第136〜138回
第138回【短日の巻】('18/12/12/〜'19/1/21)
初折表六句
1発句 短日や五時の夕餉の空暗し
2脇句 年の瀬近し明日も掃除か
3第三 笑顔椿と侘助でピンクの絨毯
4四句 職退きて知る狭庭の植木
5五句 坪庭の秋月光の調べかな
6折端 曲を引継ぐ鈴虫の声
初折裏十二句
7折立 ちちろ鳴く肩まで浸かる仕舞風呂
8二句 二人のんびり温泉旅行
9三句 百までの新たな伴侶肩を寄す
10四句 亀を見習いゆっくり生きよう
11五句 朝8時昼は12時夜7時
12六句 終日操業深夜労働
13七句 月明に蚊遣り漂い針仕事
14八句 腰にぶらさげ草引きをする
15九句 電気屋のベルトの工具重かりき
16十句 袋の中に夢がいっぱい
17十一句 散る花や納屋に聞こえる種の声
18折端 耳をすませば雪解けの水
名残表十二句
19折立 岸に咲くスミレやレンゲ春の花
20二句 外国(とこく)の曲から日本の曲へ
21三句 マラソンが箱根の山から駅伝へ
22四句 ストックホムを地下足袋駆ける
23五句 競ひ合ひ冬季五輪を目指しをり
24六句 男子も女子もクルクル回る
25七句 ガラポンに今年の運を試しけり
26八句 恋は盲目決めるはおみくじ
27九句 運玉を岩のくぼみに投げ入れて
28十句 三徳山にはレアな国宝
29十一句 月光に浮かぶ菩薩のありがたや
30折端 焼栗はぜる爺婆の家
名残裏六句
31折立 父想ひ母と歌ひし「里の秋」
32二句 アニメの歌が子供らの歌
33三句 オルガンのピアノになりし昭和かな
34四句 膨らむ風船しぼむ平成
35五句 吾ら皆昭和に生まれ花を愛で
36挙句 新御代迎へ青空うらゝ
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風
鵜雪
南圃
如水
鵜雪
風
如水
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風
鵜雪
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1 我家の夕餉は遅くても五時半までに始まる。夏は夕餉というに恥ずかしい日の高さだが
今はとっぷりの闇、人並みの夕餉を楽しんでいる。
2 【年の瀬】日々かたずけを怠っていると、しわ寄せが年末に来る。
3 【椿】我が家の庭に笑顔椿(ピンクの八重椿)と侘助(ピンクの一重椿)がならんでおり
掃除しても毎朝ピンクの絨毯を広げたように椿の花が広がっている。
4 在職中は子育てから家のことまで女房任せ。ツツジが毎年咲くのも知らなかった。
5 【月光の曲】隣の娘さんが弾く月光の曲を聞きながら、この坪庭を眺める楽しさよ。
6 ピアノ後は虫の音、、秋の夜長を楽しむ。
7 三日ぶりに我が家に帰ると虫の声。知らぬ間に秋も深まっていく。
8 【温泉】老年夫婦時間の制約もなくのんびりとしたものだ。
9 人生百歳の時代遺された者の暮らしも厳しいしい
10 【亀は百歳】がつがつするのはやめて、ゆっくりと生きてゆきましょう
11 【食事の時間】朝は8時ごろから朝ドラを見ながら時間を気にせずゆっくりと朝食。
昼も夜ものんびりと食事の時間を楽しめる。
12 三交代勤務を強いられることもあるが、深夜は眠りたいものだ。
13 【蚊遣り】昼間は家事仕事に追われ、わずかな時間しかなかった一家の主婦、感謝、感謝。
14 蚊取り線香、野良仕事には煙と香りの渦巻き香が一番だ。
15 電気屋さんのベルトには多数の工具が差込まれており、随分と重たそうだった。
16 【サンタクロース】世界の子供に夢を届けるサンタのおじさん。
17 北国では残雪の形に、南国では桜が春耕の目安となる
18 【雪解けの頃】コトコトコットン水車の音が聞こえるではないか。
皆さんよいお年を!!
19 【童謡春の小川】春の小川はさらさら流る
岸のすみれやレンゲの花に
にほいめでたく色美しく
咲けよ咲けよとささやくごとく
皆さん明けましておめでとうございます。今年も宜しく!
20 唱歌は明治には蛍の光、故郷の空、庭の千草など外国の曲が殆どだったが、
大正に入り「赤い鳥運動」などにより日本の曲も増えてきた。
21 【駅伝】関東の正月は箱根駅伝からスタート、外国でタスキをつなぐ競技はあまり聞かない。
22 テレビ「韋駄天」に金栗を演じる中村勘九郎は現地を訪ね、
この石畳を地下足袋でよく走ったものとの感想を述べている
23 東京オリンピックが終われば、2022年の北京冬季五輪。長生きをしたいものだ。
24 【4回転】氷の上でよくもまああんなに回れるものだと目を回す。
25 ガラガラと賑やかな音に次いでポロリと落ちる玉、さて何色。
26 【おみくじ】好きの嫌いのはやめて、神頼みがいいよ。
27 【開運祈願】日南海岸の鵜戸神宮、10数メートル下の亀岩の小さなくぼみに願いを
込めて運玉を投げる。見事に入れば開運間違いなしと。恋愛成就、安産の神様。
28 鳥取県の三徳山(みとくさん)の崖の窪みには国宝の投入堂がある。
どんな方法で建てたのだろうか。
29 【月光菩薩】自然の光に頼った古人は、現代人の知らない光の有り難さを感じていたことだろう。
30 日本昔話で親しまれた市原悦子さんが亡くなった。あの名調子はもう聞けない。
31 ♪栗の実煮てます囲炉裏端〜 この歌には反戦歌との評価もある。
32 【アニメ】学校でも童謡は習わないらしく、最近の子供は童謡は歌はない。
33 長閑なオルガンの響きがせわしいピアノに変った頃に鉄腕アトムのアニメソングが子供の歌となった。
34 【後始末】昭和の後始末が平成だったといわれるかな?
35 【新しい年号は?】戦前、戦中、そして戦後。苦も楽も多かった昭和。
平成はどう考えてもオマケのような気がする。次の時代はさらなるオマケか?
36 五月一日から新天皇。○○時代は平穏でありますように。
第137回【秋の空の巻】('18/10/27/〜'18/12/5)
初折表六句
1発句 秋の空三日坊主で変わりゆく
2脇句 列乱さずに雁の行く
3第三 宵の月村の祭りも里恋し
4四句 母に逢ひたき丁稚奉公
5五句 下町に馴染みし金の玉子かな
6折端 うちわ片手に同輩見守る
初折裏十二句
7折立 蚊を払ひ縁台将棋の老い二人
8二句 スマホ片手に恋のドライブ
9三句 新婚は昔宮崎今ハワイ
10四句 神代の時の浮気の神楽
11五句 高千穂の雲海にみる厳かさ
12六句 旅の終わりの天孫降臨
13七句 平成は祈りの世紀天王誕生日
14八句 冬に休日嬉しくもあり
15九句 民宿の予約電話は鳴り止まず
16十句 スキー合宿ひと昔前
17十一句 はあはあと喘ぐ山路に雪割草
18折端 乗つ込み鮒の葦原鳴らす
名残表十二句
19折立 のぼりこをやなに集めて春の漁
20二句 子らの叫びに飛び散るしぶき
21三句 小4の胆試す橋5メートル
22四句 弁慶叫ぶその太刀寄こせと
23五句 夏祭り義経神社の神輿渡御
24六句 パッチワークは富良野の眺め
25七句 つぎはぎの雑巾母の得意技
26八句 民芸となる岩手の刺子
27九句 こっち向いて!彼氏にチクリと愛の針
28十句 無事で還れと願いを込めて
29十一句 満月や宇宙の夫と交信す
30折端 地球は秋色何事かありや
名残裏六句
31折立 秋津島紅葉前線南下中
32二句 桜の開花は下から上へ
33三句 スカイツリー瞬く間に雲の上
34四句 六三四の国を一望にして
35五句 下千本中千本もその上も
36挙句 雲と見紛ふ花盛りかな |
鵜雪
風
南圃
如水
風
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1 【三日坊主】今年の秋は特に変わりが速いですね。
2 棒になろうと鍵」になろうと飛ぶ順番は変わらない。
3 【北原白秋】かりかりさをになれさきになれ お迎えたのむと言ふておくれ
4 笛や太鼓に古里を思い出す。お母ちゃんはどうしているだろうか。
5 あれから六十余年今や下町を支える立場になっている。
6 老老介護の時代、隣の爺さんが気になる。
7 時々はステテコ姿の足元をパタパタとあおぐ。昭和も遠くなりにけりである。
8 【ゲーム】助手席の彼女はスマホでゲームに夢中、現地に着けばスマホで自撮り、、、
スマホがあれば退屈することはない。
9 【新婚旅行】最近日南海岸が復活し始めているそうだ。今、国内では沖縄が一番だと。
10 神様も人間もヒョットコは隣の芝生に入りたがり気配をいち早く察知するオカメに尻を叩かれる。
11 【雲海】神代の時代もかくありしかと思わせる風景。
先日高千穂で夜神楽を楽しみ、翌朝雲海から昇る朝日に合掌。
12 神話史跡めぐりのあとは、宮崎牛で神楽酒造の焼酎を酌む。
13 天王の公務とは国民の安寧を願いいひたすら祈ることであり今上天皇はこれを
全身全霊で果たしてきたと皇后は述べている。
14 【新しい時代へ】○○2年からは、2月23日が休日となる。
大雪のある季節だから、嬉しいことも多かろう。
15 我々の若い頃のスキー宿は満員だったが、今はどうだろうか。
16 【神東山の会】深川には神東山の会というのがあり、冬にはスキーの合宿に出かけた。
居倉さんのご指導を仰いだ記憶が残っている。
17 【雪割草】北国の春、空にはコブシ、地には雪割草。
18 尺鮒が葦原に大集結、盛大な命の乱舞を繰り広げる。
19 【川魚】ハゼの子供を宮崎では[のぼりこ]という。のぼりこ漁は春の楽しみ。
踊り食い、天ぷら、汁物などなど近所の人が集まって春の味を楽しむ。
20 [ジャッカイ]と称して、小川を堰止めて水を掻い出し、小魚や小エビを獲って遊んだ。
21 【男はつらいよ】郡上八幡市の近辺では小学校高学年への度胸試しが5mの高さから
の飛び込みという。
22 【五条大橋】近頃、あまり牛若丸の話を聞かなくなったが、どうなっているか気になる所だ。
23 義経は生き延びて北海道のピラトリ(平取町)に渡り、
地元の人たちに農耕や舟の作り方などを教えたという。
24 【北海道の風景】日本の何処にも無いパッチワークに見える見事な眺め。
ラベンダーも咲き乱れる富良野、美瑛の風景は忘れられない。
25 【雑巾】雑巾だけではなく、衣類のつぎはぎは我が家のトレードマークだった。
26 貧しさから生まれた刺子が今では民芸品として高価な物になっている。
27 【いつまでも】マンネリにならないようにたまには刺激を。
28 「死んで還れと励まされ」と軍歌にある一方、千人針の願いは軍部も黙認か。
29 家族の安寧を願うのが女性の常だが冒険家、探検家の奥さんは夫を積極的に支援している。
30 あちこちから煙が立っている。シリアのあたり、アメリカのあたり、落ち葉を焚く煙ならよいが。
31 外国の紅葉にも詳しい方によると、日本ほど彩りが豊かで美しい紅葉は他にないらしい。
32 【桜開花】春の訪れ、桜開花宣言に列島の長さを感じる。
33 【高速エレベーター】未だ乗ってないので想像の世界、
垂直方向だったら飛行機より早いのではないか。
34 昔江戸城今スカイツリーー
35 【吉野の桜】今年の吉野の桜、下千本中千本、
そして上千本までほぼ同じ時期に開花。全山の桜を同時に楽しめた。
36 全山を覆う桜は霞みのようだと歌われているが、8Kテレビではどう見えるのだろうか。
第136回【コオロギの巻】('18/9/14/〜'18/10/23)
初折表六句
1発句 コオロギをひねもす聞きて読書かな
2脇句 コロコロコロにしばしうたた寝
3第三 平成の終わりを告げる鳥威し
4四句 宇宙の星でランデブーかも
5五句 月に行くとサラサラいえる時代かな
6折端 ついでに見ゆる夏の星空
初折裏十二句
7折立 天の川空の川では星泳ぐ
8二句 若人誘い人魚は歌う
9三句 馴れ初めはカチューシャの歌詞頂きて
10四句 今は互いに子守する日々
11五句 反省し爺は婆を大切に
12六句 敬老会に二人で参加
13七句 寒月が老いの背中に語り掛け
14八句 早く帰りて炬燵に入る
15九句 熱燗の肴は何かと妻に聞く
16十句 結婚記念日私に酌を
17十一句 頬染めて横になりたる花筵
18折端 桜吹雪の宵のひと時
名残表十二句
19折立 海峡を越えて蝦夷地に春を告ぐ
20二句 旭川からサクランボ届く
21三句 飢え凌げと大きな缶詰配られり
22四句 初めて食すピーナツバター
23五句 ママレードリンゴにイチゴビワに梅
24六句 芋洗うごと子供のプール
25七句 ゴットンと水車の音や米を搗く
26八句 ぬか袋つくりあの子に贈る
27九句 焦がれ待つ秋田小町の紅や濃し
28十句 美人薄命君は安心
29十一句 君云った丈夫で長持ち月の夜に
30折端 ものみな旨し食欲の秋
名残裏六句
31折立 柿食えば鐘もなるなり飫肥(おび)の町
32二句 ユーターンして実る人生
33三句 故郷に帰りて想ふ幸せよ
34四句 山河残り豊かな緑
35五句 りんご咲く赤いほっぺの元気な子
36挙句 カレーライスと鶏の唐揚げ |
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南圃
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南圃
風
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風
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鵜雪
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1 ウォーキングをと思うも雨の予報。入院中の読み残しの小説を読んでいる。
2 【うたた寝】酷暑の夏が過ぎて、心地よい季節となった。
3 【少子高齢化】目が覚める頃にはどんな世の中になるのだろうか。
4 【宇宙人】相手も場所も地球だけでは間に合わない。
5 【月旅行】日本の金満家が一番に月旅行を企てているらしい。
6 月だけでは勿体ない。宇宙では星座はどのように見えるのだろうか。
7 【おりひめとひこ星】我が家から眺める天の川は、泳いでいる星の多さに感激する。
8 ローレライ、妖女は好みの若者以外には歌はなかったという。
9 歌声喫茶で隣の女性に歌詞の冊子を貰った。あの娘はどうしているだろうか。
10 【イクメン】女性の社会進出で、男の子守は当然の時代となりました。
11 【母子家庭】建浴、タンク掃除、接待と子供の運動会や参観日に行った記憶一度づつだ。
12 【手に手を取って】子供の行事は妻にまかっせぱなしだったが、
最近は二人で一緒の行動が殆ど。
13 【月光】帰り道、爺さん元気を出せよ、といって呉れているようだ。
14 最近は春秋が短いようだ。暖冬を願うのだがどうなるか。
15 【酒の肴】炬燵での熱燗の味は格別。今日の肴は何だろう。
このような楽しみの無い下戸の悲しみ。
16 【猫に鰹節】酒をほどほどにして会話を楽しむみたい。呑んべいには解からない妻の胸の内。
17 女房を酔わせるつもりはなかったのだが、フルーティーな酒に盃が進んだのかも。
18 【花吹雪】よく見たら花筵も桜模様でした。
19 目を覚ませ北の大地が待っている。
20 【北海道の味】あまり知られていないが、サクランボは北海道の初夏の味。
毎年知人の心遣いが嬉しい。
21 【ララ物資】今でもよく覚えているのは、終戦からほどなくして、大きなサクランボの缶詰
が配られたことだ。ララ物資といわれる善意の救援物資だった。
22 OD色の4リッター位の缶に詰まったピーナツバター。今でも忘れられない。
(子供だったのでより大きく見えたのかも知れないが。)
23 【パン食】我が家は50年来朝はパン食。テーブルに乗るママレード、
ジャム類はすべて自家製。それを作るのも農園長の仕事。
最も好評なのが日向夏ママレードとブルーベリージャム。
24 夏休みの子供用プールには生気が溢れている。
25 上流のせせらぎでは芋洗いの水車が、下流の水車小屋では大きな石臼での米搗き。
26 【ぬか袋】これできれいになってと、思いを込めて。
27 ホホビアンを数滴溶かした湯に糠袋、丹念に身体を洗う。
三年も続けるとあひるの子は白鳥に様変わりする。
28 【セクハラ】間違ってもこんな事を言ってはいけない。
29 【ささやき】丈夫で長持ちが何よりだ。
30 ♪炊事洗濯まるで駄目〜食べることだけ三人前〜
31 【城下町】庭先の柿を毎日1個、2個ともいで食する秋の楽しみ。
静かな城下町飫肥。毎朝6時にはお城の鐘が時を告げる。
32 人物金故郷には全てがあった。
33 遠くから想うもよし。終の棲家とできるのもよし。
34 【ウサギ追いし】国破れて山河在り 小鮒釣りし故郷よ、
35 戦後の町に元気をもたらしたのは「りんごの歌」だった。
36 【平和】平成生まれの子供の人気食べ物ベスト2.
りんごとバナナは病気になったときに食べさせてもらった貴重品。