<浴衣を洗う>

6月から10月ぐらいは雨季だが、雨季でもいろいろな表情がある。
初めのうちはからっと晴れた日の午後にスコールがあってきっぱりしているが、
この頃は日本の梅雨に似ているかな。。かなりの湿気があるl
それでも朝のうちは30度に達しないので涼しく感じていい。

昨日は珍しくからっと晴れたので、洗濯物が一気に乾いて助かった。

前日は軒下でこんなふうにだらりんと情けない・・

それが翌日からっと晴れたので、日に当てたらパリッと乾いてくれた!

それにしても・・浴衣がこんなに?

実はこれは単なるお手伝い。

市内の私立学校(私も日本語で関わった)は、7月22日のカオパンサー(入安居)の前日、他校とともにパレードに参加した。代表の生徒達は、朝から髪を結い化粧をし(濃いタイ化粧で誰だかわからなくなるのだが・・)、様々な衣装を着て行進する。さて、件の私立学校では、<その6>でご紹介したM先生の発案で、浴衣行列を行い、拍手喝采を浴びた。

   

恒例のこうした行列に浴衣姿は初ということで、かなりの注目を浴びた。浴衣は薄化粧で、『と言っても無駄のタイ化粧』を施した生徒達だが、写真をよく見るともうかなり着崩れている。着付けの手伝いをするはずだった日本人の私が当日スペインにいたので、M先生を手伝ってタイ人先生達が初めて着付けて、しかもそれが午前10時ごろで、パレードは午後3時から。延々と待たされた生徒達、もちろん浴衣を着るなんて初めてのことだし、マナーだってわかっていない。蒸し暑いし、お腹はすくし、「せんせい、まだー?」。M先生、なだめてすかしてもたせて頑張った。お偉方の見物席では、司会者から「あじのもと〜」という、わけわからぬまま使われる例の掛け声がかかったそうで・・・、大好評。M先生、ひとりで頑張った甲斐があったわね!パレード自体は、お釈迦様の物語にかかわるものが中心で、浴衣やインドの衣装、タイの衣装などはにぎやかし。さて、この日は、パレードが済んだ夕方から雨になったそうだ。めでたしめでたし。

着付けの練習のときだけ手伝ってあとはスペインに行っちゃった私、せめて洗濯ぐらいは・・と申し出たが、がんばりやのM先生は、25着のうち、もう19着自分で洗っていた。じとじと天気の続いた先週、週末は雨でつぶれ、平日の授業の合間に洗っていたそうだ。それで私の手元に来たのは6着だけ。それが最初の写真の浴衣たち。あ、どうして生徒達に洗ってこさせなかったかというと・・・浴衣って色落ちするでしょ、言ってもうっかり他の物と洗ったら気の毒だから、とM先生。


皆さんの中に、不要な浴衣・帯・団扇をお持ちの方でご寄付いただける方、ご連絡いただけますか。特に、浴衣用の帯が不足しています。どうぞよろしくお願いします!

7/30/'05

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