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第55〜57回
 
第57回 第56回 第55回
 
    第57回【半袖にの巻】('09/5/26〜7/7)
 
    初折表六句
      1発句   半袖に替えて気になる腕時計
      2脇句       浴衣まつわる脛のしろさよ

      3第三   なさけなや子にかじられる肉もなし
      4四句       鶏がらスープもてはやされて

      5五句   町おこし拘りラーメン具に緬に
      6折端       落人村の新そば素朴

    初折裏十二句
      7折立   鶴姫の歌声かなし月の夜
      8二句       鈴虫の声大八恋し

      9三句   今昔の遠距離恋愛様変はり
      10四句       人つく餅の粘りて旨し

      11五句   納豆の効果抜群異国の地
      12六句       宿の朝食異常に美味し

      13七句   月照らす床に踏み込む寒稽古
      14八句       足裏冷ゆる覚えの消えむ

      15九句   試験前頭寒足熱一夜漬け
      16十句       お袋の味女房の味

      17十一句  蜆汁啜るあしたに梅の花    
      18折端       葦の芽わけて鮒漁をする

    名残表十二句
      19折立   もろもろの小さい命田水張る
      20二句       マクロレンズで写す楽しみ

      21三句   伸び縮み太って痩せる鏡かな
      22四句       インフル止みて風船飛ばす

      23五句  ドームでの「生ビールいかが、、」は今ひとつ
      24六句       やはりアイスと紺碧の空
      
      25七句   電車賃おなかに消えて道遠し
      26八句       恋歌詠みつ君が御許に

      27九句   初物よといいつつ妻が食うトマト
      28十句       寿命伸びるも問題多し

      29十一句  子供等の声なき村の月見かな
      30折端       小猿キャッキャと柿の実に群れ

    名残裏六句
      31折立   都会から棚田守ると稲刈りに
      32二句       よろめく腰に地蔵の笑顔
     
      33三句   うな丼で23回忌懐かしむ
      34四句       まだ呼ばないで今はしあわせ

      35五句   爺婆の入れ歯鳴らせる花見かな
      36挙句       手心加えて春の嵐よ

如水


鵜雪
南圃


如水


南圃
鵜雪

如水


鵜雪
南圃


如水

南圃
鵜雪

如水



鵜雪
南圃


如水

南圃
鵜雪

如水


鵜雪
如水


鵜雪


如水


鵜雪
如水


鵜雪 
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   1 小生のウォッチはプラスチックに金メッキ?蒸着の安物。これが電波時計並みに
     よく合うので永年愛用している。最近メッキが剥げて地のグレーが目立つように
     なってきた。
 
     ところで、半袖は季語か。半ズボンがあるのだから、どしどし使いたいものである。
 
   2 季節の変わり目、気になるものといえば・・
 
   3 【親世代の苦しみ】働けど働けど・・・、
     蟹工船が愛読される世の中に変わっているらしい。
 
   4 【根性】肉は無くとも骨さえシッカリしておれば、世の中捨てたものじゃない。
 
   5 【つわもの】渋谷で全国ラーメン大会があった。この時期に会社を休んで食べに
     行き平気でテレビのインタビューに答えていた兵も居た。
 
   6 祖谷にて十割そばを食したことがあるが、出来損ないかと思われるほどボソボソと
      した短いもの。テレビで見る十割そばには、腰があると聞くことがあるが信じられ
      ない。
 
   7 【椎葉村】椎葉村の民謡は「刈干し切り唄」にしても「稗つき節」にしても哀愁を
     帯びた静かな物語風である。
 
   8 【虫の音】恋という魔性は、年月を忘れさせる。
 
   9 今の若者は幸せである。少々金はかかるが、その気になれば何時でも逢える。
 
   10 機械でつく餅よりも声をかけ、合いの手を入れ、汗をたらしこんだ餅が手触りも味
      もよいもの。
 
   11 【水戸納豆】日本サッカーは、このところ粘りもうまみも出てきた。
      もっと食え食え、水戸納豆!!
 
   12 【旅行】定番メニューのはずの朝食だが、いつもの我が家の食事と何故だか違う。
      この歳になっても必ず「おかわり」をしたくなる。
 
   13 柳生新陰流をおこした武蔵守信綱は我大胡町から車で15分ほどの上泉というと
      ころに屋敷を構え剣術の指南をしていたという。
 
   14 床の冷たさも、竹刀を合わすとたちどころに忘れてしまう。
 
   15 【定期試験】冬の寒い時期、睡魔と戦いながらの一夜漬け。
      数十年も昔の話。この所漸くあの虚しい夢をみなくなった。
 
   16 【内助の功】嘗てはお袋が作ってくれたちょっと塩味の利いた白菜が支えだったが、
      なんでも試験のこのごろは、家内のつけたナスが励みになっています。
 
   17 蜆は水から炊くのか、熱湯に蜆を入れて炊くのか、女房に訊いたことはない。
      思えば、お袋のめしより女房の飯の方を多く食っている勘定になる。
     
   18 【近江の春】水も温み鮒が産卵のために岸辺に上がってくる。水しぶきを上げる産卵
      は豪快なものだが思いを果たせず仕掛けにかかってしまうものもいる。
 
   19 【春の田んぼ】早春に水が張られた田んぼで、一番先に生まれる命は
      おたまじゃくし、めだかや小鮒が見られる頃は春本番だ。
 
   20 【接写】この所昆虫の写真をマクロレンズで写す事に凝っている。
      昆虫の目にピントを合わせることがポイント。後日ご紹介したい。
 
   21 遊園地にある鏡の館。一部屋ごとに変わる己が姿を楽しむのも一興。
 
   22 甲子園での7回表に風船を膨らませるのだが、最近は最初のひと吹きが中々
      入らない。下準備に伸ばしたり吸ったりひと苦労である。
      あれ?! 季語が入ってしまった。
 
   23 【生ビール】生ビールを飲みながらのナイター観戦。オープングランドでの風に吹
      かれながらの味は最高!!とビールの好きな友人は言っていました。
 
   24 【炎天下】野球といえば、素朴だった昔の高校野球と、坪内だとか飯島の名前を
      思い出す田舎の球場のプロ野球が懐かしい。
 
   25 海水浴に行って、帰りの電車賃をかき氷に使ってしまった子供の頃を思い出す。
 
   26 密やかに聞かせる恋の歌を案じながら歩けば千里も一里、
      うるさい両親もぐっすりと寝込でいる頃だろう。
 
   27 【初物トマト】初物のトマトを目に付くように台所に置いておいたら、
      早速食卓に上った。私流の愛情表現を理解してくれたかどうか?
 
   28 初物を食すると何年か寿命が伸びると云うが、素直に喜べる世界でありたい。
 
   29 【現代の姥捨て】気が付けば村を守っているのは年寄りばかり
 
   30 【自然回帰】この一帯は、俺たちの居住地だったと、
      人に追われた野獣が戻ってくる。
 
   31 きょうは田植え以来の家族揃っての稲刈り。どこの棚田も大勢の人で賑わう。
 
   32 運動不足のパパ、中年太りのママ、口ほどには身体は動かず作業は子供が主役。
      主役はてきぱきと脇役は頼もしげに嬉しげにご下命に従う。都会では見られぬ家族
      円満の景が其処此処で繰り広げられている。
 
   33 【裕次郎23回忌】偶々腹をすかして入った鰻やのテレビで、裕次郎の23回忌を
      知る。人気の所以はあのハニカミ笑顔か。
 
   34 ♪俺は待ってるぜ〜。 ん?聞こえなかったことにしとくわ。
 
   35 【時が変われば】裕次郎なんて何処がいいのかね〜。あたしが思うに目玉の
      松ちゃんが一番いい男、その次が家のお爺さんだよ、とババがいきまく花の下。
 
   36 【花嵐】切歯扼腕とはこのことか、花がどんどん散ってしまう。
 
第57回 第56回 第55回
 
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    第56回【花ぞ散るの巻】('09/4/12〜5/25)
 
    初折表六句
      1発句   花ぞ散る総会済んで孫去りぬ
      2脇句       入学式を楽しみに待つ

      3第三   桜咲き大きな声で「ハイ」返事
      4四句       還暦に着る赤いちゃんちゃこ

      5五句   望月に吾が半生を顧みる
      6折端       影を見ながらあと振り向かず

    初折裏十二句
      7折立   流れ星一筋引いて消えにけり
      8二句       手と手をつなぎしし座眺めん

      9三句   しし鍋や二人でにたりにやりかな
      10四句       仲間と分かつ今日の収穫

      11五句   優勝を逃して友と涙する
      12六句       新婚を真中に豊穣祝歌

      13七句   灯が点り祇園祭りに月いづる
      14八句       桟敷のむこうに隊士が走る

      15九句   平然と三味弾く芸妓の肝太し
      16十句       お化け屋敷に悲鳴の響く

      17十一句  故里や廃屋の庭さくら咲く
      18折端       藁葺き屋根にぺんぺん草が

    名残表十二句
      19折立   いぬふぐり春一番の使者となり
      20二句       並ぶ地蔵の頭巾をかえる

      21三句   笑いすぎ石仏少し傾ぎけり
      22四句       こらえよ耐えよ麻生と小沢

      23五句   雪降るや隣も遠き過疎の村
      24六句       皆集まりて猪鍋つつく

      25七句   俺辞める議員集いて後始末
      26八句       美人候補のダントツ勝利

      27九句   歴代のイケメン総理は誰だろう
      28十句       陰で支える女の意気地

      29十一句  内職の仕事はかどる月の夜
      30折端       故里からの新米旨し

    名残裏六句
      31折立   ころころと肥る赤子や天高し
      32二句       まるまるとした旬のジャガイモ

      33三句   筍や尺尺尺と伸びにけり
      34四句       京の料亭値段も高し

      35五句   夢の夢芸子はべらせ花の宴
      36挙句       馴染みの椀に蜆汁飲む

鵜雪
如水

南圃


如水
鵜雪



南圃

鵜雪
如水

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如水
鵜雪


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鵜雪
如水


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鵜雪


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鵜雪
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鵜雪



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鵜雪
如水

南圃
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   1 【惜春】昨日地域の総会が済み、今朝早く孫たちが去っていきました。
     今日からは静かな日常が戻ります。
 
   2 来年は孫の入学。お祝いは机かランドセルか。来年の春が待ち遠しい。
 
   3 【入学式】毎年近くの小学校の入学式に出席する。担任の先生に名前を呼ばれて
     「ハイ」と返事して立つ子供たちに、元気に育てよとエールを送りたい。
    
   4 【定年もまたよし】初回の人生は慌ただしかった、
     今回は呆けたふりしてマイペースで。
 
   5 自分の自由になる時間に限れば、還暦までより今後の20年間の方が長いのでは
     ないだろうか。無為に過ごしては勿体ないと思いつつ72歳を迎えてしまった。
 
   6 【前向き人生】あと振り向けば、反省ばかり。ここは背筋を伸ばし前向きで行こう。
 
   7 【星に願を】光が消えないうちに願い事を言うと叶うと言われるが・・。
 
   8 【流星群】今年は近年稀に見る流星群の当たり年らしい。特に11月頃のしし座流
     星群では、1時間当たりの流星の数が200個とも推測されているらしい。
     このくらいの数があれば、どんな願い事でも叶えて貰えそうだ。
 
   9 【今夜の楽しみ】しし鍋をつつきながら、男は何思ってかにたりとし、女はにやりとし
     ている。いや実は同じことを妄想しているのだ。
 
   10 今日の獲物は超大型、猟友と二人掛りで軽トラに積み込むのがやっとだった。
      久々の札の厚みに思わず頬が緩む。愛犬には何をご馳走してやるか。
 
   11 【悔し涙】今日の試合の負けは、明日の勝利への夢をつなぐ。
 
   12 【五穀豊穣子沢山】若者の農業への関心が高まっている。
      村に若者が戻り新しい農業が育てば日本の再生も進むだろう.
 
   13 豊穣祝歌は豊穣を感謝する秋祭りか。
      されば疫病・災厄などを祓う夏祭りといこう。
 
   14 【幕末】幕末とは奇妙な時代、一方では白刃がひかり、他方では祇園ばやしの音
      が伝わってくる。日本の歴史では、大衆が政治を覆すということは稀のようだ。
 
   15 客を大切にするのが祇園の習わし、ましてその客に惚れていたならかくまうのは
      当たり前。
 
   16 【肝試し】小心者には手強いゲーム。
 
   17 【故里】故里の風景は残しておきたいものだ。日本の過疎の問題は外国ではどう
      なっているのか、知りたいところだ。
 
   18 「ぺんぺん草」を大辞林で引くと、「ぺんぺん草(ぺんぺんぐさ)が生(は)・える」
      〔補説〕 ナズナが普通に見られる雑草であることから、建物などが取り壊されて
      空地となり荒れ果てているさまのたとえ。・・・とあった。
      己の発想の平凡さを思い知った。
 
   19 いぬふぐりが咲き始めると、春が近いことを感じる。
 
   20 頭巾も新たに笑顔の地蔵がお遍路さんを迎える。
 
   21 当尾の岩船寺から1km余りの路傍に無数の石仏、わらい仏は一番人気とか。
 
   22 【我慢】高笑いしてはいけない、悲観してはいけない。一寸先は闇、明日はわが身。
 
   23 大雪が降れば麻生さん家も小澤さん家も見えなくなる。訪ねるには自分で雪掻き
      をしなければならない。病がなければ介護支援も受けられずストーブに灯油を入
      れるのも大仕事だ。
 
   24 【新人歓迎会】農業志願の若者夫婦が都会から引っ越してきた。
      久し振りの人口増に村落上げての歓迎会。青年の志に感激し成功を祈る。
 
   25 【代表辞任】こらえられず耐えられず。何で?、すべからく単純がよい。
 
   26 出口調査によると、男性票を圧倒的に集めたとか。
 
   27 【イケメン】小泉さんも女性にもてたらしいが、
      案外角栄さんあたりが最高のイケメンかもしれない。
 
   28 【凡夫敷るる】伊藤博文と梅子、ロダンと花子、与謝野鉄幹と晶子等など。動乱の
      明治を陰で支えたのは武士の心を持った女達。妾と言われようが芸者といわれよ
      うが男が浮気をしようが惚れた男を懸命に支えた。近年には女の一針に失墜した
      総理もいたが。
 
   29 内職はいつも夫が寝てからである。
 
   30 【新米】今は新米の嬉しさがいささか薄れているようだが、昔の旨さは忘れられない。
 
   31 【メタボ】赤子肥やすも亭主肥やすな。濃い味噌汁と沢庵で新米を腹いっぱい食う
      というのも果たせぬ夢となってしまった。
 
   32 【新ジャガ】今年の春のジャガイモを収穫。メークインも男爵も
      まるまると大きくて立派なジャガイモの出来に、農園長も思わずニッコリ。
 
   33 【筍】見るたびに、ずいずいと伸びて恐怖感すら感じる筍。放っておくと庭も竹林
      に変わってしまう、特に高齢者宅では柔らかい内に根元から切っておかないと、
      始末に負えなくなる。
 
   34 四月の歩こう会で筍の名産地の乙訓を歩いた。夜の部の参考にダメモトと、錦水亭
      のホームページのメニューを覗くと「たけのこと魚料理」で、松12千円 竹15千円
      梅18千円 菊20千円であった。竹の高さに負けず、値段も高かった。
 
   35 【神楽坂】小生の卒業した学校は新宿神楽坂にあった。粋な黒塀の前を通りなが
      ら「卒業するまでに一度は座敷に上がりたいね、、、」と語り合ったものだ。
      卒業して50年、未だ夢のまた夢。
 
   36 春の夢、酔い覚ましには古女房の蜆汁が一番。
               
第57回 第56回 第55回
                   
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    第55回【花桃の巻】('09/2/18〜4/10)
 
    初折表六句
      1発句   花桃の紅きに染まる稚児の夢
      2脇句       ひばりとなって夕焼け空へ

      3第三   卒業の記念文集地に埋めて
      4四句       貰ったサインを大事に仕舞ふ

      5五句   宵闇やフランクの声懐かしく
      6折端       有楽町で満月を観る

    初折裏十二句
      7折立   長き夜やガードの下を梯子酒
      8二句       男磨きていつか娶らん

      9三句   手作りの弁当を持ちピクニック
      10四句       山の彼方に夢を求めて

      11五句   住める土地あれば人住む不思議さよ
      12六句       人の過不足悲喜こもごもに

      13七句   はるばるとゴビの砂漠に夏の月
      14八句       夏にも着るよ ラクダのシャツを

      15九句   ユニクロの独り勝ちなる新繊維
      16十句       肩で風切る下町奴

      17十一句  菜の花と桜の花が競い合い
      18折端       ひばり揚がれば目白がつつく

    名残表十二句
      19折立   飛沫あげ水田に上がる春の鮒
      20二句       下る水路の絶へて久しき

      21三句   このたびも東を拝み墓参かな
      22四句       初物を食べ西向き笑う

      23五句   「牡蠣入荷」チラシの店へまっしぐら
      24六句       女房上座に鍋奉行する

      25七句   いつになく張り切ってるよお父さん
      26八句       そわそわニヤニヤトン汁作り

      27九句   生卵割り込み眸伏せてだす
      28十句       サルモネラ菌を恐れもせずに

      29十一句  月夜茸狸も避けて通りけり
      30折端       案山子の腕に雀鈴なり

    名残裏六句
      31折立   ひつじ田に落穂を探す人の影
      32二句       カンバス置けば夕闇迫る

      33三句   夕焼けはホワイトバランス曇りモードで
      34四句       港神戸に恋の灯ともる

      35五句   子はパンダ親は車座花見酒
      36挙句       浪速の春の花の通り抜け   

南圃
鵜雪


如水

鵜雪
南圃


如水


南圃
鵜雪


如水

鵜雪
南圃

如水


南圃
鵜雪



如水

鵜雪
南圃

如水


南圃
鵜雪


如水

鵜雪



如水
鵜雪

南圃


如水
南圃
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   1 【ひな祭り】谷口農園の花桃は毎年3月3日の桃の節句に合わせた様に開花する。
     ところが今年は異常気象のせいか既に5部咲きの状態。毎年近くの幼稚園に
     大きな枝を届けているが、花が残るだろうかと心配している。
   2 【揚雲雀】今の子どもの夢は何なのだろうか、
     一度聞いてみたいと思っているところだ。
 
   3 卒業の記念にタイムカプセルを埋めるのが流行った時代があった。少子化で学校
     の統廃合が進んでいる今日、何処に埋めるのかは悩ましい問題であろう。
 
   4 中学校の卒業時、サイン帳にコメントと共にサインをして貰ったものだ。好きな女の
     子には中々頼めなかったのを思い出す。今でもこんな習慣は残っているのだろうか。
 
   5 【尽きぬ悩み】悩みは尽きぬ秋の暮れ、悩みも年とともに無機質な悩みに変わって
     きているのが実感だ。
 
   6 【十五夜】ネオン輝く有楽町界隈、果たして月が見えるだろうか。
     夜空はネオンはおろか、街灯も無い村里で眺めるのが最高だろう。
 
   7 初めての東京出張時、ニュートーキョーにて山田部長以下部を挙げての歓待の宴。
     あと山本・小塚氏らとガード下を何軒か。門仲の川治旅館へどうして辿りついたか
     は記憶にない。時は下り、誰かさんと「はとバス」の一行に紛れて日劇ミュージック
     の無償観賞。深川・八重洲ともども懐かしい有楽町である。
 
   8 【木遣り】女の嫌いは好きということとガード下の婆に教えられ一念発起をした男。
     真っ赤な絹のネクタイを締めて出社した新入社員は研修の受注伝票の数字が汚
     いと言って怒られ、社員旅行では女性先輩の気風の良い飲みっぷりにたまげた。
     まだまだ下町の気風が色濃くのこっている時代であった。
 
   9 【青春】新入社員時代、独身者だけがメンバーの会があり休日には皆でよく出掛け
     たものだ。男性軍は寮生が多く、女性軍からの差し入れ弁当が楽しみだった。
     あの娘の弁当は美味しかったなー、、、
 
   10 【若者よ】豊かさの中に、明日を見失いがちな若者よ。
      体を鍛えておこう、必ず役立つときが来る。
 
   11 ヒトの先祖はアフリカに居たたった一組のオスとメスといわれる。その子孫がアラ
      スカ、アマゾン、アンデスの山頂からオアシスまでに住み着いている。不可解な
      のはあのイースター島にまで人がいることだ、何人の古代人が海に飲み込まれ
      たのだろうか、なぜ温暖な土地から厳しい環境の地へ行き住み着いたのだろうか。
 
   12 人が多過ぎて困っている処があるかと思うと、少な過ぎて困っている処もある。
      同じ状況でも立場が変われば、逆に喜んでいる人もいる。昨年の新卒は売り手
      市場と喜び、企業側が頭をかかえていたのが嘘のような昨今である。
      アフリカの爆発的な人口増加も、中国の一人っ子政策も禍根を残すことだろう。
 
   13 【月の砂漠】人の幸福は、他人が決めるものではない。幸福を得ようとして砂漠の
      開発があれば、昔ながらの隊商の列にも幸福がある。
 
   14 【Camel hair shirt】ラクダのシャツと言えば年寄り用の長シャツと思われがちだが、
      今では夏用の白い半そでシャツもある。冬暖かく夏に涼しいのがラクダのシャツの
      良い所らしい。
 
   15 世間では減収減益の厳しい昨今。ユニクロは「ヒートテック」なる下着で大儲け。
      汗に反応して発熱するとのことだが、どんな原理か小生には俄かに信じ難い。
 
   16 下町奴は薄着が自慢の男伊達。あの時代にこんな褌があったなら、
      一物も縮まずにもっと威勢が良かったに違いない。
 
   17 【競い合い】粋なお兄さんは縄張りの競い合い。
      春の野では菜の花と桜の競い合い。イヤーどちらも見事ですなー。
 
   18 【不干渉】こちらは競い合わずに、お互い無関心に生きている。
 
   19 雲雀は空に、鮒は浅瀬に伴侶を求める。
 
   20 琵琶湖名産に鮒寿司がある。その材料の「ニゴロブナ」が絶滅寸前。その原因に
      ブラックバスや川鵜の繁殖があげられているが、産卵地の水田との行き来の途
      絶が大きな原因と云われている。その対策が講じられつつあるが、その効果を
      期待したい。
 
   21 【墓参】
      ご先祖に不義理の続く最近、久しぶりにサクラでも愛でながら対面したいものだ。
 
   22 【三日の長生き】その年の初物を食べた時に西を向いて笑うと三日長生きすると
      言う。ただ地方によっては、向く方向が西ではなく東だと言う人もいる。この時期
      春の初物が多い。わらび、ぜんまい、タラの芽、うど、、、、自然の恵みが嬉しい。
 
   23 冬の初物と云えば、何と云っても牡蠣。牡蠣そばなどは週に一度以上は食しており、
      近くに安い魚屋があるので助かっている。その牡蠣もそろそろ終りである。次の
      シーズンが待ち遠しくなる。
 
   24 【さ、喰へ】普段は食事に文句を言わない男が酒を飲みながらの鍋料理には材料
      の入れ時、食べ頃に拘る。(鍋奉行は季語にはないがご容赦)
 
      (如水)「鍋奉行」、どんどん使って「季語」にしましょう!
      (風)如水さん エール有難うございます。
 
   25 【すき焼き】ホラホラもう煮えたよ、、早く食べないとお肉が硬くなるよ、、子供曰く
      「うちの肉は鍋に入れた途端に硬くなるんだよね」。本当に可愛くないね、、、
 
   26 【地域のイベント】地域の奥さん方と一緒にイベントをやると、
      ついつい昔に返り張り切ってしまう。
 
   27 【あなたのためなら】男の苦手は洗濯と炊事。下宿先に割烹着を持っていって夕食
      を共にすれば一発KOだ。
 
   28 小生の好物に「玉子かけご飯」があるが、一時女房がうるさくて食わさせてもらえ
      なかった。最近は左程うるさくもなく見逃してくれている。
 
   29 【月夜茸】菌は菌でもこちらはキノコ、野獣も避ける毒は変わらない。
      秋の夜に怪しい光を放つ。
 
   30 【礼節を忘る】よけて通る狸は賢く、あざける雀は図太い。
 
   31 終戦後は雀に憎まれるほど、稲刈りあとの落穂を拾ったものだ。ひつじ田にはもう
      残っていないとは分かっていても、空腹に耐えかねて落穂を探しているのだ。
 
   32 【ミレーの世界】名画はこうして出来たか?
 
   33 【真っ赤な夕焼け】夕焼けの写真を撮るときには、ホワイトバランスを曇りモードにし
      てトライしてみては如何ですか。目で見た以上に真っ赤な夕焼けが撮れる筈です。
 
      (如水)ホワイトバランスのご教示、有難うございます。
      こんど機会があれば試してみます。
 
   34 「あんたあの娘の何なのさ・・」横浜には若者の恋が神戸には大人の恋が似合う
      ように思うが如何だろうか。
 
   35 上野動物園はパンダがいなくなってから、来場者が減っているとか。
      王子動物園は春休みで賑わっていた。
 
      小生、横浜は殆ど知らないが、神戸は大阪に比べるとお洒落で上品な気がする。
      ところで、鵜雪さんは在阪中に神戸にはよく行かれたでしょうか。
 
   36 【八重桜】桜の花も大阪造幣局の見事な八重桜でしめたい。
 
第57回 第56回 第55回
 
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