第１71回
第１７１回【腰伸ばしの巻】（'２３/１/４/〜'２３/２/１３）
初折表六句
１発句 腰伸ばし仕事始めに土起こす
２脇句 ピカピカ光り淑気満つ鍬
３第三 山畑に木の芽草の芽沸き立ちぬ
４四句 香り楽しみ食欲充たす
５五句 たらの芽の苦味も酌みて朧月
６折端 高階に住みふるさと思う
初折裏十二句
７折立 タワマンの東に筑波西に富士
８二句 旅費は厭わぬ遠距離恋愛
９三句 アバターや恋の名所で愛をささやく
10四句 夏の特割無料サービス
11五句 中元の残品セール有難き
12六句 食材豊富子供食堂
13七句 豊作や月見の団子大きくし
14八句 秋の味覚に新酒もすすむ
15九句 奥山に鹿の角突く音響く
16十句 カーンの鳴ればムラカミサマよ
17十一句 球春や侍ジャパン花と咲く
18折端 鰊が戻る北海道に
名残表十二句
19折立 遡上する銀鱗の群れ春を告ぐ
20二句 自転車で行く青年男女
21三句 ｵｰﾄﾊﾞｲ鈴木本田の昭和かな
22四句 令和以降はキックボードで
23五句 ヘルメット被り向かふや北風へ
24六句 スキージャンプの醍醐味を知る
25七句 彼岸には水素を背負って里帰り
26八句 二人で遊ぶ燃やすキットで
27九句 火遊びや大人の恋と十八才
28十句 互いに補い元気溌剌
29十一句 月見酒昼の疲れを癒やしをり
30折端 秋の彼岸にぼた餅を食う
名残裏六句
31折立 ジンジャーの白埋め尽くす常栄寺
32二句 帰りに寄るや厄除け神社
33三句 二礼二拍手入試結願
34四句 今日も列なす荏柄天神
35五句 万作の香に誘われてひらめきぬ
36挙句 君が好きだとリンゴ咲く畑 |
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
風 |
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１ 【事始め】箱根駅伝で古豪復活、わが古い器にも新しい何かを取り込もう。
２ 今年の豊かな収穫の願いを込めて鍬を打つ。
３ 春は曙よりも花よりも芽吹きこそいとおかし。
４ 【旬の料理】昼飯は、山椒の吸い物と草餅とした。
５ たらの芽は春を告げる山菜の王様。居酒屋を出ると大きな朧月。
６ 時代に遅れまいと田舎をすてた。年をとると捨てた山川が心に蘇る。
７ 【関東平野】昔は低地から毎日筑波山を眺めていたよ。
８ 旅費が高くつくと思うのは、野暮なオジン。
９ 映画の恋の名所を巡り愛をささやく現代ならではの恋の流儀だ。
10 【特割】子づくり大歓迎、日本政府。
11 百貨店のお中元の売残りは約半値で入手できる。
12 各地で食品廃棄の低減活動が進んでいる。
お陰で子供食堂の内容が充実し困窮家庭の支援にも役立っていると言う。
13 【豊作】今年の団子は、余裕があるから大きくしておこう。
14 灘五郷の蔵巡りでは非売品の原酒を味わうこともでき、造りたてのお酒は絶品。
15 山の実りが豊かな時は獣の恋の期間も長く激しい。
16 【ホームラン】神宮の夜空に響くホームランを思い起こす。
17 東京での準々決勝を制し、アメリカでの決勝ラウンドへ進むだろう。
18 北海道の各地に鰊が戻っっているという。20年来の稚魚放流の努力が報われたのだろう。
19 【ワカサギ】ワカサギも春告げ魚、２月に入ると産卵のため、川を遡上する。
20 青い山脈…堤防を行く原節子・杉葉子・池部良が眼に浮かぶ。
21 20年代は自転車30年代はオートバイ。40年代に自動車の時代がはじまった。
22 【キックボード】これからは省エネの時代、手軽なキックボードで行こう。
23 現在、電動キックボードを運転するときは、ヘルメットの着用が義務付けられている。
24 空を飛ぶのは人類の夢。
25 【水素ロケット】脱酸素の未来、水素ロケットで里帰りか。
26 学研の科学より、水から水素を作りロケットを飛ばすキットを売っている。
27 芸能人ロマンスグレーベスト5を調べた。1位 高田純次 2位 マイク真木
3位 坂本龍一 4位 岩城滉一 5位 舘ひろし であった。
28 【若返る】大人は元気をもらい18歳は知恵をもらう。どんどん恋をしようではないか。
29 幾ら元気とは云え、やはり疲れるものだ。
30 ぼた餅、あの世とこの世を結ぶご馳走だ。
31 【ぼたもち寺】鎌倉にある日蓮ゆかりの常栄寺は別名ぼたもち寺、
その境内は秋になるとジンジャーの白い花で彩られる。
日蓮が龍ノ口法難の直前、ここで老婆がぼたもちを馳走した謂れがある。
32 近くに鎌倉で一番古い厄除け神社があり、その八雲神社は住民にも親しまれている。
33 今日二月十日は関東地方の私立高校の入試が多数あるとのニュース。
34 【荏柄天神社】受験の神様、鎌倉二階堂にある荏柄天神社は、
この季節には、祈る人、お礼参りの人たちで、悲喜こもごもの風景だ。
35 万作の花言葉に「ひらめき」がある。芳香と共によいことがあるように。
36 万作、辛夷、林檎何れも北国に春を知らせる花だ。
