第175回
第175回【羊群の巻】('23/7/3〜'21/8/12)
初折表六句
1発句 羊群を馬で追う子や夏の雲
2脇句 手綱さばきは未来の横綱
3第三 女性騎手やがてG1名騎手に
4四句 邪馬台国を卑弥呼治める
5五句 収穫の祭り寿ぎ天に月
6折端 新酒を酌むや山海の幸
初折裏十二句
7折立 けち兵衛の振舞う酒や秋祭
8二句 美味し美味しと二人で踊る
9三句 チューチューと二人仲良くカルピスで
10四句 腸内フローラ百花繚乱
11五句 納豆が食の王者となりにけり
12六句 乳酸菌の青汁盛ん
13七句 滞る物なき体冬の三日月
14八句 厠の寒風心をいやす
15九句 寝小便母は叱らず安堵する
16十句 苦労話を後で聞かさる
17十一句 葉桜の下で花見の宴となす
18折端 春の味覚を持ち寄り集う
名残表十二句
19折立 花咲けど空き家の増える村淋し
20二句 デジタル土産に隣人来る
21三句 仲良きや向こう三軒両隣
22四句 下町の良さ谷根千にあり
23五句 この暑さ蓮の浮き葉も雨を待つ
24六句 夕立がきて喜ぶみんな
25七句 天水や大甕備ふ島暮し
26八句 僕は魚釣り君は畑に
27九句 エプロンのペアルックにて新メニュー
28十句 地産の滋味の料理が自慢
29十一句 裏庭の柿を供えて月見かな
30折端 夕風吹きて芒も揺るゝ
名残裏六句
31折立 山荘にカレーの匂い虫の声
32二句 派閥が集う今度は俺を
33三句 人望なく金の力で支持を乞う
34四句 人情薄きアイティの世に
35五句 巡りくる今年も吉野に桜咲く
36挙句 春の景色をロープウェイで |
風
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
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鵜雪
如水
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鵜雪
如水
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鵜雪
如水
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鵜雪
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鵜雪
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鵜雪
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鵜雪
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鵜雪
如水 |
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1 モンゴルの羊飼は夏の間草原を転々とする。放し飼いの羊の管理は子供がする。
2 【大関霧島】足腰が鍛えられる。横綱・大関が生まれる環境だ。
3 古川奈穂や永島まなみ等、若手の台頭が目覚ましい。
4 吉野ヶ里遺跡で巨大石棺が見つかり邪馬台国論争が賑やかになっている。
5 【新嘗祭】宮中行事・新嘗祭は夜行われる。邪馬台国ではどうだったか?
6 味覚の秋、酒も進む。
7 台風の被害もない豊作。けちも謹厳居士も今日一日の無礼講だ。
8 【盆踊り】めったに飲めない酒は美味しいものです。
9 カルピスは初恋の味。一つのグラスにストロー二本。
10 乳酸菌が話の種にもならなかった時代の乳酸菌飲料、
青の水玉模様の包装紙もユニークであった。
11 【納豆】あの朝売りの納豆が健康食NO1になるとは。微生物は偉大なり。
12 乳酸菌500億個入りの青汁のCMが毎日流れる。
13 快便快眠寒稽古。身体の切れ味は素晴らしい。
14 【厠】便秘は苦しいもの、昔の厠が懐かしい。
15 布団を替えて着替えをしてくれた。
16 子沢山、冬の布団の乾の悪さ、盥での洗濯などなどを
17 【温暖化】花はとうに散っちゃったよ。
18 花は二の次、名目も何でも良い。大事なのは宴を開くこと。
19 日本の人口が一億二千万を切ってしまった。
20 【地方再生】お父さん、デジタルっていう人が隣の空き家に引っ越してきたけど、
大丈夫かしら。
21 国の関係もこうありたいものだ。
22 人情の良さが外国人にも好感を持たれ住み着く人も多いという。
23 【異常な暑さ】不忍池の蓮も、異常な干天、異常な暑さに音を上げているのではないか。
24 道を打ち沸き立つ土の匂い。夕立を待つ毎日である。
25 瀬戸内の島暮しでは今も天水を大切にしている。
26 【昔の暮らし体験】二人で昔の生活を楽しむのもよいではないか。
27 男子厨房に入る。山海の幸でワインを抜く。
28 地産の食材が売りの隠れレストランが増えている。
29 【次郎柿】今年は次郎柿の実りが良さそうなので、お月様にも差し上げよう。
30 団子も芒も供えましょう。
31 今日は立秋。吹く風にと気取る暇もない炎暑が続く。
32 【派閥】内閣改造近し。今度は俺を大臣にと虫も鳴く。
33 どの派閥も人材不足で小物ばかり。
34 思考を機械に委ねた人間の暮しはどのようになるのだろう。
35 【四季の訪れ】チャットGPTの時代になっても、四季の変わりは訪れてくる。
36 吉野のロープウェイは日本で最古とのこと。