第174回
第174回【コロナ去りの巻】('23/5/16〜'23//)
初折表六句
1発句 コロナ去りマスク外した夏迎え
2脇句 まだ恥ずかしとサングラス掛く
3第三 手を振るもスモークガラスで見えやせぬ
4四句 痴漢にされずによかったよかった
5五句 待望の女児を授かる月の夜
6折端 虫の音を消す大泣き声ぞ
初折裏十二句
7折立 よかったね大声出して運動会
8二句 柔らかき手に胸ときめかせ
9三句 初キッス鼓動と鼓動響き合ひ
10四句 懐かしいなあ裕次郎三枝
11五句 乱取りははだけけて臭き雑巾ダンス
12六句 尻上げ磨く長き廊下を
13七句 月明り吐く息白く球を追う
14八句 一軍目指し冬に鍛える
15九句 夢のある人生それは青春だ
16十句 卒寿も同じ日々新たなり
17十一句 大樹なり人を惑わす余花を付く
18折端 白寿の仰ぐ遅桜かな
名残表十二句
19折立 その花は花咲じじいの植えた花
20二句 昔話に人生の機微
21三句 午後七時にはテレビの前へ
22四句 力道山のチョップ炸裂
23五句 4ハロン鼻の差競う馬の汗
24六句 炎天に待つ写真判定
25七句 打っちゃりか寄り倒しかとビデオ見る
26八句 ホステスに惚れ世間を知りぬ
27九句 誘われてホテルへ行けば美人局
28十句 落とし前をばビットコインで
29十一句 月の夜ゴーグルつけてティファニーへ
30折端 運動会に鉢巻締めて
名残裏六句
31折立 握り飯咥えて見あぐ秋の空
32二句 餅をばら撒く棟上げの家
33三句 寿司折と酒を土産にお祝ひす
34四句 妻は還暦初孫誕生
35五句 一三の蒔きしすみれの花盛り
36挙句 百花繚春闌けにけり |
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水 |
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1 【コロナ去って】もう夏だからマスクするのはやめようではないか。
2 馴染んだマスクを外すのは素顔を晒すことサングラスで恥ずかしさを隠す。
3 気は焦るがパワーウインドウの開け方も分からず、見送りの皆さんに失礼をした。
4 【塞翁が馬】1週間ほどゆっくり人生が送れたのがよかった。
5 男腹で四男家の華やぎにと願った女児をようやく授かった。
6 お爺ちゃんが大喜び。名前を秋子と命名す。
7 【コロナ明け】ようやく運動会らしい運動会ができるね。
8 【フォークダンス】憧れのマドンナの手に初めて触れた運動会
9 お互いに恥ずかしいくらいに大きな鼓動が伝わってきた。
10 【嵐を呼ぶ男】嵐を呼ぶ、あのドラムの響き、二人の躍動!
11 柔道着の洗濯は自己責任高校時代は柔道部の練習をこのように揶揄していた。
12 疎開先の国民学校の廊下は土足厳禁でピカピカ。乾拭きの雑巾は糠入り。
13 【猛練習】夜間照明ができ、パワハラを言われる時代になり、千本ノックは伝説となった。
14 課題は体幹の強化、ひたすら山坂を走る。
15 いつかザ俳句を詠んでみたい。
16 【日々新た】ロングドリームとは無縁だが、毎日が新しい人生だ。
17 高齢者の結婚詐欺が増えていると言う。
18 大器晩成とか塞翁が馬とか、長生きしたいものだ。
19 【長寿】チャットGPTで花咲じいさんの寿命を聞いたところ、千歳を超えたとの回答あり。
20 昔話で爺婆が幼に知恵を授けたがこれからはAIがその役を担うのだろう。
21 土曜の日本昔ばなしの主題歌「坊やよい子だねんねしな」が懐かしい。
22 【力道山】テレビといえば力道山の時代があった。
23 【ダービー】4ハロン=ゴール直前の鞭を入れる勝負の標識
24 投票馬が入れば3連単の大穴、待つのも楽しみ。
25 次の横綱はだれか。大相撲は熱戦が続く。
26 【手練手管】入社3年そろそろ大人と思いしが
27 想いが通じて誘われたと思ったが、怖いオア兄さんが現れた。
28 【新しい銭】初めてビットコインなるもので始末した。
29 狸か狐に騙されて木の葉の一両で買い物に行くのは昔話だがバーチャルと
仮想通貨は身近な現実になってきた。
30 鉢巻を締めると何故か闘志が湧いた。
31 【空腹】駆けっこよりも昼飯食うのが楽しかった。
32 お家?盛町?盛、人集めも棟梁の仕事だ。
33 きょうは目出度い日で大盤振る舞い。施主も物入りだ。
34 【少子高齢】時節柄、初孫誕生の方が大きな祝いだ。
35 レジャーランドのミュジカルショーが時代を重ね日本を代表するミュージカルショウに
育った。(ル―ル違反のすみれだがご容赦を)
36 野辺は正に百花繚乱、今年も春が来た。