憩。夏とはいえ、この時間は少し寒いのでメッシュジャケットの下にロンTを着る。
6:00、中央自動車道の恵那峡SA。朝食とガソリン給油で約50分休憩。岡谷Jctを経由して長野自動車道。8:15、梓川SAで休憩。ここまで特に渋滞もなく、先頭を走る私のテンション低下も無く、一定のペースを守りいい感じで来ました。
高速を下りる「碓氷軽井沢」は更埴Jctで上信越自動車道。10:00に佐久平PAで休憩の後、10:16に碓氷軽井沢IC到着。この出口は群馬県になるんですね。遠くまで来てしまいました。
県道92号→43号。けっこう道路は混んでます。さすが軽井沢、ずっと人気の避暑地・観光地なんだな。ブームが終わった清里とは違いますね。清里も新しい形で生まれ変わりつつあるようですが。
10:32に軽井沢駅到着。CB1300さんはLINEで仲間に軽井沢到着を報告している。さあ、中山道宿場めぐりの開始だ。18次・軽井沢宿(宿場の次数は日本橋と三条を除いた東京から通し番号で表示。参考文献:『中山道を歩く旅(山と渓谷社)』)は、現在の軽井沢銀座にある。事前に調べた情報によると、地元では軽井沢は中山道の宿場町であることに無関心のようだ。これまで訪ねた宿場町では通りを昔の街道風にし、色々モニュメント・看板などで盛り上げているているところも多かったが、中山道にはそのようなものは少ししかない。それもそうだろう。宿場町に頼らなくとも、日本有数の避暑地『軽井沢』ブランドなのだから。
いつもの宿場町巡りはバイクで街道を通り抜けているが、ここはそう言う訳にもいかない。駐車場にバイクを止めて歩きました。ツーリングのお決まり、「1日1個目標!」、ソフトクリームもここで食べました。ここのところ大阪の気温は連日35℃以上。それに比べるとさすが軽井沢、ずいぶん涼しく感じましたね。
19次・沓掛宿。ここも宿場町の面影はない。本陣跡も今は普通の民家。ただし表札に本陣と入れてある。20次・追分宿からは、宿場の雰囲気を残すところが多くなる。
 軽井沢駅 |
 18次・軽井沢宿 |
 はちみつ入ソフトクリーム |
 軽井沢銀座 |
 19次・沓掛宿 本陣跡 |
 20次・追分宿 高札場跡 |
21次・小田井(おたい)宿到着は13:08。街道がお祭りのため車輌通行止めになっている。さらに関係者がゲートのところにいる。歩道にバイクを停めて行いくのもちょっと気が引ける感じがしたが、そこはちょっと機転を利かせて「お祭りなんですね」と声をかけた。
8月16日は、毎年「小田井宿祭り」を開催しており、皇女和宮が江戸へ嫁ぐ際、小田井宿を通った様子を再現した「皇女行列」が行われるとのこと。「ちょうどこの時間なら本陣前の行事が見られるのではないか」と言われ、「我々はいい時に来たのですね」と言って祭りを見に行った。これで歩道に停めたバイクはおとがめ無しですね。
翌日のレポートにも書きますが、この様子は17日の信濃毎日新聞の1面の記事にもなっており、
『北佐久郡御代田町御代田の旧中山道小田井宿で16日、小田井宿祭りが開かれた。江戸時代末期に皇女和宮(かずのみや)が京から江戸の将軍家に嫁ぐ際、旧中山道の小田井宿に立ち寄った様子を再現した「皇女行列」があり、住民や観光客らがみやびな歴史絵巻に見入った。
紋付きや狩衣(かりぎぬ)(公家装束)などを着た住民約50人が、和宮役の中学生が乗った車を中心に行列をつくって登場。雅楽が響く中、約300メートルを30分近くかけて進んだ。本陣前で和宮が給仕に与えたとされる「拝領人形」が地元住民に手渡されると行列は終了。宿場街では、信州御代田龍神太鼓の演奏やミニ蒸気機関車(SL)の運行などもあり、大勢の観光客や家族連れが祭りを楽しんだ。
住民らでつくる実行委員会が主催する祭りは25回目。和宮役を務めた御代田中1年の原田明子さん(13)は「緊張したけれど、二度と着られないような着物を着て、一生の思い出です」とはにかんだ。』
偶然ですが、本当にいいものを見せてもらいました。特に和宮役の女性は綺麗な娘さんでしたよ。
 小田井祭り 皇女行列 |
 和宮役の原田さん |
 本陣前で「拝領人形」が地元住民に手渡される |
22次・岩村田宿はめぼしいものは無さそうなので、「住吉神社」の写真を撮って足跡とした。
時刻は14時を過ぎ、ようやくお昼ご飯。この旅は出来るだけ安く上げようと決めていたのでお昼は「吉野家141号線佐久平店」。優待券も使い節約した。
23次・塩名田宿。宿場を示す看板はあるものの、本陣跡などがよくわからないまま通過。24次・八幡(やわた)宿。ここは本陣跡もあります。25次・望月宿。ここは表示もあり、わかりやすい宿場です。しっかり本陣跡もあるし、雰囲気のある旅館もあります。
望月宿を通過し自販機前で休憩するが、天気が怪しい。少し雲が厚くなり遠くでは雷もなっている。時刻は15:30。本日の宿泊地である塩尻までには和田峠越えもあり、雨でも降られたらイヤなので目標の軽井沢宿−塩尻宿間、14宿場(13宿場+1間の宿)のうち5宿場を残してホテルに向かうことにした。
しかし、ホテルに向かうと行ってもしばらくは街道を走るので、間の宿(あいのしゅく=下記参照)である茂田井(もだい)宿、26次・芦田宿の写真を通ることが出来た。
※宿場間の距離が長い、峠越え等の難路である等、旅人に多大な負担を強いる地勢があると、係る地点には需要に応える形で便宜を図る施設が自然発生的に興るものであるが、その様にして宿場と宿場の間に興り、発展した休憩用の施設が「間宿」である。
芦田宿の写真を撮った後は国道142号で新和田トンネルへ向かう。この道をそのまま走れば下諏訪宿に行けるので、また通ることもあろう。国道から27次・長久保宿の位置は確認できなかったものの、28次・和田宿は「ここ」ってわかるぐらい大きな観光地になっていた。かなりの史跡が残っているのだろう。次回が楽しみである。
新和田トンネルを抜け、山の中を過ぎると雨の気配はなくなっていた。国道20号→19号と走り、塩尻駅から1駅松本寄りの広丘駅前にあるホテルいさみに16:57到着。天気を心配して宿場巡りを切り上げたが、時間的にもちょうど良かったようである。
チェックインをし、とりあえずビールを買って部屋に行き乾杯。少し暑かったのでクーラーと思ったら、あれ無い。部屋にあるのはおそらくヒーター。でも窓を開けていたら涼しくなったし、夜中は寒いぐらいでした。
ホテルは朝食付きだが、夕食はお休みと言うことなので外に食べに行く。最初は養老乃瀧に行ったが満席。次にお好み焼き。ここは外に待ちがいた。その隣の備長扇屋 塩尻広丘店は空いていたのでここで夕食。けっこう食べたけど安かったです。
本日の走行は596kmでした。
 24次・八幡宿本陣跡 |
 25次・望月宿本陣跡 |
 間の宿 茂田井の一里塚 |
 26次・芦田宿本陣跡 |
 ホテルいさみ |
 備長扇屋で乾杯 |
08月17日(土)
朝7:20から朝食。食後、地元の信濃毎日新聞を見ると1面に昨日の小田井宿の祭りのニュースが載っていた。
さて、今日は元々の予定は全くない。そこで、まず松本へ行き土産を購入することに。でも駅前でバイクを置くところがない。そのままロータリーに停めても良かったが交番の真ん前だったので、一応この時間に開いている土産屋とバイク置き場をお巡りさんに聞く。バイクは反対側のロータリーに駐車場があるとのこと。でも行ったらミニバイク専用みたいですけど・・・。
土産を購入後、国道158号−安房トンネル−高山をかすめて美濃方面。あ、安房トンネルはETCが使えるのね。ゲート手前で急いでカードを入れる。ここは通過でなく一時停止する料金所だった。高山で中部縦貫自動車道。入口を行き過ぎたのだけど、なんか無料ぽいので飛騨清見まで乗ってみた。やはりここまで無料だった。その後、道の駅 桜の郷荘川にある「おうか」で昼食。少し贅沢に「飛騨牛焼肉丼」を食べました。
美並ICから東海北陸自動車道に乗って、名神高速の彦根ICで下りる。途中の関SAでは本日のソフトクリームを食べた。
彦根からはツーリングでよく使うルート、国道306号−307号で帰ったが、18:10頃に信楽でまさかの雨。すぐ止みそうになかったのでレインウエアを着て走ると、すぐに雨のエリアを抜け止みました。あの山の区間だけの様でした。
枚方に帰ったのは19:17。本日の走行は407km。2日間で1003km。ちなみに管理人のCB400SFの燃費は21.59km/Lでした。どうしても宿場巡りはストップアンドゴーが多くなり、燃費が落ちます。
打ち上げはいつも通り「喜助どん」に20:00過ぎに集合し(といっても2人だけど)、乾杯!でした。
 飛騨牛焼肉丼 |
 関SAでソフトクリーム |
 打ち上げの乾杯。 |
【今回かかった費用明細=管理人の場合】
合計金額 23,227円
おみやげ、打ち上げ除く
〈明細〉
飲食費 | 6,241円 |
ガソリン 46.63L | 7,461円 |
宿泊費(朝食含む) | 3,675円 |
有料道路 | 5,700円 |
駐車場代 | 150円 |
そうだ、このレポートにバイクの写真が1枚もありません。本当にツーリングかわかりませんね。すみません。
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