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             「 修復の心得 」          戻る
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   [ 通電前 ]   写真撮影とJPGの保存。
 1) 必ず回路図を用意する。
    * 書籍やweb等で事前に情報を収集する。
 2) 内部を清掃し埃や湿気を取り除く。
 3) 抵抗・コンデンサ等の値の確認。(*経年劣化による不良が多い)。
    特に、古くなった[カーボン抵抗]は長時間通電の信頼度が低い。
 4) コイル・トランス類の断線や絶縁不良を確認する。
 5) 部品はオリジナルに拘らず、 交換が無難。
    A. 電解ブロックコンデンサ
    B. AC 一次側に入っているコンデンサ×2
    C. パワートランスのAC一次側に並列に入っている
      コンデンサは撤去する。
    D. カップリングコンデンサ
    E. 出力トランスに並列に入っているコンデンサ
 6) 回路図と配線実体との[ 改造 や 差異 ] を確認する。
    A  部品の交換は同じものが好ましいが
      C・R等の値は[ 近似値 ]でよい。
    B  マイカコンデンサはなるべく使用せずセラミックや
      スチロール型で代用し耐電圧は高めに設定する。      
    C  同調回路のコイルとバリコンは組合わせに注意する。
    D  直熱整流管 [ 12F ]等では
      直後の入力フィルタ電解コンデンサの容量は規格内とし
      初期チャージによるフィラメント寿命の影響を避ける。
     ( 最近の電解は漏洩電流が改善されている。10μF 迄はOK )。
    E  C.R等の部品は新品であっても、念のため良否を
      テスターでチェックしてから取付ける。
      抵抗のカラーコード再確認
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   [ 通電 ]
  1 )  配線に間違いがないか確認する、特に電解コンデンサ等の
      逆接続は破裂の危険性がある゛
  2 )  通電は即座に切れる状態で行う。
  3 )  各部( テストポイント等)の 電圧を測定し[ メモ ]する。
  4 )  電圧異常の原因を調べ故障箇所を探る。
  5 )   感電に注意する。
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   [ 調整 ] *** 測定器類の準備 ***
   1 )  IFTの調整とトラッキング調整。
   2 )  長時間(30分以上)通電テストし、パワートランスや抵抗の
      異常な過熱等がないか確認する。
      発煙、発火に備え、セットから離れないよう注意する。
   3 )  FM回路の調整は慎重に行う。
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   作業後は、半田鏝の電源OFFを確認し[手洗い]は丁寧に行う
   ( 半田は[鉛]と錫 )。
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