第70〜72回
第72回【春よこいの巻】('11/2/23〜'11/4/4)
初折表六句
1発句 春よこい歌えば蛙唱和せり
2脇句 ハミングをして土筆を探す
3第三 春草の袴はずして醤油味
4四句 徳利斜に催促とする
5五句 傾城の美女とは知らず月見酒
6折端 稲束の枕薄のしとね
初折裏十二句
7折立 縄文のビィ−ナス豊か望の月
8二句 千年の杉万年の恋
9三句 帰りには手をつないでる入社式
10四句 世界各国花の輪になれ
11五句 宮崎のフラワーフェスタ春の音
12六句 涙ぬぐひて仔牛を仕入る
13七句 煌々と新燃岳に夏の月
14八句 一風呂浴びて新茶楽しむ
15九句 糟糠の妻なまめくや山の宿
16十句 今は梅干干し大根か
17十一句 菜の花や日の丸弁当作る母
18折端 あすは遠足リュックにゃドロップ
名残表十二句
19折立 菜の花と桜のコラボ空蒼し
20二句 ピースして待つシャッターの音
21三句 タイマーの落ちる瞬間ひと通る
22四句 くちづけのとき用便のとき
23五句 見つめるや熱きもの湧く冬薔薇
24六句 寒に堪えつつ満開を待つ
25七句 振り込んで又振り込んで待つ満貫
26八句 水掛不動の満願成就
27九句 運玉に願いを込めて左投げ
28十句 夢幻の選抜に出る
29十一句 延長の秋季大会月昇る
30折端 ベンチの隅にコオロギの声
名残裏六句
31折立 鳴くものに耳を澄まして花野iいく
32二句 大の字になり大空仰ぐ
33三句 隼の蒼穹高く舞いにけり
34四句 鳥海山の遠くけぶれる
35五句 出稼ぎを終へ満作に迎へらる
36挙句 被災の地にも巡り来る春 |
鵜雪
如水
南圃
風
如水
鵜雪
風
南圃
鵜雪
如水
南圃
風
如水
鵜雪
風
南圃
鵜雪
如水
南圃
風
如水
鵜雪
風
南圃
鵜雪
如水
南圃
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪 |
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1 【蛙の声】はやカエルの出る季節になってしまった。
2 ♪どこかで春が生まれてる〜。思わず口ずさんでしまう春の陽気だ。
3 【土筆の佃煮】年に一度は味わいたい懐かしい味。
4 【おやめなさいよ】春草独特の苦みが酒量をあげる。
袴に徳利を斜めにして本人も斜め。それでも一言もう一本。
5 膝枕で鼻毛を抜かれているうちに、お国は一大事。将たるものは心せよ。
6 【いい夢】傾城の美女は、雌の狐だった。
7 狩と漁(すなどり)の生活には恋の争いはあっても戦はなかったと聞く。
8 【屋久島】大地にシッカリと根をはった俺の気持ちを伝えたい。
9 【一目ぼれ】草食君、恋は直感!! 早いもの勝ちだよ。
10 ♪世界をつなげ花の輪に〜。各国とも自国の問題でそれどころではないか。
11 【原産地は?】昔からそこで咲いていた様な顔をしている花も、原産地を調べてみ
ると日本古来のものは以外に少ない。
大根は古代エジプトでは既に栽培されており、ピラミッド建設作業者の大事な食料
でもあったらしい。紀元前に中国に入り、日本でも日本書紀にはその名が出てい
るとか。今では谷口農園の大事な農産物の一つでもある。
12 「牛飼いは牛を飼はねば牛飼いでないから」と言って6頭の仔牛を買った酪農家の
言葉が胸に残っている。
13 降灰も漸く鎮まり、牛たちは青々と茂った草を食む。
再びこんな綺麗な月を拝めるとは、何と幸せなことか。
14 【復興】早くこういう風になって欲しい。
15 私が手塩に掛けて磨き上げた妻の妖艶さはいかがな。
谷崎潤一郎「瘋癲老人日記」もどき。
16 【今は昔】こんな私に誰がした、、無くてはならない味を出してる!!
17 【日の丸弁当】春の運動会かな、遠足かな、母の作ってくれた弁当が懐かしい。
18 枕元にリュックをおき、床についたが中々眠れない。
大好きなドロップの缶の音が聞こえてきそうだ。
19 【老人会バス旅行】あと1〜2週間もすると、西都市の西都古墳公園は菜の花と
桜が見事に拡がる。幼稚園児から老人会まで春のピクニックで大賑わい。
20 家族揃っての花見。子供がピースをしなくなる頃が親離れの時期となる。
21 近くに誰かがおられれば、無理にセルフタイマーを使うことはない。
この世は持ちつ持たれつである。
22 【下品】どうも連想が下品な気がする。
23 控えめでもなぜ気を引かれるのが冬の薔薇だ。
24 【春の芽吹き】冬の厳しい天候の中でも、しっかりと春の開花の準備は進んでいる。
25 【マージャン】勝負の楽しみの極致はここにあるのではないかな、
下りて勝つマージャンは面白みがない。
26 ♪庖丁一本 晒にまいて〜。
『死ぬ程苦しかったわてらの恋も、親方はんは許してくれはった。』
27 【世界平和】日南市の鵜戸神宮。岩屋の祠の脇の10メートル位眼下にある亀に似
た大きな岩の背中に50センチ角位の枡が彫ってある。小さな素焼きの土玉を男
性は左手で、女性は右手で願いを込めて投げ入れる。見事に入れば願い事が叶
うと言う。5個100円の運玉を200円、300円と投げ続ける熱心な人もいるらし
い。多分世界の平和をお願いしているのだろう。俺はただ彼女が欲しいの一言だ
ったが、、、、、
28 【努力と運】21世紀枠出場、佐渡高校。相手は古豪智弁和歌山。結果は1対8.
籤運が悪かったともいえるし、あの智弁とぶつかったのは幸せだったともいえよ
う。夏の甲子園には手が届かない学校がこうした制度で夢を果たせるのは見てい
る方にとっても嬉しい。
29 選抜に出られたのも、秋季大会の好成績があればこそであろう。
30 【コオロギ】 動中静あり。負けても泣くな、勝っても驕るな、コオロギが見ているぞ!
31 咲く花も鳴く虫も秋の花野は慎ましやかだが小紋のように深い趣がある。
32 気分爽快。最近の暗いニュースを忘れて、伸び伸びと気宇壮大になってみたい。
33 【隼】鳥を観察している人は、わかるらしい。
鳶が舞う遥か高空を舞う鳥を、「あれが隼です」と教えてくれた人がいた。
34 八郎潟に春が来た。田の落穂に命を繋いだものが子育てを始めればそれを糧とす
るものもまた子育てを始める。春霞の向こうには斑雪の鳥海山が朧に浮かぶ。
35 ふるさとの山に向かひて言ふことなし・・・。車窓から先ず眼に飛び込んでくるのは
おらが富士。ホームに降り立つと満作の黄色い花がいっぱい咲いていた。
36 【4月】被災地の皆さん、春は必ず巡り来る。がんばりましょう、応援します。
第71回【初詣の巻】('11/1/10〜'11/2/22)
初折表六句
1発句 初詣皆の健康手を合わせ
2脇句 お神酒振る舞い祈る子宝
3第三 囀りに目を覚ましたる朝かな
4四句 寝床に届く目刺の匂ひ
5五句 病室の窓より光朧月
6折端 手を振る乙女応える彼氏
初折裏十二句
7折立 サヨナラと送るナースの片笑窪
8二句 お弁が盥の木片浮く磯
9三句 灯台のあかりを守る夫婦かな
10四句 夏嵐過ぎかもめとたわむる
11五句 夏雲や浦賀水道潮目立つ
12六句 朝ドラに沸く尾道の町
13七句 島影に月の出を見る瀬戸の秋
14八句 秋刀魚もとめて船の出てゆく
15九句 無事祈り朝餉に用ふ酢橘もぐ
16十句 糖尿病によく効くという
17十一句 情けなや低カロリーの花見弁当
18折端 霞の如し妻の愛情
名残表十二句
19折立 立春の朝日紅玉如くあり
20二句 瑞々しきやデザート旨し
21三句 これがよしあれもいいなで四十路過ぎ
22四句 妻の買い物付き合いきれず
23五句 手袋に食い込む重き荷物かな
24六句 塩鰤なくば正月もこず
25七句 高検の出世街道今何処
26八句 君の前から消え去り行かん
27九句 抱きしめて子供の如く愛撫せん
28十句 孫の代はりに山羊を育てむ
29十一句 満月に石灰白き牛舎かな
30折端 蜩鳴けど牛の声なし
名残裏六句
31折立 渡り鳥忌避さるゝ身の哀れかな
32二句 デモに崩るるムバラクの夢
33三句 人繋ぐインターネット世を変える
34四句 楽天栄え商店滅ぶ
35五句 引き売りに集う年寄りげんげ咲く
36挙句 スミレ如何と村から娘 |
南圃
鵜雪
風
如水
鵜雪
南圃
如水
風
南圃
鵜雪
風
如水
鵜雪
南圃
如水
風
南圃
鵜雪
風
如水
鵜雪
南圃
如水
風
南圃
鵜雪
風
如水
鵜雪
南圃
如水
風
南圃
鵜雪
風
如水 |
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1 【元旦】明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
2 【子宝】若い人たちに、どんどん精出して、子どもを作ってもらおうではないか。
3 人は夜に、雀は朝にぐゎんばるものらしい。
4 台所では包丁の音。きょう一日の始まりだ。
気密の高い部屋では、この雰囲気は味わえない。
5 【月光】光はいつでも誰にとっても、希望の光。
6 【恋人】どちらを患者に、どちらを見舞い客に想定したらロマンティックになるだろう
か。
7 きょうは嬉しい退院の日。でも別れが辛く寂しい限り。
風さん、早く病院から離れてください。院内感染が心配です。(笑)
8 【佐渡情話】寿ゝ木米若が唸り、美空ひばりが歌う情念の一話。
9 【灯台守】♪♪おいら岬の灯台守は妻と二人で、、、、
10 【かもめ】かもめは最大の友、一時の余暇を餌やりに。
11 浜辺の恋の季節が終わる頃東京湾を塞ぐように潮目が立つ。
秋刀魚、戻り鰹、酒飲みにも主婦にも嬉しい季節がやって来る。
12 尾道は坂の町。少し上ると朝ドラ「てっぱん」でお馴染みの尾道水道がよく見える。
朝ドラのお陰で観光客は増えているそうで、大河ドラマ同様に誘致合戦が激しくな
る筈だ。
13 【瀬戸の秋】送り出した娘の花嫁姿を想いうかべながら、月の出を見る。
14 【味覚】昨年は秋刀魚も高値に終わった。今年は豊漁を祈りたい。
15 夫の帰還が第一。豊漁なら更に嬉しい。
熱いご飯と秋刀魚を美味しそうに食す夫に感謝です。
16 【打算】大事な父さんには長生きをしてもらはないと、約束の海外旅行に行けない。
17 【花見】あなたのは特別弁当だと言われて楽しみにしていたのに、、、、
糖尿病の身仕方ないか。
18 【春霞】わがままいってはいけない、奥様の愛情があなたを霞のように包んでくれて
いるのです。
19 立春薄雲を通しての太陽は春の到来を告げるように穏やかであった。
20 朝の果物は金だとか。リンゴと云えば幼少の頃の病気のときに
お袋が擦ってくれたのを覚えている。
21 【出会い】選り好みはよくない、目移りもよくない。
男女の関係も、就職もあればよしとせねば。
22 【買い物】これもいい、あれもよい、、、女性の買い物には付き合いきれない。
23 揚げ句の果てに運搬は小生の役目。気は優しくて力持ち?、単なる下僕?。
24 信州の正月に塩鰤は無くてはならない雑煮の具。鰤街道を富山から高山まで3日、
松本まで7日を掛けて歩荷(ボッカ)をしたという。
25 【大阪高検】自分達の出世の為なら他人を貶めても良いのだろうか
26 【破滅】俺のことは諦めてくれ、君は君の道を。
27 【肝玉かあさん】金や名誉は女房に要らぬ家族元気であれば良い。
28 山羊は雑草を食べてくれるし、乳とチーズも年寄りにはヘルシーだ。
名前を呼べば近寄ってきてとても可愛い。
ところで、今年の盆には孫たちは顔を見せてくれるだろうか。
29 【飼育小屋】グローバル化も、領域限定考えないと。
30 【静寂】牛のいない牛舎。白い石灰だけが目立つ。
31 鳥インフルは渡り鳥には何の罪もないのだが、何時になれば終息するのやら。
32 密告のネットワーク、息子への世襲、ムバラク王朝樹立の夢は政権の腐敗と格差
の拡大によって崩れた。
33 【情報】情報伝達のグローバル化とそのスピードが恐ろしくもある。
34 【買い物難民】ネット販売と大型郊外店舗が栄え、街中の商店街はシャッター通りと
なってしまう時代、しわ寄せは年寄りに。無縁社会と買い物難民の出る世の中に
なってしまった。
35 商店のなくなった過疎の村に引き売りが復活しているという。
雪も融けた道ばたで賑やかなお喋りが復活している。
(鵜雪)【魚の行商】当地では魚の行商が復活している。相模湾岸の漁港から取れ
たての魚を軽四輪に積んで、行く先々で魚をさばいて売っている。行商が来ると近
所の人たちで人だかりが出来る繁昌ぶりだ。
36 ♪ラララ赤〜い花束車に積んで〜。
愈々春だ。26日には歩こう会で播磨の綾部山梅林行きだ。
第70回【岩海苔の巻】('10/11/29〜'11/1/9)
初折表六句
1発句 岩海苔を採りて二拍手冬夕日
2脇句 ひと風呂浴びて熱燗とする
3第三 独り居を熱いお茶入れ慰める
4四句 碁敵の顔盤に見つ
5五句 持て成しは月見団子と妙手とす
6折端 戻り鰹とかち栗を添え
初折裏十二句
7折立 出征兵見送る列車秋高し
8二句 想ひの丈を眼と眼で交はす
9三句 後悔は先にたたない一目惚れ
10四句 四の五の言わぬ江戸っ子の意気
11五句 寿司喰ひねぇ!けふはおいらの奢りでぃ
12六句 四つ星の店ハートどきどき
13七句 蛍狩り月なき闇へ案内する
14八句 夜鷹飛び立ち身を寄せきたる
15九句 夢未だ懐のもの何処へやら
16十句 ほりえもん見しうたかたの夢
17十一句 想ひ出の醍醐の花見黄泉までも
18折端 美女千人と花びらの風呂
名残表十二句
19折立 弓なりの竿を上ぐるや桜鯛
20二句 龍馬も釣りし鞆の浦かな
21三句 引き潮も上げ潮も渦巻き木の葉舟
22四句 なすすべもなき一人暮らしよ
23五句 みしみしと音を立つるや屋根の雪
24六句 静まりかえる年越しの夜
25七句 屋敷神祀る祠に手を合わす
26八句 来年こそはと求婚を待つ
27九句 恋心賀状に託す大晦日
28十句 翁媼の笑ふ絵はがき
29十一句 満月に添ひゆく二人の顔ゆたか
30折端 雀集まる稲穂の如し
名残裏六句
31折立 たつぷりの乳飲む赤児豊の秋
32二句 満ち足りて知るあめつちの恩
33三句 思いとげ戻る古里苔の墓
34四句 雲に見立てる父母の顔
35五句 見上げても見下ろしてもまた桜かな
36挙句 手には名物桜弁当
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風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
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如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
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1 【一六島(うるっぷ)海苔】出雲の特産として有名な一六海苔は冬の3ケ月しかとれな
い名品。古くは朝廷への献上品として出雲風土記に記録があるという。
一日の作業が終わると海の神に二礼二拍手をして感謝をするのが昔からの習わし
という。いかにも神話の国出雲らしい仕来りだ。
(南圃)如水様 鵜雪様 風様
朝夕はスッカリ冬らしくなってきました。
連句の件皆様にご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
今月も8日から10日余り留守にしますので、今回まで休ませていただきたいと思って
います。71回から参加させてください。宜しくお願い致します。
2 冷えたからだを温め、熱燗での一杯。よく働いたあとの至福のひととき。
南圃さん、次回のご出席をお待ちしています。
3 【独居】熱いお茶でもコーヒーでも良い。お酒は癖になる。
4 待つ待たないでのけんか別れは一昨日のこと。昨日は傘で顔を隠して通りすぎた。
今日は碁石の音を聞かせてやろう。我慢できずに入ってくるだろう・・・
5 お袋はその昔、米粉の白い団子とそれの周りに黒豆をくっつけた月見団子を作って
いた。
6 【勝負師】主人は勝ち負けにこだわる男のようだ。
7 勝ち栗に武運長久を戻り鰹に無事での帰還を願う妻
8 生きて還れとは云えなかった時代。云った強い女性もいたそうだが・・・。
9 【やってしまえ!】こういうこともあるかもしれないが、結果を恐れるな。草食系の諸
君!!
10 隣の嬶はともかく可愛いガキが8人もいれば上出来よ!
11 嘗て、弟がきたとき家族と寿司屋へ行くと、いつの間にか回転寿司屋になっていた。
河岸を替えようと思ったが、弟がここでよいと云うのでお陰で安くついた。
所詮おいらは江戸っ子ではないのだ。
12 【気もそぞろ】彼女へのおごりは良いが、気に入ってくれたかなとどきどき、
財布は大丈夫かなとまたどきどき。
(如水)ホテルプラザでの見合いのあと、北新地の寿司屋に行ったが、
まさにこの心境であった。小物と見抜かれたのか、ものの見事に破談となった。
13 路の細い処、滑りやすい処も頭にたたき込んだ。
後は一寸足を滑らしてくれるのを待つだけだ。
14 相手は意図に気づいているのでは、それに応えてくれるのが愛しいところ。
15 【夢の中】あぶない、あぶない!君子危うきニ近寄らず。
16 獅子文六の小説の「大番」を今の世に再現したのが「ほりえもん」
奇しくも彼も愛媛県の出身だった。
「ほりえもん」の本名が堀江貴文である事を思い出すのに一苦労をした。
時のたつのが速いのか、わが忘却のスピードが早まったのか悩ましい。
17 秀吉ほどの成功者にして、夢のまた夢と云わせた人の一生。
来世はどんな人生を夢見て旅立ったのだろうか。
18 【花風呂】こんな夢は愚か者の夢か。
19 【恵比寿顔】群れがいるのは分かっているが餌だけを食われる。
微妙な当たりに合わせてぐっと一息、目の下一尺の大物だ。
一休みも一興と言ったものの些か手持ちぶさた。
続けば忙しくなければ手持ち無沙汰。とかくこの世は難しい。
20 桜鯛と云えば鞆の浦。沈没のあととは云え、ときは将に桜鯛のシーズン。
龍馬ほどの人物なら、釣りを楽しむ余裕ぐらいはなかっただろうか。
21 【木の葉舟】民主党みたいな船だ。せめていい船頭がいれば救いがあるものを、
船の中で内輪もめとは。
22 今日の朝日新聞の一面は「孤独の国の私したち」であった。
何時の間にこんな世の中になって仕舞ったのだろうか。
23 今度の順番はいつになるのだろうか。もう待てない、夜が明ければ頼んでみよう。
24 【越年】雪の降る夜は、吹雪を除いてシーンと静まり返るものだ。
そういう時は、気味が悪いほどちょっとした音でも聞こえてくる。
25 異常気象に悩まされた今年、来年は穏やかな年であることを願いひたすら手を
あわせる。
26 今風に云えばプロポーズか。もう長い付き合い、授かり婚が増える筈である。
27 【熱い賀状】年賀状は屠蘇を飲みながら、せめて大掃除が済んでから筆をとった
そうだが、今の半月前に出せといわれるパソコン年賀状は、どうも気が入って
ない感じだ。
28 【大願成就】嬉しい賀状が届いた。早速気持ちをこめてこんな返信をした。
正月に投句の番が巡ってきた。こいつぁ春から・・、
皆様にも良い年でありますよう祈念致します。
29 人生を堪能尽くしたお二人。手をつないでの月夜の散歩、月も微笑むようだ。
30 【豊かな実り】豊かな実りは、万物に幸福をもたらす。
31 稲刈りの合間、日当たりのよい畦で乳を含ませる。
吸う児も、吸はれる親も至福の一時だ。
32 世界には1時間に約1,000人の子供が飢餓で亡くなっていると云う。
そのことを思うと感謝せずにはおられない。
33 【後悔】親に何もしてあげられなかったなー。墓前で泪する男あり。
34 見上げる空から「よくやった」「がんばったね〜」という声が空から聞こえてくる。
35 吉野の桜は下千本、中千本、奥千本と云われるが、実際は全部で約3万本ある。
吉野の桜はまさに花の雲である。
36 【名物弁当】当地には、桜山という地名があり、昔吉野に桜を寄贈した記録がある。
いつの間にか地元の食材屋が、季節限定名物として桜弁当なるものを売り出して
いる。
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