4.退院後の経過

大阪大学付属病院に 20 日間の入院で小線源治療をうけ、皆様のお陰で無事退院することが出来ました。
退院後はしばらく頻尿、頻便、お尻の痛みなどの 放射線障害が 2ケ月ほど続きましたが次第に治まり、尿失禁、下痢、血便そして性機能障害もなく、PSA も順調に低下し治療の成果もはっきり現れてきました。 勿論退院後は内分泌療法などの治療は一切やっておりません。内分泌療法は将来の再発に備えて温存しておくべきで、 安易に行うべきではないと思っています。

放射線内照射治療の場合の PSA の下がり方についての資料はなく、どのような推移をするのか気がかりでしたが自分が体験して初めて納得しました。 全摘手術の場合は一気に小数点以下に下がるので勝負は速いのが利点と云えるかも知れません。
最初は 1ヶ月おきに、後は 3ケ月おきに 高槻赤十字病院でPSAを検査し、大阪大学医学部付属病院に外来として通院しています。退院後の経過を記録していきます。
PSA推移グラフ

退院後の経過     
2002年
10月22日
PSA検査-86 ng/ml。  10月21日の退院直後で前立腺に傷がついているので高値となっている。
11月15日 大阪大学医学部付属病院( 以降大阪大学病院 )外来 ・ PSA検査-50.3。頻便 1日に 4〜5 回。お尻の痛みがあるので車の運転に特製座布団を敷く。
12月20日 大阪大学病院外来 ・ PSA検査-43.3。順調に下がっている。頻便は少し減って 3〜4 回。お尻の痛みも少し残っている。
2003年
1月31日
大阪大学病院外来 ・ PSA検査-33.9。順調に下がっている。このペ−スで下がるとほぼ 1 年かかるとのこと。頻便 2 回ぐらいでほぼ 正常値に戻る。お尻の痛みもほとんどなくなった。性機能障害も全くないようだ。
2月15日
〜22日
昨年 2 月、前立腺癌騒動で中止した「ニュ−ジ−ランド 8 日間の旅」に行く。1日 8 時間におよぶ長距離のバスの旅だったが、排尿に関しても全く問題はなかった。
3月11日 PSA検査-28.8。(中間でPSAのみ確認する)
4月25日 大阪大学病院外来 ・ PSA検査-21.5。順調に下がっている。PSA が一気に下がらないのは、放射線により古い癌細胞は細胞分裂出来なく なり、徐々に死滅していくからであり、またPSAは癌細胞だけから出ているのではないからだそうです。 年末には 5 前後まで下がるだろうとのこと。
7月25日 大阪大学病院外来 ・ PSA検査-12.4。順調に下がっている。これからは下がり方は少し鈍る。この状態で上がった人は過去 1 人いる。 転移の可能性は少ないので上がることはまずないだろう。3 回続けて上がったら再発の可能性がある。これは全摘手術でも同じ。 もし上がっても内分泌療法がある。放射性物質を直接、永久に埋め込む療法も許可されたとのこと。
8月25日
〜29日
体力のチェックも兼ね、かねてから行きたいと思っていた北海道の十勝岳 (2077m) 登山に行く。標準時間より大幅に時間はかかったが、富良野岳を含め 2 日間で 18 時間の登山を無事こなすことが出来、体力も完全に元の状態に戻った。 PSAが下がってくれることを祈る。
小線源治療の結果をホ−ムペ−ジで公開することを決意。ホ−ムペ−ジ作成の準備始める。
10月24日 大阪大学病院外来 ・ PSA検査-17.4。29 日からの「ネパ−ル旅行」のため、10月31日外来の予定を 1 週間早める。
退院後丸 1 年、順調に下がっていたのに急に上がった。10 日ほど前より排尿痛が少しあり、肛門付近に不快感が出るようになり前立腺炎の可能性があり、この影響の ように思われる。1 週間クラビットを飲み、11月12日 大阪大学病院にてPSA 再検査することになる。
この間10月29日より 「8 日間のネパ−ル・ツア−」。体調も良く、2 時間、2 コ−スの軽いトレッキングもこなし、エベレストをこの肉眼で見て無事帰る。 前立腺炎は治ったらしく旅行の間、全く気にならなかった。
11月12日 大阪大学病院外来 ・ PSA検査-この日は採血のみ
11月14日 大阪大学病院外来 ・ PSA検査-検査結果 13.2 に下がった。やはり一時的に上がったのは前立腺炎の影響と思われる。 これで一安心。ホ−ムペ−ジ「小線源治療体験記」ほぼ完了。
2004年
2月13日
大阪大学病院外来 ・ PSA検査-8.5。期待通りようやく 10 以下になった。これからの下がり方は少し鈍るかも知れないが 目標の 1 以下になる望みも出てきた。
ここ 3 ヶ月ほどの間に頻尿は治療前に比べ半分位に減り、尿の出方は以前と比べものにならないくらい気持ちよく出る ようになった。 放射線治療は前立腺肥大にも大きな効果があることが分かった。しかし肛門が少し緩くなったのか便の回数が 1日2回 のことが多くなった。
ホ−ムペ−ジ「小線源治療体験記」 ・ 3月6日 アップロ−ド。
5月14日 大阪大学病院外来 ・ PSA検査-5.7。下がり方は少し鈍ったが順調に下がっている。便の回数が治療前より若干多いように 思われる以外は全て異常なし。癌細胞の増殖はほぼ抑えられておりこのまま無治療で経過観察。
5月24日 高槻赤十字病院・外科診察 ・ 1ヶ月くらい前から右乳首下が少し膨らみ、しこりのようなものがあり、押さえると少し痛みがある。インタ−ネットで調べると、女性乳房化症と いうのがあり、男性にも乳癌があることを知る。前立腺の放射線治療の影響も考えられ、高槻赤十字 病院・外科の診察を受ける。超音波診断の結果、癌はない。しかし女性乳房化症が 出ている。原因は分らないが高齢者でおこることがあり、男性ホルモン剤で治すことは出来るが、前立腺には悪影響があるとのことでそのまま経過を見ることになる。
8月6日 大阪大学病院外来 ・ PSA検査-4.4。下がり方は少し鈍ったが順調に下がっている。ホルモン療法併用と比べると未だ高値で あるが、このまま推移し目標の1 以下に下がらなくて例えば2.7で安定したとしても、全く問題はない、とのことで安心する。そして現在 放射線治療前のホルモン療法の有効性が検討されているとのことあった。
女性乳房化症の方は左右ともふっくらと膨らみ、手のひらいっぱいに掴めるぐらいになってきた。どのくらい大きくなるか分らないが、小線源治療とは関係がない、 とのことで経過観察となる。
頻便気味も治まり、これで放射線障害も全てなくなり、完全に治療前の状態に戻ったことになる。
9月1日
〜9日
中国・新彊ウイグル自治区・シルクロ−ドのツア−に参加。1日10〜12時間、総延長2200kmに及ぶハ−ドなバスの旅で、7日目に一時的に頻尿の状態になったが、 残尿を克服し、頻尿も治まり元気に帰国しました。(この時の頻尿は、乗りもの酔い予防薬の影響であることが後で分かった)
女性乳房化症の方も更なる進行はなく一応治まった。
10月4日 排便後ペ−パ−に少し血がついているのを発見。大腸からの出血らしい。更に6日後の10日にも同じような出血あり。放射線の副作用で出血があるかも知れない、 ということは聞いていたが、実際起こってみるとやはり気になる。しかし直ぐに治まったので次回診察時に報告することとする。
11月5日 大阪大学病院外来 ・ PSA検査-3.6。とりあえずの目標 4 を割ることが出来、これで一安心。しかしこの下がり具合では1以下になるには未だ 1年以上かかりそう。これは放射線治療の前にホルモン剤を使用していない場合は下がり方が非常にゆっくりとなるからであり、放射線治療前のホルモン療法の有効性は未だ はっきりしていない。
放射線の副作用による大腸からの出血は、長引く場合は薬を飲む必要があるとのことで、1ヶ月も続く人もいるそうです。
9月27日の朝日新聞の記事に、「全摘手術で再発した場合は放射線治療があり、そして更にホルモン療法もある」とあったが、全摘手術後の放射線治療は副作用が強く、 尿失禁が確実に起こり、オムツが離せなくなる、とのことであった。
2005年
2月4日
大阪大学病院外来 ・ PSA検査-2.2。予想以上の下がり方でびっくり。しかしこれからの下がり方は鈍くなるだろう。昨年末にまた大腸からのわずかの出血が あったことを報告する。正常細胞にも放射線が当たっているので、僅かの刺激で毛細血管が破れて出血するとのこと。大腸にポリ−ブがあるのでこれからの出血である 場合もあるので注意が必要。特にポリ−プの手術をする場合は照射部に傷をつけないことが重要とのことでした。
そしてPSA値が高いにもかかわらず放射線治療の前後ともに全くホルモン療法を行わない例として非常に参考になっている、とのお話でした。。
2005年
5月13日
大阪大学病院外来 ・ PSA検査-1.4。( PSA検査は従来通り前日に高槻赤十字病院で採血 ) 今後は下がり方は鈍くなる、と言われていたが予想以上の下がり方にびっくり。 当初の目標1を下回る可能性が出てきた。高槻赤十字病院のH先生は「今まで全摘手術が良いということでやってきたが、この結果を見ると考えてしまう」とのお話でした。
小線源治療後 2年7ヶ月が経過し順調にPSAが下がっており再発の可能性は低いと思われる。再発する人の7〜80%は2年半ぐらいで再発しているとのことでした。
2005年
8月5日
大阪大学病院外来 ・ PSA検査-3.0。( PSA検査は従来通り前日に高槻赤十字病院で採血 ) 予想に反して少し上がった。ショック。再発の可能性も考えられる。しかし 2日ほど前より前立腺炎のような不快感が若干あり、抗生剤クラビットを飲み、1ヵ月後に再検査することになる。しかし私の場合はPSA 2 前後で推移するのが適正と考え られるので心配はいらない、とのことでした。
2005年
9月2日
大阪大学病院外来 ・ PSA検査-1.27。(今回の PSA検査は大阪大学病院にて8月31日に採血 ) 少し不安だったが前々回より下がり、順調に推移していることが確認 出来た。やはり前立腺に何か炎症があったらしい。他の血液検査の結果も、総コレステロ−ルが219と上限ぎりぎり以外は全て標準値内に入っており、特に悪い所はないようだ。
大阪大学病院外来診療ご担当の O先生が交代されることになった。入院以来、3年間お世話になり、PSAも目標の1近くまで下がり本当に有難うございました。
2005年
12月2日
大阪大学病院外来 ・ PSA検査-1.20。8月に僅かではあるが一時的に上がり心配したが、今回は順調に下がっていることが確認出来た。全摘ではないので小数点 以下に下がることは先ずないので、この辺が限度と思われる。ホルモン療法などは一切やっておらず、副作用もなく順調である。
今回よりK先生の診察に変わった。最近、微小な放射性シ−ドを前立腺に植え込む密封小線源療法を受けた人の体験記がホ−ムペ−ジ上で見られるようになった。大阪大学病院 でも既に導入されており3年前とは様変わりである。但しこれはPSAが低い場合に限るそうです。
2006年
3月9日
大阪大学病院外来 ・ PSA検査-1.10。順調に下がっている。小線源治療後3年半が経過し、途中数回の上昇があり少々不穏な気持がよぎったこともあったが当初の 目標 1に限りなく接近し後遺症もなく、この治療法が間違いでなかったことを確信した。
2006年
6月1日
大阪大学病院外来 ・ PSA検査-3.8。順調に下がっていたが、少し上がった。カットオフ値4以下ではあるが再発の可能性もあり次回の結果を見ないと分らない。 前立腺は自転車に乗ったりして刺激を与えてもPSAは上昇するので、検査前には注意が必要である。
2006年
8月31日
大阪大学病院外来 ・ PSA検査-1.0。前回の上がり方から予想して再発では無いと思っていた。しかし結果を聞くまではドキドキであった。原因は夏バテ防止 ラッキョウの食べ過ぎによるガスによる圧迫にあったようだ。これで元の線上に戻り遂に目標の1.0まで下がった。 しかしこの3ヶ月の間に3回、放射線の副作用である軽い直腸出血があり、やはり腸壁の機械的刺激で出血するらしい。
8月上旬には、肺機能が少し悪いのが心配であったが念願の富士山の登頂を果たし、体力には少し自信が戻ってきた。
2006年
11月30日
大阪大学病院外来 ・ PSA検査-0.7。予想以上に順調に下がっており、この間直腸出血もなかった。しかし未だ再発の可能性はあり注意深く見守る必要がある。
大阪大学医学部付属病院の第8回研究会抄録「前立腺癌に対する高線量率組織内照射単独療法」によると、1995〜2005年までに施行した122例の現時点での評価は、PSA上昇16例、臨床的再発13例、 死亡4例と報告されています。122例中、ホルモン療法を併用しなかったのは21例で、その第一号が私でした。結論として、外照射を併用しない高線量率組織内照射単独療法は 実行可能で、治療効果の確認には更なる長期観察、症例数の蓄積が必要である、とされています。
2007年
3月2日
大阪大学病院外来 ・ PSA検査-0.8。前回より0.1上がったが、小線源治療をうけて4年半が経過、極めて順調でこの調子で推移すれば再発の可能性は0ではないが 非常に少ない、とのことでした。
昨年12月16日、大阪医科大学の前立腺癌についての公開講座があり聴講した。特に参考になったのは、再発後のホルモン療法が5年ほどで効かなくなるが、その効かなくなる 原因が理解出来たことと、この内分泌不応性癌に対する新しい療法・「内分泌化学療法」の効果が確認されつつある、ということで我々患者にとって非常に心強い講義でした。
2007年
6月22日
大阪大学病院外来 ・ PSA検査-0.5。前回少し上がっているだけにドキドキであったが、0.3下がり予想以上の下がり方である。次回10月で丸5年になり、5年生存率 はクリアしたことになる。再発の可能性は極めて少ないとのこと。
治療開始直前 PSA 67 のハイリスクで、かつ術前ホルモン療法なしの異例の治療であったが、結果は成功であった。現在でもPSAの高いものはホルモン療法である程度下げて から放射線治療しているそうです。次回は退院後丸5年目に当たる10月12日に決まる。
2007年
10月12日
大阪大学病院外来 ・ PSA検査-0.6。退院後丸5年なった。0.1上がったが問題ではない。ホルモン療法はしていないのにここまでよく下がった。これ以上はあまり 下がらない。再発の可能性はほぼないとのこと。
去る10月9日、大腸癌の内視鏡検査をしたが、前立腺の付近は正常な部分との区別は全くなく綺麗であった。但し小さなポリ−プが3箇所発見された。悪性ではな いと思われるが、組織検査待ち。(次回2008.4.10日、以降大阪大学病院の受診は半年ごとになる。PSA検査は高槻赤十字病院にて3ヶ月ごとに行う。)
2007年
12月18日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.7。今回はPSA検査のみ、0.1上がった。3点連続して上がれば再発の恐れもあると云われているが、今年3月は0.8でありバラツキの 範囲内と考えたい。
大腸癌の内視鏡検査の組織検査の結果、良性であったが将来、癌に発展する可能性もある、とのことで12月4日ポリ−プ摘出手術を受ける。組織も再度良性であることが確認 され、これで10年は大丈夫と云われる。
2008年
3月18日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.6。今回は高槻赤十字病院でのPSA検査のみ。0.1下がり前々回の値に戻った。3回連続して上がっていただけにほっとする。
先月、天皇陛下のホルモン療法による副作用で骨粗しょう症の報道。全摘手術でホルモン療法というのは過去の多くの例が示しているのに何故。T大学病院・K教授に対する批判的記事 もインタ−ネットで見られる。
 4月10日、大阪大学病院外来。PSAはその日によっても変動があり、0.1程度の変動は問題ではない。再発の可能性は極めて少なく1%以下であるとのこと。
2008年
6月3日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.6。今回は高槻赤十字病院でのPSA検査のみ。前回と変わらずほっとする。今回よりH先生からO先生に替わる。正常な前立腺が復活し てくるのでPSAは若干上がる傾向にある、との新しい情報を教えていただく。今後ともよろしくお願いします。
2008年
8月26日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.5。今回は高槻赤十字病院でのPSA検査のみ、更に下がった。再発の可能性は1%以下とのこと。次回より6ヶ月毎の検査となる。
10月9日 大阪大学病院外来 PSA結果報告。
2009年
3月10日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.5。今回は高槻赤十字病院でのPSA検査のみ。前回と変わらず。
2009年
9月10日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.6。高槻赤十字病院でのPSA検査。0.1上がったがこれは誤差の範囲であり問題ないとのこと。
2009年10月9日 大阪大学病院外来 PSA結果報告。
2010年
3月11日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.6。高槻赤十字病院でのPSA検査。変化なく安定。
2010年4月1日 大阪大学病院外来 PSA結果報告。退院後、7年半が経ち極めて順調であり問題なし。
2010年
9月9日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.61。高槻赤十字病院でのPSA検査、今回より検査精度一桁上がる。0.01上がったが問題なし。
2010年10月7日 大阪大学病院外来 PSA結果報告。退院後8年が経ち極めて順調である。かつホルモン療法一切なしの結果である。
2011年
3月10日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.662。高槻赤十字病院でのPSA検査、0.05上がったが問題なし。
2011年3月31日 大阪大学病院外来 PSA結果報告。
2011年
9月8日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.866。高槻赤十字病院でのPSA検査、0.2上がり、3点連続して上昇したことになるが問題なし。PSAがあまりにも感度が 良いのでかえって人間を不幸にしている。治療後9年が経ち全く問題ない、とのこと。次回PSA検査は2012年3月8日。
2011年9月29日 大阪大学病院外来 PSA結果報告。問題なし、2 以上になったら要注意。次回大阪大学病院報告は2012年3月22日。

高槻赤十字病院・呼吸器科の定期検査で肺がんの疑い。肺がんの手術をすることになる。その経過を追記します。喫煙歴なし、何故、ショック !!! 。
3月19日・PET-CT 肺がんの疑い強まる。 3月31日・大阪大学病院 放射線科にて セカンドオピニオンの結果 ピンポイント放射線治療では難しい。重粒子線の方が良いとのこと。  4月14日 CT下肺生研 6段階の3でほぼがん確定。 4月20日 兵庫県立粒子線医療センタ−にて サ−ドオピニオンの結果、現在の健康状態から判断してVATS(胸腔鏡下摘出手術)が良いと云われる。 4月25日、高槻赤十字病院入院 5月6日 VATS実施 右肺上葉切除する。   肺腺癌 StageTA 確定。5月8日 肺より空気漏れ発覚 皮下気腫でる。5月9日 縫合手術実施。 5月14日 退院。
QOLを考え放射線治療を検討したが、5年生存率はやや高い手術を選択することになった。QOLは落ちたが経過は順調である。 

2012年
3月8日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.883。高槻赤十字病院でのPSA検査、0.017上がったが問題なし。治療後9年半が経ち全く問題なし。 次回PSA検査は2012年9月6日。
2012年3月29日 大阪大学病院外来 PSA結果報告。全く問題なし。次回大阪大学病院報告は2012年9月27日。担当の先生が成人病センタ−へ転勤となり 次回より先生がかわる。5年間有難うございました。
2012年
9月6日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-1.211。高槻赤十字病院でのPSA検査、0.33上がった。治療後丸10年が経過、完治と云いたいが連続して5回、上昇している。 2を越えるとホルモン療法を考えないといけないかも知れないとのこと。

昨年5月、肺癌の手術して1年半が過ぎた。経過は順調で、前立腺関係の排尿に関しても全く 問題なく快調である。但し肺活量が少し減ったので、坂道での息切れが少しあるが、体調も極めて良好である。
次回PSA検査は2013年3月7日。
2012年9月20日 大阪大学病院外来、鈴木先生に代わる。 PSA結果報告。過去の最低値が0.5であるので、2を足して2.5を越えると対策が必要になるかも知れない。過去一度もホルモン を使ってないので良く効く。次回大阪大学病院報告は2013年3月21日。

2013年
3月7日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-1.168。高槻赤十字病院でのPSA検査、0.043下がった。誤差範囲であるが下がって一安心。3点連続上昇は再発ではなかったと思いたい。 次回PSA検査は2013年9月12日。
2013年3月21日 大阪大学病院外来、PSA結果報告。次回大阪大学病院報告は2013年10月8日。
2013年
9月12日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-1.335。高槻赤十字病院でのPSA検査、0.167上がった。小線源治療後11年目、上がったり下がったりしているがこの範囲であれば問題ないとのこと。 次回PSA検査は2014年3月13日。
2013年10月8日 大阪大学病院外来、PSA結果報告。全く問題なし。次回大阪大学病院報告は2014年4月8日、経過を今後のデ−タとして残すためまだまだ報告は続くようだ。
肺癌の経過報告。手術後2年6ヶ月、2年経って再発がなければ、再発する例は少ないとのことで安心する。
2014年
3月13日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-1.657。高槻赤十字病院でのPSA検査、約0.2上がった。小線源治療後11年半、上がる傾向にあるが過去の最低値が0.5であるから2.5までは心配することはないとのこと。 次回PSA検査は2014年9月11日。
2014年4月8日 大阪大学病院外来、PSA結果報告。
2014年
9月11日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-1.733。高槻赤十字病院でのPSA検査、極わずか上がったが、全く問題なしとのこと。 次回PSA検査は2015年3月12日。
大阪大学病院への報告は1年に1回となる。
2015年
3月12日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-2.477。高槻赤十字病院でのPSA検査、0.7上がったが4.0以下であり未だ問題にすることはない、とのこと。 次回PSA検査は2015年9月17日。
2015年
9月17日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-2.539。高槻赤十字病院でのPSA検査、0.06上がった。基準値が術後の最低値 0.5+2=2.5 を僅かではあるが上回った。 現在の判定基準を厳密に守るとすれば、何らかの処置が必要であるが、0.039と僅かであるので次回まで様子を見ることになる。そして次回大阪大学病院へのPSA報告は 6ケ月後の 2016年4月5日となる。小線源治療後13年で基準値オ−バ−、正直少しショックではあるが、ある程度予想されたことであり、最近はホルモン療法の治療薬も 色々開発されており、少なくても5年は大丈夫だと思っている。 次回PSA検査は2016年3月17日。

 肺がん手術後4年6ヶ月が経過した。この間 CT・MRI・骨シンチ・肺機能検査等の定期検査を3〜6か月間隔で実施しており、現在のところ再発はなく順調に経過している。来年5月には 満5年になり、5年生存率は無事クリアしたことになる。QOLは少し落ちて趣味の登山は無理であるが、ハイキング程度は出来、日常生活には全く支障ないので結果良しである。 お世話になった皆さんに御礼申し上げます。来年2016年5月には手術後満5年の再発の有無確認のためのPET・CTを撮ることになっている。

2016年
3月17日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-2.990。高槻赤十字病院でのPSA検査、0.4上がった。僅かではあるが再発判定基準を更に上がった。先生の判断としては、現年齢から考えて このまま何もせず放置しても、寿命を全うするまで特に問題になることはないであろう、ということでした。 次回PSA検査は2016年9月15日。
2016年4月5日 大阪大学病院外来、PSA結果報告。日赤と同じ判断でしばらく経過観察となる。次回報告は2016年10月4日。
前立腺癌の再発についての情報サイト「腺友ネット」によると、再発の定義も色々変遷しているようで、 「臨床的再発」に至るまでの期間は人によって大きく異なるそうです。但しPSAの倍加時間が6ヶ月とか、上昇幅が年間2.0を超える場合は注意する必要があるそうです。再発の場合の対策も 内分泌療法も限界がありますが、小線源療法の場合でも重ねてできないことはないそうで安心しました。しかし癌と共存しながら穏やかに余生を楽しんだほうが良さそうです。
2016年
9月15日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-3.074。高槻赤十字病院でのPSA検査、0.084上がった。誤差範囲であり問題なし。 次回PSA検査は2017年3月16日。
2016年10月4日 大阪大学病院外来、PSA結果報告。大阪大学病院への報告は当初は5年ほど、ということであった。今回で14年になるので今回で打ち切りを提案したが、上がる傾向にあり 今後の参考デ−タ−となるので、このまま継続して欲しい、ということになり次回報告は2017年14月4日となる。

肺がん手術後満5年となり、5月18日 PET-CT 頭部MRI にて再発の有無を確認する。結果は 肺 前立腺 とも異常無し ということで5年生存率はクリアしたことになる。5年前退院時に、念のため抗がん剤を飲むよう 勧められたが、病期から判断して不要と判断し断ったが、結果OKであった。
頭部MRIは異常は認めないが、「年齢相応の脳実質像」 という表現で年齢相応の認知症の可能性を示唆しているものと思われる。

2017年
3月16日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-4.340。高槻赤十字病院でのPSA検査、1.27上がり、基準値4を超えた。この結果をどう判断するか。ここでホルモン療法をするかどうか、結論はもう少し様子をみることになる。 次回PSA検査は2017年6月15日 となり、3ヶ月早くなった。
2017年4月4日 大阪大学病院外来、PSA結果報告。鈴木先生の判断は歳でもあるしPSA 10ぐらいまでは様子をみる ということで良い、とのことであった。次回報告は2017年7月4日となる。
2017年
6月15日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-4.677。高槻赤十字病院でのPSA検査、0.337上がった。T先生はある程度上がることを予測し、「リュ−プリンPRO」の注射を用意しておられたようだ。しかし排尿状態の調査アンケ−トの 結果を見て、これは必要ない と判断し中止になった。自分としては排尿に全く異常はなく、PSAの上昇もわづかであればホルモン療法はするつもりは全くなかったので 結果良し であった。 次回PSA検査は2017年9月14日 。
2017年7月4日 大阪大学病院外来、PSA結果報告。特に意見は無かった。次回報告は2017年10月3日となる。
2017年
9月14日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-4.673。高槻赤十字病院でのPSA検査、0.004下がったが、これは誤差範囲で下がったとは言えない。T先生は退職され、今回よりTo先生に代わり 新しい腫瘍マ−カ−「フリ−PSA/ト−タルF/T比」を知る。 To先生の説明では、治療後の最低値に対してPSAが2以上上がっていること、およびPSAのフリ−ト−タルF/T比から判断して他臓器へ転移している可能性があるとのこと。骨転移の確率が高いということで「骨シンチ」検査と「CT」をお願いする。 9月25日 全身CT、9月26日 骨シンチRI 検査実施。
9月29日 検査結果 骨転移は認められなかったが、リンパ節や他臓器への転移の可能性もあり、内分泌療法をした方が良いと云われる。ホルモン療法はしたくなかったが、年齢や抗がん剤のことなど色々考えた結果、To先生のお勧めの ホルモン療法 をすることにする。今回の検査結果では フリ−PSAが 0.476 であり F/T比 は 11% で癌の転移の確率 28% ということになる。次回PSA検査は2017年10月27日 。
2017年10月3日 大阪大学病院外来、PSA結果とホルモン療法を開始したことを報告。次回報告は2018年4月3日となる。
2017年
10月27日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.850。高槻赤十字病院でのPSA検査、「ピカルタミド」によるホルモン療法の結果が出て一気に下がった。ホルモン療法は初めてであり、その効果に驚く。しかしここでもう一つの課題があること が分る。ホルモン療法は男性ホルモンを遮断する療法ですが、男性ホルモンは精巣ともう一つ副腎からもも出ており、精巣と副腎の両方を抑える必要があるということです。「ピカルタミド」は副腎には効くが精巣には効かず、精巣には「リュ−プリン」 注射をする必要があるということで、これを「MAB療法」と云い男性ホルモンの影響を最大限に抑制する治療法ということです。その結果 飲み薬「ピカルタミド」と「リュ−プリン」注射を併用することになる。
次回検査 12月14日。
2017年
12月14日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.334。高槻赤十字病院でのPSA検査、「ビカルタミド」と「リュ−プリン」による「MAB療法」の結果、更に下がった。これでひとまずは安心であるがこの療法による副作用が色々書かれており これからの課題である。更に PSAが高くグリソンスコアが 6 でハイリスク だと言われていたので この「MAB療法」が 比較的早期に効かなくなる可能性もあり、このまま継続するか、間欠療法に切り替えるか 悩むところである。 To先生の説明では このまま 継続した方が良い 将来の寿命として長生きした人が多い ということでとりあえずこのまま継続することにする。
次回検査 2018年 4月13日。To先生が 来年替わられるかも知れない ということですが このまま継続して看ていただけるようお祈りしたいと思います。
2018年
3月15日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.123。高槻赤十字病院でのPSA検査、0.2以下に下がった。文献によれば、0.2以下にさがれば間欠療法に切り替えられる可能性がある ということである。ホルモン療法の結果、便秘の副作用が 出てきた。これは文献には出ていない副作用で、本当にホルモン療法の副作用であるかどうか確信はもてないが 結果的にこの便秘で困っており、この際 PSA 下がったことでもあり 思い切って間欠療法に切り替えることにした。To先生は反対であったが お願いして「MAB療法」は一時中断することにし「ピカルタミド」も中止した。その結果ひどい便秘は一週間ほどで解消した。
次回検査 6月14日。To先生は他病院へ転勤されることが決定した。
2018年4月3日 大阪大学病院外来、PSA結果報告。「MAB療法」を中断したことを報告。
2018年
6月14日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.095。高槻赤十字病院でのPSA検査、僅かであるが0.1を割った。間欠療法にして問題ないことがはっきりした。
次回検査9月13日。To先生は他病院へ転勤され、今回からM先生に替わった。
次回検査 2018年 9月13日。
2018年
9月13日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.048。高槻赤十字病院でのPSA検査、前回の半分に下がった。「リュ−プリン」がまだ効いている結果なのか。このまま間欠療法を継続することとなる。
次回検査 2018年 12月13日。
2018年
12月13日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.056。高槻赤十字病院でのPSA検査、0.01上がったが全く問題なし。
次回検査 2019年 3月14日。
2019年
3月14日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.058。高槻赤十字病院でのPSA検査、前回と変わらず。「リュ−プリン」の効果か、飲み薬も一切服用していない。排尿障害も全くない。
次回検査 2019年 6月13日。
2019年
6月13日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.042。高槻赤十字病院でのPSA検査、少し下がったが誤差の範囲で下がったとは云えない。全く異常なし。
次回検査 2019年 9月12日。
2019年
9月12日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.039。高槻赤十字病院でのPSA検査、少し下がったが誤差の範囲内。全く異常なし。
次回検査 2019年 12月12日。
2019年
12月12日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.035。高槻赤十字病院でのPSA検査、順調に下がっているが、誤差の範囲。症状には全く異常ない。間欠療法は正解であった。
次回検査 2020年 3月12日。
2020年
3月12日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.044。高槻赤十字病院でのPSA検査、僅か上がったが、誤差の範囲。症状にも全く異常なし。
次回検査 2020年 6月11日。
2020年
6月11日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.032。高槻赤十字病院でのPSA検査、前回少しあがったので気になっていたが、今回誤差の範囲であるが僅か下がった。これで間欠療法にしたことが 間違いでないことが分かった。 。
次回検査 2020年9月10日。
2020年
9月10日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.030。高槻赤十字病院でのPSA検査。誤差範囲であるが僅か下がっている。
次回検査 2020年12月10日。
2020年
12月10日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.029。高槻赤十字病院でのPSA検査。誤差範囲であるが僅か下がっている。
次回検査 2021年3月11日。
2021年
3月11日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.028。高槻赤十字病院でのPSA検査。誤差範囲であるが3回連続 0.001下がっている。
次回検査 2021年6月10日。
2021年
6月11日
高槻赤十字病院外来 ・ PSA検査-0.036。高槻赤十字病院でのPSA検査。僅かであるが上がった。今後上がる傾向となるかが問題である。 肺癌の摘出手術より10年が経過し日赤の 呼吸器外科からは無罪放免となる。 次回検査 2021年6月10日。

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