第163回
第163回【翳る日にの巻】('22/1/30/〜'22/3/7)
初折表六句
1発句 翳る日に花影溶けし冬桜
2脇句 人は無言で襟立て過ぎゆく
3第三 待たるゝや話題提供BIG BOSS
4四句 名前あれこれ産み月の腹
5五句 長月に生まれた子の名にかぐや姫
6折端 故郷が呼ぶと名月仰ぐ
初折裏十二句
7折立 返れたと告げて先祖の墓洗う
8二句 出るとき一人帰りは二人
9三句 しばらくは恋人気分で子は先に
10四句 ややうんざりの在宅勤務
11五句 お父さんあっちに行ってと子に云われ
12六句 郊外に持つ吾が一戸建
13七句 バーベキューの煙でいぶす夏の月
14八句 狸近寄り蚊は遠ざかる
15九句 息子らは無心のときは土産提げ
16十句 獅子になれぬが人間の親
17十一句 黙々と若菜むさぼる春の虫
18折端 蝶々となりて睦あひたり
名残表十二句
19折立 雉の鳴く朝に男子生まれたり
20二句 おぎゃーの一声我が藩安泰
21三句 コロナ禍の早期収束願ふのみ
22四句 月ごとに積む旅の案内
23五句 あれこれと学びの果ては積んどく書
24六句 冬籠りには読書三昧
25七句 栞落あのころのこと思い出す
26八句 ぽろり一枚二人の写真
27九句 初デートカメラ持参の彼女かな
28十句 ポーズは決める稼業はモデル
29十一句 月仰ぎ別れを告げる忠治かな
30折端 大凶作の農民救ふ
名残裏六句
31折立 人ふえて増えて虫食う時まぢか
32二句 異常気象に難民の群れ
33三句 侵略に苦しむ無辜の民哀れ
34四句 溜池を干し固有種まもる
35五句 差別なく世界の国で桜咲く
36挙句 親友もでき晴れて卒業 |
風
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
風
鵜雪
如水
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鵜雪
如水
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鵜雪
如水
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鵜雪
如水
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鵜雪
如水
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鵜雪
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鵜雪
如水
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鵜雪
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1 冬さくらは控えめ春の桜のように自からは輝かない。
2 【大寒】寒さ、コロナ禍、世情不安、桜を観る余裕がない。
3 新庄の監督就任会見でのシャツの襟には驚いた。
4 子供の名前は時代を写すというが最近の子供名前はバラエティーに富んでいる。
5 【竹取物語】秋に生まれたら、竹取にあやかって、
「かぐや」と名前を付けたらどうだろう。
6 竹取物語ほどの時空を超えた名作が、正確な作成年代や作者が不詳とは信じ難い。
7 東日本大地震から11年ようやく帰宅が認められたものの子や孫は各々の暮しの場が
あり同居は困難。家族は崩壊した。
8 【結ばれる】ご先祖様、二人で帰ってきましたよ。
9 これでは、少子化が益々進む。
10 朝昼晩のいい奥さん、そして秘書。想像以上に疲れると。
11 【邪魔者】子ども部屋で仕事をしていたらこの始末!
12 テレワークが選択制になり、子供の一言で決心がついた。念願の書斎が持てる。
13 【ビッグダディ】手植えの芝生に手製の炉気兼ねなく煙を出せるのが嬉しい。
14 【好き嫌い】いい匂いと狸、煙たいと蚊。人にとってもそれぞれだろう。
15 勝手なときは、お父さん…と頼ってくれる。
16 親ばなれ子ばなれ一番下手な動物が人間だ
17 【青虫】虫の世界は卵になれば他人となる。
18 営々と続く生物の営み。
19 十月十日の日が満ちて玉のような男の子を授かった。
20 【世襲】藩を国に置き換えてもよい。
21 何はともあれ、コロナ禍の収束が一番大事。
22 名物に旨いものなしと言いながら旅は年寄りの楽しみだ。
23 【積んどく書】今は本の代わりにネットで勉強の時代。本棚のない家庭も多くなっている。
24 外出自粛は、積ん読の消化に絶好のチャンスだ。
25 書棚の本に我が人生の右往左往が窺われる。
26 【青春時代】お互いに若かったね。
27 父子家庭の弟がカメラを持って行けと云ったと。小生の品定めをするつもりか。
28 デビュー 間もない新人貧乏が玉に傷。金持ちのお嬢様はウエルカムだ。
29 【名月赤城山】この名場面は、忘れないだろう。
30 忠治は飢餓の農民に、豪商などの金品を与えたと云う。
31 イナゴ、蜂の子、エスカルゴはおなじみ。蚕の幼虫の食品化の研究が進んでいると聞くが。
32 【生き物危機】30億人が水不足になるという。
33 難民を受入れ援助をする国とその人々の優しさには頭が下がる。
34 緑亀、アメリカザリガニ、ブラックバスなど外来種の繁殖力は強い。
35 【桜花】桜には国境がないようだ。
36 学校生活にて友達ができるのは貴重な財産。オンライン授業ではどうだったか。